校長室から(2015年度・2016年度)

「ルーツへの旅」 (2017年3月23日)

 いよいよ「ルーツへの旅」で、フランスへ出発します。出がけに修道院の院長様から、「ポケットに入れて持ち歩くように」と5センチくらいの小さなマリア様のご像を手渡されました。聖心女子大学の学生を引率される際、いつもお持ちになられていたものだそうです。“AVE MARIA”と書かれた木のバラの花の入れ物は、不二聖心の初代校長(当時は東京聖心と兼任)のマザー吉川茂仁香からの品とのことです。シスター方はじめ皆様のお祈りに支えられながら、創立者の生まれ育った聖心発祥の地で、子どもたちと、安全に、恵みに満ちた旅ができるよう願っております。

ピンクのバラ(2017年3月10日)

 3月は出会いと別れの季節です。学院でも、本年度でお引きになられる先生方、職員の方々のお名前が発表になりました。生徒たちは、神妙な面持ちで、離任式に向けての準備に入ります。かけがえのない人生の大切な一時期を、学院のためにお捧げくださったことに、心から感謝したいと思います。

ピンクのバラの花ことばは「感謝」。この季節、別れを惜しむように、中学校校舎にも高校校舎にも飾られています。

Dear マザーシェルドン(2017年3月1日)

 3月1日は、マザーメアリー・シェルドンの記念日(帰天された日)です。ここ裾野の地に不二聖心女子学院を創立するという決定にかかわられた方で、当時、日本の聖心会全体の責任をとっていらっしゃいました。マザーは、秀麗なる富士を仰ぐ学院の広く美しい佇まいを、聖書の中で神がアブラハムに示された「約束の地」になぞらえ、深く愛されたといいます。

私が聖心会への入会が許された時、この方にちなんで3月1日に来るようにとの許可をいただきました。そのようなこともあって、遠くかけはなれた方ながら、特別な親しみをもって対し続けています。今日も、キャンパス内の霊園の中央にある彼女のお墓に、生徒たちのことをお願いしてきました。

学院の桜 (2017年2月20日)

 学院の広大な敷地には、様々な桜があります。一番早く咲くのが、「河津桜」。満開の時期が長く、一重の濃いピンク色の花を約1か月以上、楽しむことができます。河津桜の花言葉の中には「思いを託します」というものもあります。毎年、高校の卒業式の頃に咲きます。あたかも卒業生、その保護者の方々の思いが込められているかのようです。先週の土曜日は、卒業式や伝統の灯を受け継ぐ式に続き、すばらしい謝恩会を催していただきました。在校生、そして新入生の方々と共に、皆様から託された思いを受け継いでまいりたいと思います。

卒業を控えて(2017年2月10日)

 卒業式を控え、学校でも寄宿舎でも高3の方々の送別会が行われていきます。エンジェルとして、中学1年生の歌を見守る背中が印象的でした。「あなたたちも、あんな頃があったのにね・・・」と思って見ていたことに気づいた高3生は、きっと誰もいなかったことでしょう。賢明な女性として、エレガントに美しく成長した姿を誇らしく思います。
名残り惜しい気持ちは、先生方も下級生と一緒ですが、卒業式の日には、初代院長マザーエリザベス・ダフがおっしゃられた「理想をもって生きる人の眼前には、いつも高い理想がある」というお言葉を思いながら、それぞれの未来に向かって喜んで送り出そうと思います。
 

ヴェズレー(2017年2月1日)

3月に、高校生の希望者たちとフランスへ「ルーツへの旅」に出かけます。今週の事前学習は、クレール先生によるフランス語のレッスンでした。この旅は、文字通り聖心の源泉をたどる旅で、創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラ(1779年~1865年)の足跡をたどります。

最終日には創立者のお名前とかかわる聖マドレーヌ大聖堂がそびえる古都ヴェズレーの丘を訪れます。ユネスコの世界遺産にもなっているヴェズレーは、「永遠の丘」とも呼ばれ、ロマン・ロラン(1866年~1944年)が晩年を過ごした地としても知られています。2つの世界大戦の混乱の中で、苦悩の意味を問い、作品を通して世界に大きな影響を与えたロランの姿もまた私たちに大切なことを語りかけてくれることでしょう。

