
2010年4月14日の宗教朝礼より
これから宗教朝礼を始めます。
今年は、先週の日曜日4月4日が復活祭(イースター)でした。復活祭の日は、毎年変わります。その年の「春分を経た最初の満月の後の日曜日」を復活祭と定めているからです。
復活祭は、教会の中で一番大きなお祝い日です。イエス・キリストの復活が、信仰の中心となる出来事だからです。これがなかったなら、イエスは罪人として殺された一ユダヤ人にすぎなかったでしょう。復活したイエスに出会うことによって、弟子たちは「生きることは愛すること」と身をもって示してくださったイエスに対する神様の応えを知りました。そうしてイエスに従う人の集まりである教会が生まれました。このようなわけで、復活祭を一番大きなお祝い日として祝うのです。
復活祭の前の一週間は「聖週間」と呼ばれ大切にされます。中でも木曜日から金曜日にかけては特別です。
聖木曜日は、「最後の晩餐を記念」しています。弟子たちに裏切られることを知りながらも、イエスは最後の夕食の時、自ら弟子たち一人ひとりの足を洗います。当時、召使の仕事とされていたこの行為には「互いに仕え合うように」という呼びかけが込められていました。続いて、パンを裂き、弟子たちに渡し、食べるようにすすめます。このパンはイエスの体のしるしですから、それは自分のすべてを人々のために捧げることを意味したのでした。
聖金曜日は、「主のご受難と死」を記念します。この日ミサはありませんが、お金や権力によってではなく、十字架上で命を捧げることによって神様と人々を一つにしてくださったイエスを思い、ご受難の場面の朗読と十字架の礼拝を中心にした式を行います。
聖土曜日は、「墓に葬られたイエス」を記念しその受難と死を思います。この時、心に留めたいのは聖母マリアの姿です。イエスが捕らえられた時、逃げたり裏切ったりした弟子の中にあって、母マリアだけは十字架の下に立ち続けました。それで、この日は、特に「信仰の模範」としてマリアを黙想するのです。
土曜日の日没後に「復活を告げ知らせるミサ」が行われます。ミサの初め、聖堂は真っ暗です。それはキリストが来られる前の混乱した世界の象徴です。ついで毎年復活祭に新しくされる大ローソクに火が灯されます。その光は、復活されたキリスト、イエスを表しています。
続く日曜日は、「復活されたキリストへの感謝と喜びのミサ」が捧げられます。このミサの後、教会では伝統的に「イースター・エッグ」と呼ばれる卵が配られます。これは殻を破って生まれ出るヒヨコの姿が復活したキリストのイメージに重なるため、とも言われます。
このように、教会の典礼はキリストの死と復活を記念することによって、私たちがその救いの業に参加するよう招いています。「死の暗闇から、命の光へ」、「罪による束縛から愛による自由へ」―――、一人ひとりが古い自分に死に、新しい神の命に生きるよう招かれているのです。
今年、復活祭の直後に新しい年度を始めた私たちもまた、心を開いて神様からの呼びかけを聴き、新たな希望をもって歩んでいくことを決意しましょう。「かかわりを広げる~賢明な女性を目指して~」(2010年度学校目標)というモットーが、学院の中で生きたものとなっていくよう、自分に必要な力を願い求めつつ、またお互いのためにも祈りましょう。神様は、いつも私たちと共におられます。
これで、宗教朝礼を終わります。 M.O.(宗教科・国語科)






