オオイヌノフグリが咲いています。ヨーロッパ原産の帰化植物で、学名はVeronica persicaといいます。Veronica (ヴェロニカ)は、十字架を背負って歩くキリストに顔を拭う布をささげたとされるカトリックの聖人ヴェロニカにちなんでいます。
ヒメリュウキンカが咲いています。ヨーロッパ原産で、栽培品が野生化したものが各地で見られます。花弁には強い光沢があります。全体が大型なものや八重咲のもの、花の色が異なるものなど、いくつかの品種があります。
タマキクラゲが発生していました。中華料理でよく使われるキクラゲと同じキクラゲ類に属するゼラチン質のきのこです。不二聖心では春にクヌギの枯れ枝上でよく見られます。
スギが雄花をつけています。林業で重要な樹種として広く植林されていますが、花粉症の原因としてもよく知られています。近年では花粉の少ない少花粉スギや・花粉をつくらない無花粉スギの開発が進んでいます。林野庁のホームページによると、現在ではスギの苗木生産量のうち、約5割を花粉の少ないスギが占めていますが、2033年度までに約9割とすることを目指しているそうです。
フキノトウが出てきました。春に、葉よりも先に伸びだしたフキの花茎をフキノトウと呼び、食用にもなります。
2年前に高校1年生が植菌したホダ木からシイタケが発生していました。数日続いた雨で一気に成長したようです。このような原木栽培では春と秋の年2回収穫することができます。
アセビが咲いています。山地に自生するほか、公園などにも良く植えられる身近な木ですが、漢字では馬酔木と書き、食べた馬が中毒で酔ったようになる有毒植物であることを示しています。写真の個体は花が赤味を帯びている園芸品種で、ベニバナアセビと呼ばれています。
カワヅザクラが咲いています。2月ごろから咲き始める早咲きの品種です。1955年ごろ、名前の由来となった静岡県河津町で偶然発見された品種です。また、比較的花が咲いている期間が長く、約1か月ほど花を楽しむことができるのも特徴です。
"Kawazu-Zakura (カワヅザクラ)" trees are in bloom. They are early-blooming cherry blossoms that start to bloom in February. Around 1955, the origin of this variety was found by chance in Kawazu, Shizuoka, which became a part of its name. They bloom relatively for a long time, so we can enjoy the flowers for almost a month.
]]>カワラタケが生えていました。枯れ木の上に生える最も一般的なきのこの1つです。傘の表面は褐色や濃青色、黒色など多様性があり、短い毛に覆われています。和名は重なり合って群生する様子を瓦に見立てたものと思われます。
"Kawaratake (カワラタケ)" mushrooms are growing. They are one of the most common mushrooms growing on the dead wood. The color on their caps has varieties like dark brown, dark blue and black. They are also covered with short hair. The name comes from the fact that the way they grow overlapping each other looks like roof tiles.
ウラベニガサが生えていました。春から秋にかけて広葉樹の枯れ木に生えるきのこです。傘や柄には繊維模様が見られます。和名は、傘の裏側のひだが、初めは白色ですがのちに薄い紅色に変化することに由来するようです。
A "Urabeni-Gasa (ウラべニガサ)" mushroom is growing. This mushroom grows on the dead woods of broadleaf trees from the spring to the fall. You can see the fiber patterns on their caps and stalks. The name comes from the fact that the gills on the back of their caps turn to white and later to light pink.
タネツケバナが咲いています。田んぼの近くでよく見られますが、道端などにも見られます。和名は種漬花で、イネの種を水につけて苗を育てる準備をする時期に咲くことが由来といわれています。都市部ではより乾燥に強いヨーロッパ原産のミチタネツケバナがよく見られます。
"Tanetsuke-Ban (タネツケバナ)" plants are in bloom. They are often seen around rice fields but sometimes on roadsides. The name comes from the fact that they bloom in the season when people in the past put rice seeds in water to prepare for growing rice seedlings. In the cities, we see their relative plant more often called "Michi-Tanetsuke-Bana (ミチタネツケバナ)," which is resistant to dryness and originally came from Europe.
]]>オニシバリが咲いています。ジンチョウゲの仲間の落葉小低木です。落葉樹は冬に葉を落とすものが多いですが、オニシバリは夏に落葉して、秋に新しい葉が展開するという変わった特徴を持っています。和名は、鬼が縛れるほど強靱な樹皮をもつという意味です。
"Oni-Shibari (オニシバリ)" trees are in bloom. They are deciduous shrubs belonging to the "Jinchoge (ジンチョウゲ)" Family. Many deciduous trees fall their leaves in winter, but "Oni-Shibari" trees do it in summer and sprout new leaves in fall. The name "Oni-Shibari" means "Tying up demons" and it comes from the fact that their barks are so strong as if we could tie up demons with them.
駐車場近くの岩の上にヒメジョウゴゴケが見られます。地衣類の仲間で、低地から山地まで広く分布しています。岩の上や地上、樹木の基部などに見られます。名前の由来となった、カップ状のつくり(子柄)が特徴ですが、正確な同定には薬品に対する反応を確かめる必要があるようです。
"Hime-Jougo-Goke (ヒメジョウゴゴケ)" grows on the rocks near the parking area. They are lichens that are found in plains and mountains. They grow on rocks, grounds and the base of trees. The cup-shaped structure is their characteristic that their name comes from. However, it seems to be necessary to see the reaction to chemicals in order to accurately tell Hime-Jougo-Goke from other relatives.
]]> 築山でウメが咲いています。梅には多くの品種があり、花の色や花弁の数はさまざまです。築山では紅梅に少し遅れて白梅が咲き始めました。
ヒメツルソバが咲いています。ヒマラヤ地方原産の園芸植物ですが、野生状態で生えていることもよくあります。花は一年中見ることができます。
スイセンが咲いています。12月から3月に香りのある花を咲かせます。もともとは古い時代に中国を経由して渡来したといわれ、海岸近くでは野生化しています。花の後に種子はできず、球根によってふえていきます。
"Suisen (スイセン)" plants are in bloom. They bloom fragrant flowers from December to March. They came to Japan in old times by way of China and started to grow wildly along coasts. After flowering, they don't bear seeds, so they spread by their bulbs.
トウゲシバが胞子のうをつけています。山地の湿った樹林内に生えるシダ植物で、腎臓型の黄色い胞子のうを葉のつけ根に一つずつつけます。葉の形や大きさには変化があり、変種として区別することもあります。
ロウバイが咲いています。中国原産の落葉低木で、よく庭木として植栽されています。1月ごろ、葉よりも先に黄色い花を咲かせます。花びらは透明感があり、ろう細工のようです。ふつう花の中心の花びらは赤紫色ですが、すべて黄色いものをソシンロウバイといい、こちらもよく植栽されています。
裏道の石垣でトヤマシノブゴケが見られます。全国でよく見られる大型のコケで、雨の後の湿った葉はとても美しいです。日当たりのよさによって緑~黄色まで色が変化するようです。
"Toyama-Shinobu-Goke (トヤマシノブゴケ)" mosses grow on a stone wall on the back road. They are large mosses that grow all over Japan. The wet leaves after raining are very beautiful. The color of the leaves vary from green to yellow depending on the exposure of sunshine.
トサカホウオウゴケがオレンジ色の胞子体をつけています。ホウオウゴケという名前は、葉の形が、伝説上の鳥である鳳凰の尾羽の形に似ていることに由来します。世界遺産・平等院の鳳凰堂に据えられている鳳凰像(一万円札の裏面にも描かれています)の尾羽と見比べてみると、確かに形が似ていることがわかります。