「万人のうちで最も偉大なのは、万人のために鼓動する心をもった人である。」(ロマン・ロラン)

一人ひとりを名前で呼べる学校であるように (2017年1月20日)

 私は今、中学3年生一人ひとりと面接を行っています。主なる目的は、入学してから3年間の振り返りと、今後3年間の高等学校生活への決意を聴くことです。入学した頃のどこか幼い表情とオーバーラップしながら、美しくエレガントに成長しつつある一人ひとりの言葉に耳を傾ける楽しみな時間です。
将来のこと、友人や家族のこと等、話題は多岐にわたります。16都府県から仲間がつどう学院生活を過ごしてきた彼女たちは、今後、どのような場に置かれてもたくましく生き抜いていく力を身につけていると実感します。学院への思いの深さも伝わってきます。一つだけ紹介しますと、昨日は、大学を卒業したら、どのような形であっても不二聖心女子学院を支えるために戻ってきたいと伝えてくれた生徒がいて、大変うれしく思いました。

これからも不二聖心女子学院は、「一人ひとりの子どもを名前で呼べる規模の学校であるように」と願われた創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラの思いが息づいている学院であり続けたいという願いを私自身が新たにさせられる、恵みの時です。

十字架の道行(みちゆき) (2017年1月10日)

 青空が広がる中、キャンパス内に修道院が新しく作ってくださった「十字架の道行」を歩きました。冬の青空のもと、日差しもあたたかでコートもいらないくらいでした。「到着するよりも希望をもって旅している方がよい」歩きながら、そんな諺も思い出しました。

学院の敷地には、修道院もあるお陰で、キャンプ、バーベキュー、オリエンテーリング、ノルディック・ウォーキング、バードウォッチング、ゴルフ、自然観察等、様々なアウトドアの活動ができ、近隣だけではなく国内のあちらこちらから、様々なグループが訪れます。またリトリートに訪れる方も多いです。この「十字架の道行」は、多分、日本で一番大きなもので、祈り・森林浴・ウォーキングが一つになって体験できるものとして、活用されていくことでしょう。毎年、訪れるアメリカ人のグループのご希望でできたものでもありますので、パンフレットは、日本語版・英語版が用意されています。

道行には、生徒は「引率なしに立ち入ってはならない領域」も含まれていますが、学院の主人公である彼女たちの学院生活を、さらに豊かなものにしていくための活用を考えてまいりたいと思います。

Happy New Year! (2017年1月1日)

新年おめでとうございます。
聖母マリアに捧げられたこの日は、世界の平和のために祈る日でもあります。
修道院では、ごミサが捧げられ、心新たに祈りました。
冬休み中の子どもたちは、いつもシスタースの祈りの中心にあります。

クリスマス奉仕(2016年12月20日)

生徒たちが「クリスマス奉仕」に出かけた日に、ある新聞社の方からお電話をいただきました。たまたま奉仕先での子供たちの様子をご覧になり、概要をお知りになりたいと思われたようです。恐縮するとともに、奉仕に励む生徒たちの姿が目に浮かびました。

この日は、全校生が、近隣の教会、公共施設、老人ホーム等、に派遣されていきます。同じく待降節(アドベント)の中で行われるプラクティスや、クリスマス・チャリティセールの準備等と共に、平和の源であるクリスマスをふさわしく迎えることを意識します。クリスマスプレゼントをいただくことも楽しみでしょうが、それだけを考えてクリスマスを迎える生徒は一人もいません。

私は今、来春、卒業を控えた高校3年生一人ひとりと面接をおこなっています。学院生活の中で、「受けるよりも与える方が幸いである」(聖書より)というみことばを経験的に理解し、美しく成長した最上級生たちの姿こそ、最高のクリスマスプレゼントだと実感しています。

クリスマスキャロル(2016年12月12日)

 クリスマスおめでとうございます。

キリストのご降誕を迎えるにあたり、今年、生徒たちは世界がさまざまな形で直面している緊張や暴力、貧困や紛争の現状を鑑みながら、 ”Beside you” をテーマに選びました。そして地域でのクリスマス奉仕に参加し、クラス毎にプラクティスに励みつつクリスマスキャロル・チャリティーセールの準備を進めてまいりました。

