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  2009年5月20日放送の宗教朝礼より

おはようございます。今から宗教朝礼を始めます。

みなさんは、この曲を知っていますか?

この曲はイギリス人作曲家、エルガーの「愛の挨拶」という曲です。生涯妻を愛し続けたエルガーが、その女性に婚約記念に贈った曲だと言われています。

私は先週末の金曜日、長崎に帰りました。G.W.にも帰っていたので、それほど久しぶりに戻ったな、とは思いませんでしたが、今回は日曜日の姉の結婚式のために戻ったので、何だか不思議な気がしました。その姉の結婚式で弾いたのがこの曲です。

元々、披露宴のBGMをお願い、と言われてはいたのですが、3月の下旬になって、「1曲余興で何か演奏してもらおうと思うから、頼むね」と言われ、どうしよう、と悩みました。今まで弾いた曲にしようか、とも考えましたが、今まで弾いてきた曲は、演奏会のため、試験のため、と全て誰かのために弾いてきた曲ではなく、ましてや結婚式に似合う曲ではなかったからです。

リストの愛の夢かな、あの曲長いし2カ月弱で間に合うかな、結婚行進曲かな、結婚式の入場じゃないから変かな、クライスラーの愛の喜びかな、・・・さんざん迷った挙句、愛の挨拶に決めました。この曲が最愛の女性に贈られた曲であること、何より大切な家族のために弾くのに合う曲だと思ったからです。

練習を始めたのは4月からでしたが、なかなか思うようにいきません。最近はちゃんとピアノの練習をしていないため、腕の使い方、指の使い方に迷いました。こういうfでいいかな、ppこれでいいかな、いろいろ考えながら練習しました。正直、学生の頃こんなに考えて練習したかな、と思いました。

私は3人姉妹の真ん中です。常に、姉には「お姉ちゃんなんだから可愛い妹のためにこのくらいしてよ」と甘え、妹には「あんた妹なんだから、お姉ちゃんの言うことちゃんと素直に聞きなさいよ」と家族に何かしてもらうのが当然で、あまり家族のために何かしようと思ったことのない私にとっては、初めて、いろいろ考えて、練習をして、結婚式の打ち合わせにも立ち会いました。

金曜日、空港に迎えに来てくれたのは姉でした。なんだかいつもと変わらない姉に少々驚きながら、家に着くと、いつもと変わらない夕食が始まりました。土曜日は最後のあいさつとかするのかな、とも思いましたが、土曜日の夜も姉は「私まだまだちょくちょく帰って来るから、挨拶はいいね」と言って寝る姉を見て、こういうものなのかな、と構えていたのに気が抜けました。

当日は朝早くからバタバタ家を出て、準備をしたため、テレビドラマで見るような感傷に浸る間もなく、式が始まりました。披露宴が始まり、私は自分のBGMや余興がうまくいくかどうかが不安で緊張し家族の結婚式で、私は何をすべきなのか分からず気ばかり焦りましたが、やはり、姉の両親への手紙の朗読を聞くと、ピアノを弾きながらも涙が出てきました。

夕方家に家族4人で帰って来ると、やはり姉がいないことに違和感を感じました。今まで私が長崎に帰れば、たいて家族が揃うことができたのにな、と思い、寂しくも感じました。

家族は一番身近で、一番大切な存在ですが、何故だか身近過ぎて、普段家族のために何をしよう、と考えることが私はあまりありませんでした。いつも、家族なんだからしてもらって当然、と思っていたので、何かしよう、何かしたい、と思っても今回もあまりうまく動けなかったように思います。

でも今回、こうしたら良いのかな、こうしたらどうだろう、といろんなことを考えながら動いて喜ばれると、とても嬉しくなりました。大切な家族のためだから、尚更喜びも嬉しさも大きくなります。

私はこれをきっかけに家族に喜ばれることをまた考えたいな、と思いました。幸い、姉も昨日も家にいたので、姉にもまだ何か出来そうです。

家族のために何かしよう、と考えると気恥ずかしい人もたくさんいるかもしれません。今月は母の日、来月は父の日、ときっかけはたくさんあります。これを良いきっかけに何かできることを考えてみてください。

大切な家族のために何かすると、喜びも嬉しさもたくさんに増えます。

みなさんも、一番大切な家族のためにできることを積み重ねていってください。

これで宗教朝礼を終わります。

E.Y.(音楽科)     

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