奉仕の日(6月・12月)
私たちは、6月と12月のそれぞれ1日、授業をしないで、地域の施設に奉仕活動に出かけます。
6月の奉仕の日
学校の宗教行事「みこころの祝日」の一活動として奉仕活動を実施しています。
「みこころの祝日」はイエスキリストの心(みこころ)を祝う日です。
優しさと慈しみにあふれた神の心を人々に知らせる役割がイエスにあったように、聖心女子学院に学ぶ生徒たち一人ひとりも、イエスの心をより多くの人々に知らせる役割があります。
お互いに対する思いやり、優しさを育み、人々に、そして社会に開かれた人をめざし、奉仕活動に取り組みます。
この日は、朝1時間ほどミサにあずかった後、地域の施設に行って一日活動します。
中学生は、6月は学校内と学校周辺の地域の清掃をします。
高校生は、近隣の社会福祉施設で高校3学年の縦割りグループにわかれて活動します。
6月の奉仕の日の生徒の感想
駿河療養所
高 3
駿河療養所は国立の元ハンセン病患者のための施設です。現在は元ハンセン病患者の方が安心して生活でき、安心して医療を受けることのできる施設となっています。
しかしこの施設が設立された背景には悲しい歴史があります。
昔はハンセン病患者に対する差別・偏見がありました。
ハンセン病患者に対する法律が1907年に初めて制定されました。当時日本は日清、日露戦争に勝利し文明国の仲間入りを果たそうとしていました。
そんな中でハンセン病患者は文明後進性を示す存在とされ、社会から隔離されました。
この隔離政策を合理化するために「ハンセン病は伝染力が強い」と嘘の情報が流され、それが広がって根強い偏見となりました。
今回の奉仕で一人の入所者の方からお話を伺う機会がありました。そこで隔離政策の中で不二と駿河療養所との間に深いつながりがあったことを知りました。
まだ不二が温情舎だった頃、T先生という方が療養所の患者さんのお世話をされていたそうです。当時は表立ってハンセン病患者の施設に出入りすることは許されていませんでした。
そんな中、温情舎の生徒はT先生を訪問するという名目で療養所を訪れ、奉仕をしていたそうです。
ハンセン病に対して差別・偏見がある中で、時代の風嘲に流されず、弱い立場の人に心を向ける人がいたことに驚きました。
その歴史があって、今回私たちが駿河療養所に訪問させていただいたことに重みを感じました。長い歴史の中で築かれてきた駿河療養所と不二の関係があって、私たちは毎年こうしてここで奉仕させていただくことができます。
今も昔も不二に同じ奉仕の精神があったことを知り誇りに思うとともに、私たちにこの歴史をつないでいく責任があることも強く感じました。
12月の奉仕の日
クリスマス奉仕として、イエスの誕生の喜びを多くの人々と分かち合うために、生徒たちは手作りのクリスマスカードを持って施設に出かけます。
お互いに対する思いやり、優しさを育み、人々に、そして社会 に開かれた人をめざし、奉仕活動に取り組みます。
中学生・高校生とも近隣の社会福祉施設を訪問します。施設に応じた奉仕活動(掃除、慰問・交流など)を行います。
12月の奉仕の日の生徒の感想
「Merry Christmas To You」
中 3
私たちにとって中学最後のクリスマス奉仕でした。クリスマス奉仕はクラスが協力して行うものなので、奉仕の大切さ以外にも気づくことができる一年に一度しかない日だと私は思います。
毎年、クリスマスキャロルが近くあわただしい生活を送っている私たちには心を落ちつける良い一日でもあると思います。
特に今回は交流会で行うゲームの賞品の準備や、歌の伴奏者の募集など決めなくてはいけないことが多く、不安でした。
それでも結果として良い一日がすごせたのは、3年間で築きあげてきたものがあってこそではないかなと思いました。
今年、奉仕にうかがわせていただいた「あかなすの里」という施設は特別養護老人ホームだったので、施設についた時のみんなは少し不安そうでした。もちろん私もです。
さらに施設でハプニングがあり、予定していた活動と少し異なりましたが、そこは臨機応変にできました。
清掃の時間でも利用者の方がたくさん話しかけて下さるので、気持ちよく、また私たちの励みになります。清掃中にいくつもの個室にクリスマスカードを見つけました。
去年までの不二聖心でプレゼントしたカードを今でも大切に飾ってくださっていることを知り、うれしく思いました。
私と活動したみんなもカードを見つけて、笑顔でした。
今回プレゼントしたカードも飾っていただけたらうれしいです。
清掃後には交流会でしたが、私の班は、車イス体験という、とても貴重な体験をさせていただきました。
二人一組になって、スロープを登ったり、降りたり。スロープでは安全を考えて、降りる時にうしろ向きにのります。
ただでさえ、視界が低くなり怖いのに、さらに怖さは増しました。
車イスの使い方は一見、簡単そうですが、一つ一つの作業がとても重要でなかなか上手くできないものでした。
体験をさせていただいたので、午後の交流会の会場へ利用者さんを案内する仕事をお手伝いすることができました。交流会ではたくさんの利用者の方が集まってくださいました。
とくに風船ゲームではみんな夢中で、自然と部屋の中が笑顔でいっぱいだったのを覚えています。交流の時間はあっという間で、「また来て下さいね」などの声がいっぱいでした。
私が毎回頑張れるのは、このような声があるからです。いつまでも奉仕させていただくという気持ちを忘れずに、残りの中学校生活を送りたいです。
そして、奉仕で学んだことを忘れず、色々な場面でいかすということでもできるはずです。私にとって、中学生活最後の奉仕はすばらしいものになりました。
利用者の方、施設の方の心に最高のクリスマスの思い出として残ってくれたらうれしいです。