平和は国と国との間だけで構築されるものではなく、また抽象的な概念や、はるか遠くにある理想でもありません。私たちは皆、この世界の一部であり、平和を実現していく責任をもっています。私たち一人ひとりの平和から、世界の平和が始まるともいえるでしょう。生徒たちの真摯な姿が、そのことを強く思い起こさせてくれました。

このテーマを祈っている時、Placide Cappeau の詩に、Adolphe Adamが1847年にメロディーをつけたクリスマスキャロル“ O Holy Night”の一節を思い出しました。

The King of Kings lay thus in lowly manger;
In all our trials born to be our friend.
He knows our need, to our weaknesses no stranger,
Behold your King! Before Him lowly bend!
(John Sullivan Dwight's version)

人は、誰でも、心の奥に平和や幸福を希求する思いを抱いています。同時に、日々の生活においては思い通りに事柄が解決しないことや、他者とのかかわりの難しさもしばしば経験します。そのような私たちの願いや叫び、悲しみに寄り添い、本当に大切なものに目を向けるよう促してくださる神様に信頼し、”Beside you”の心で一つになって今日のお祝いをご一緒できましたら幸いです。チャリティーセールの売り上げは、温情の会委員会を通して支援を必要とされている方々へと送らせていただきます。

皆様とご家族の方々の上に、クリスマスの平和と喜びが豊かにありますよう心からお祈り申し上げます。



"Sit and be still…Be with yourself…Listen…Wait…To be found."
- painting by Beth Sulleza rscj (PHI)

"GRACE" ~不二の香り~(2016年12月1日)

 本学院の同窓会ドゥシェーン会が、新しい同窓会グッズの一つに、不二聖心女子学院オリジナルのアロマオイル”GRACE”を作りました。校章入りの白いアロマストーン付きです。説明書きには、“神聖を表す「乳香」をベースに、愛や喜びを表現するマンダリン、心を穏やかにするローズウッドをブレンドした不二聖心オリジナルの香り”とありました。

 彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。 学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。 (マタイ2:9-11)

聖書は、クリスマスに東方の三博士たちが幼子イエスに捧げたものの一つに「乳香」をあげています。古来、「乳香」は、キリスト教に限らず神に捧げる神聖な香として、祈り等にも用いられたようです。

アドベント(待降節)が始まり、学院でも、プラクティス、クリスマス奉仕、クリスマス・キャロル、チャリティバザー等の準備が進められています。クリスマスが恵み(GRACE)に満ちたものとなるよう静けさと祈りの心を大切にしてまいりたいと思います。

勤労感謝の日(2016年11月23日)

学校説明会が終わってほっとしていたら、校長室をノックする音が聴こえました。高3の二人の生徒たちが大きな箱を抱え、にこにこしながら立っていました。生徒を代表して、「先生方へ」と手作りのクッキーとカードを届けてくれたのです。「父の日」「母の日」ですでに戴いているのに、本当にありがとう!すばらしい生徒の皆さんに囲まれて、幸せです。

聖ローズ・フィリピンの心

今月、全世界の聖心で聖ローズ・フィリピン・ドゥシェーンの祝日を祝います。
折しも、聖女が1818年に創立したアメリカのセントチャールズの聖心Academy of the Sacred Heart (ASH) からMs. Carol Pfitzingerが訪問されました。この方は、ASHの元保護者で、現在はShrine of St. Philippine Duchesne のディレクターを務めていらっしゃいます。毎夏、行われるアメリカ体験学習では、ご家族をあげて生徒たちを大歓迎してくださっているまさに恩人であり、生徒たちは「キャロルさん!」と親しみを込めてお呼びしています。
ASHには、彼女が晩年亡くなられるまで過ごされたお部屋や、ご遺骨なども保存されており、まさに学校全体がアーカイブスのようです。2018年に創立200周年を迎えるこの学校は、聖フィリピンを守護聖人として仰ぐ不二聖心にとっても、魂の故郷のようなとても大切な場所です。
“At last we have reached the country of our desires…there are no difficulties here except when people worry too much about tomorrow.”(Philippine Duchesne1841)
キャロルさんが、生徒たちにくださったカードに、このような言葉が書かれていました。これは、聖フィリピンが、長年の夢がかない、1841年にシュガークリークのポトワトミーインディアンのもとに派遣された時のお言葉です。8歳から72歳まで、変わらずに持ち続けた夢です。そのような聖女の不屈の精神と、神様に根差した大らかさが、不二聖心の子どもたちにも受け継がれていると私は信じています。 http://duchesneshrine.org/life
           

