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フィールド日記

2016年10月

2016.10.31

10月の野鳥の調査  アキチョウジ

 日本野鳥の会の滝道雄先生が今日、不二聖心の野鳥の調査をしてくださいました。

調査結果は以下の通りです。
 1.ヤマガラ       7羽
 2.ヒヨドリ      60羽
 3.カワラヒワ      1羽
 4.メジロ       19羽
 5.アオゲラ       1羽
 6.キジバト       2羽
 7.トビ         2羽
 8.モズ         5羽
 9.カケス       10羽
10.ハシボソガラス    3羽
11.シジュウカラ     1羽
12.ジョウビタキ     1羽
13.ハシブトガラス   10羽
14.コジュケイ      1羽
15.ウグイス       3羽
16.アカハラ       2羽
17.ハクセキレイ     2羽
18.ホオジロ       1羽
19.キセキレイ      1羽
20.コゲラ        1羽
21.ソウシチョウ     5羽
調査結果に以下のコメントが添えられていました。
特記事項
秋が来たなと感じさせる野鳥はカケス、アカハラ(2羽一緒にいたがこれ程早くやって来るとは想像外でした)。冬鳥のジョウビタキが確認されました。
次の写真は滝先生がお撮りになったアキチョウジです。
アキチョウジは鹿児島県で絶滅危惧Ⅰ類、長野県で絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

今日のことば

この美味は環境論者を困らせむ外来生物ホンビノスガイ    上田国博

2016.10.23

「共生の森」のシイタケ豊作

 「共生の森」のシイタケが、これまで見たことがないほど、たくさん発生していました。10月12日に確認した時には皆無でしたから、わずか10日で写真の状況が作られたことになります。裾野市で作られた新種のシイタケ菌の成長する力に驚いてしまいました。


今日のことば

田の畔を宮沢賢治行くように首かたむけて青鷺は行く   藤本都

2016.10.16

たわわなグミの実とハラビロカマキリ

 共生の森に今まで見たことがないような、たわわに実をつけたグミの木を見つけました。長年樹木を見続けてきた森の専門家の方もこのような例は見たことがないそうです。

実の近くにハラビロカマキリが来ていました。実に集まる生き物をねらっているようです。共生の森は生物多様性の森として着実に育ちつつあります。


今日のことば

文学はもの言はぬ神の意志に言葉を与えることだ。   芹沢光治良

2016.10.12

コゲラ

 1時間目に中3松組で授業をしている時に生徒がコゲラ(日本最少のキツツキ)が巣作りをしているのを見つけました。体を中に入れ込む姿も観察できましたので、これは間違いなく採餌ではなく巣作りだと考えられます。

今日のことば
何時もなら必ず曲るこの角をも少し行かう夕焼けの富士   近藤昭三

2016.10.07

ナンバンギセル  ハチクマ

ナンバンギセルを確認しました。不二聖心では8月から咲き始めるナンバンギセルですが、10月に入っても花が見られるとは思いませんでした。

日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が10月4日に不二聖心に隣接するゴルフ場の近くで猛禽類のハチクマを確認なさいました。このハチクマは不二聖心の敷地内を通過している可能性も高いと思われます。
ウィキペディアより
今日のことば
古びたる僧院の庭に立つ毎にしばしの幸はわれを訪ふ 湯川秀樹

2016.10.05

セスジスズメ

 セスジスズメの幼虫を見つけました。この夏、京都でセスジスズメの幼虫をたくさん目にしたことを思い出します。『堤中納言物語』に登場する虫めづる姫君(宮崎駿は風の谷のナウシカの着想をこの姫君から得ました)は、恐ろしい姿の幼虫を集めてはそれが成虫になるのを楽しみしていたと言われます。彼女が愛でた幼虫の中にはこのセスジスズメも含まれていたかもしれません。

今日のことば
この姫君ののたまふこと、「人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。人は、まことあり、本地たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」とて、よろづの虫の、恐ろしげなるを取り集めて、「これが、成らむさまを見む」とて、さまざまなる籠箱どもに入れさせたまふ。
『堤中納言物語』より

2016.10.02

ツマグロヒョウモン

 日本野鳥の会の滝道雄先生が、野鳥調査の際にツマグロヒョウモンの写真を撮ってくださいました。
ツマグロヒョウモンは温暖化によって生息域を北に広げているチョウで、かつて不二聖心では見られなかった種類です。
左がオスで右がメスです。雌雄を、このようにバランスよく撮った写真はこれまで不二聖心にはありませんでした。



今日のことば

陽は絶えず豪華に捨てている
夜になっても私達は拾うのに忙しい
人はすべていやしい生まれなので
樹のように豊かに休むことがない

谷川俊太郎