韓国のシスター方の祈り(2016年11月1日)

 先月は、韓国のシスター方が学院に滞在されました。生徒たちと心温まる交流ができましたことは、フェイイスブックやホームページでご報告した通りです。ちなみに代表でお話しくださったシスターは朴槿恵大統領の担任をされた方でした。私自身は、あちらこちらで、生徒たちの韓国語の発音の良さに驚きました。ここでは生徒たちが知らないことを少しお伝えします。

全校朝礼の後、校内外をご案内しました。ミッショナリーのシスター方はじめ学院に生涯を捧げてくださったシスター方の墓にご案内した時、口々に「クリプタ(納骨堂)に行きたい」とおっしゃいました。納骨式でもなければ、お墓の地下にあるクリプタまで行きたいとおっしゃるお客様はあまりいません。あわてて鍵をあけると、シスター方は、今は天に召されたシスター方のお名前が刻まれた石に手をあてて祈られ、マリア様への祈りに続き、故人に捧げる美しい韓国語の聖歌を歌われました。本当に感動しました。

滞在場所のマリア修道院に戻る道すがら立ち寄ったフィリピン・ドゥシェーン修道院では、寄宿舎に隣接して修練院があった頃、寄宿生の食後のお皿洗いをしながら、生徒とかかわった日々を懐かしそうに話してくださいました。シスター方が聖心会入会直後の若き日々を過ごされた裾野は「ふるさと」だと繰り返しおっしゃっていました。そして、オラトリーで、生徒たちのために祈ってくださり、これからも裾野の聖心の子どもたちのために祈り続けてくださると約束してくださいました。

10月の「マーテル・アドミラビリス」の祝日で、生徒たちは「・・・私たちの目を、見えるものからあなたの見ておられる見えないものへと導いてください。目に見えない存在、目に見えない生命、目に見えない行い、目にに見えない愛へ・・・」と祈ります。生徒たちは、このような見えないけれど確かにある無償の愛と祈りの中で育っているのだと実感しました。

学院へのお土産としていただいた“Mission for the emerging future”(これから生まれる未来に向けての使命)という文字が入った手作りの掛け軸は、感謝と連帯のうちに、職員室に掛けてあります。

第50回 秋のつどい (2016年10月20日)

 今年の秋のつどい(学院祭)は、50回目にあたり“Golden Fanfare”をテーマに開催されます。

歴史をひもといてみますと、第1回目の秋のつどいは1967年11月11日(土)に開催されています。運営委員には、卒業生と高校3年生のお名前があります。マリア館に小学校があった時代で、児童によるオペレッタ「みにくいあひるの子」が上演され、裾野町の郷土学習の発表も行われたようです。パーラーの暖炉の上に飾られた「祈る少女」を描かれた岡常次先生もご存命で、生徒作品と共に、心美会(美術の道に進んだ卒業生が岡先生を顧問に発足)の作品展示も行われました。

開催日が11月3日頃に定着したのは第8回目以降のことで、それまでは10月に催されたこともありました。パンフレットの形・サイズも様々で、正方形だった時代も長くありました。パンフレットとは別に「研究発表集」という冊子を作製していた時代もあります。ごく初期の頃は、「文化祭」とか「芸術祭」と呼ばれたこともありました。

秋のつどいに初めから一貫して流れているのは、生徒・保護者、卒業生とご家族、教職員(現・旧)、そして地域の方々やお客様とが一つになって、日頃の学びの実りを発表し、鑑賞し合おうという清廉なエネルギーです。

Golden Fanfare といえば、今年、リオデジャネイロ・オリンピックで、昨年アメリカの姉妹校の一つStone Ridge School of the Sacred Heartを卒業されたばかりのケイティ・レデッキーさんが、4個の金メダルと銀メダル1個を獲得されたことは、生徒たちにも大きな喜びでした。創立時から、学院は聖心グローバル・ネットワークと共にありましたが、第1回秋のつどいの頃とは比べ物にならないほど世界が近くなっている今、1800年から続くグローバル・ネットワークの力が、学院の教育の中にますます力強く影響しているのを感じます。

今年は3本の教育方針の柱の中の「知性を磨く」に焦点をあて、”Climb Every Mountain”を学校目標とし、生徒・保護者が一つになって学びの輪を広げ、深めてまいりました。学年やグループ、個々の生徒の成長の成果をご覧いただき、学院としてよりよい学びがなされるためにご助言いただけたら幸いです。

韓国聖心60周年 (2016年10月12日)

 10月9日、ソウルで行われた韓国・中国管区の聖心会創立60周年のお祝いに参加してまいりました。国の重要文化財にもなっている美しい聖堂でのごミサ。引き続き学校で催されたお祝いの昼食会では、朝鮮戦争の傷跡が残る中での創立から、今日までの発展の歴史がスライドと共に紹介され、創立時を知る参加者の方々から、数々の思い出が語られました。

ちょうど1週間ほど前に開園されたばかりの幼稚園も見学しました。コミュニケーション・ウィンドー等、至るところに面白い仕掛けがなされたこの建物は、学校ともつながっています。その隣には、近所の方々やお迎えの保護者等のためのコーヒーショップも建設中でした。

歴史の重みと、軽やかな新しい動きが調和したキャンパスは、活気にあふれていました。

今夏も生徒たちは、この地を訪れました。韓国との間には複雑な歴史がありますが、1992年から始まった韓国聖心との交流を通して、生徒たちは互いを知り、友となるプロセスの中で、その複雑さを乗り越えていこうという歩みを続けています。
                        

千客万来(2016年10月1日)

 10月に入りました。今日は、日本に暮らすアメリカ人のカトリックのファミリーのグループが、神父様とご一緒にマリア修道院をリトリートに訪れています。この方々のリクエストもあって、敷地内に広大な範囲で十字架の道行きが作られ、パンフレットも日本語・英語両方で作られました。

 現在わかっているだけでも、今月はフィリピン、韓国、11月初旬はアメリカのセントルイス、中旬はニューヨーク、1月には台湾、3月にはメキシコと海外から多くの聖心関係者が学院を訪問されます。これらのゲストのために、アーカイブのパンフレットの英訳も進めているところです。ぜひご活用ください。

富士の恵みの水 (2016年9月20日)

「毎朝、顔を洗う時に、富士山に“ありがとう”と言っているんですよ・・・」

敬老の日のお祝いをしたばかりの一人のシスターのことばにはっとさせられました。こんなふうに一日を始め続けるなら、きっと人生も何かが違ってくるだろうと思いました。

続いて、「紅茶タダニシキも、他の場所で飲むのと、ここの水を沸騰させて入れたのとでは、味が全く違います。」ときっぱり!不二聖心は、富士の恵みと共にあります。おいしい水もその一つです。その水で入れた「幻の紅茶ただにしき」を、毎朝、丁寧に入れ、目の前に差し出していただけるとは、なんと有難いことでしょうか。

お祝いをしたはずが、かえってすばらしい贈り物をいただきました。

 

マザーテレサ列聖(2016年9月9日)

 今週の日曜日、バチカンのサンピエトロ大聖堂で、マザーテレサの列聖式がありました。マザーは、1981年に来日され、聖心女子大学にもいらしています。

来週の祈りの会に向けて準備を進めている生徒たちに向けて、今週の朝礼では、マザーの次のような言葉をもとに生徒たちに語りました。

   思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words.
Be careful of your words, for your words become your deeds.
Be careful of your deeds, for your deeds become your habits.
Be careful of your habits, for your habits become your character.
Be careful of your character, for your character becomes your destiny.

Holy Mass and Canonization of Mother Teresa of Calcutta - 2016.09.04
 ( https://www.youtube.com/watch?v=KOI4WIUq0sk )

  

夏休み明けに

 30日の夜には寄宿舎に明かりが灯り、31日からは通学生も含めて、生徒たちが学院に戻って参りました。初日の聖堂での講話の中で、リオデジャネイロ・オリンピック(水泳)で、活躍したケイテイ・レデッキー選手についてもふれました。

 彼女は、ワシントン出身、アメリカの聖心Stone Ridge School of the Sacred Heart を、昨年卒業したばかりの19歳です。在学時代から、アメリカ国内記録・世界記録を塗り替えました。15歳でロンドン五輪800メートル自由形優勝。2015年世界選手権で史上初の個人種目の自由形4冠達成。自由形3種目の世界記録保持者です。この才能が認められ、奨学金をいただいて、名門スタンフォード大学へ入学しました。

 少し前になりますが、ロンドンオリンピックで金メダルをとった時の記事の中で、彼女の人となりを知ることができます。 https://cruxnow.com/church-in-the-usa/2016/08/04/olympics/ その中で浮かび上がってくるケイテイの姿は、決して、水泳ばかりに打ち込んで、勉強や学校の仕事を後回しにしたようなものではありません。魂・知性・実行力という、自分の中のすべての領域をバランスよく育てることを知っている普通の聖心生らしい姿です。

 生徒たちは、大いに親しみを感じながら、彼女の姿からも学んでいこうとしています。東京オリンピックで、ケイテイに会えることを楽しみにしながら。

                 ケイティ・レデッキー選手

聖心会新総長様

 今年7月から8月にかけて、イタリアで聖心会総会が開かれました。総長様の選挙も行われ、新総長として、アメリカ管区のシスターバーバラ・ドーソンが選ばれました。これまで、2回にわたりアメリカ管区の管区長をなさった方です。

総長選出の際には、創立者マグダレナ・ソフィア・バラの時代から、総長選出時だけにつけられる黄色のローソクに火が灯ります。大切なローソクなので、すぐに火は消されるのが通例となっています。以下のビデオをご覧ください。   https://rscjinternational.org/news/video-celebration-after-election

  これから、聖心会各管区において総会の報告がなされ、今後8年に向けての方向性を確認しあいます。学院においても同様です。聖心全体が新たにされるこの大切な時に、世界中の聖心姉妹校とも心を合わせ、祈りたいと思います。
                           

夏休み子供自然体験教室

 今年も8月6日・9日に、「夏休み子供自然体験教室」が開かれます。生徒スタッフはボランティアなのですが、何年も続けてこの役割を担っているケースも珍しくありません。教員スタッフと共に、この日を楽しみにしながら、準備を進めてきました。

 講師としていらしてくださった滝道雄先生(日本野鳥の会)が、10か月にわたる不二聖心キャンパスの野鳥観察の結果をお話しくださいました。不二聖心は、5月が一番鳥の種類が多いとのことです。裾野市の鳥ウグイス、県民長の三光鳥、国鳥のキジなど、すべて生息しているそうです。

最後に「瑠璃色の地球」を聴きながら、一日をスライドで振り返りました。お一人おひとりの豊かな表情を見ながら、このキャンパスの自然を守り、より多くの方々と分かち合っていくことの意味を改めて感じました。

           争って傷つけあったり 人は弱いものね
だけど愛する力も きっとあるはず

           ガラスの海の向こうには 広がりゆく銀河
地球という名の船の 誰もが旅人

           ひとつしかない 私たちの星を守りたい 

           朝陽が水平線から 光の矢を放ち
二人を包んでゆくの 瑠璃色の地球

                       (「瑠璃色の地球」より)

 本学院は、特に「気候変動」、「森林保護」、「生物多様性」等の観点から、環境・エネルギー問題に取り組んでいます。この体験教室に参加してくださった児童・保護者の方々と課題意識を共有しながら、また一歩踏み出していく力を生徒たちはいただきました。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

  https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/academics/UNESCO-ASP/ 

夏休み子供自然体験教室

読書の夏~Climb Every Mountain~(2016年8月1日)

今夏も、生徒たちは、教員からの「夏休みお薦め本」を手にお休みに入りました。この冊子は、毎年、図書員会からの呼びかけに、全教員(専任・講師)が応えて作成されるものです。中を開くと、一人ひとりの教員と図書委員の生徒が紹介する本の表紙と推薦理由が記されています。文学、科学、歴史、実用書、洋書など、実に多岐に富んだ分野からの推薦がなされており、私たち教員にもたいへん参考になります。常に学び続けることの大切さを再認識させてくれる冊子です。ちなみに、今年、私は本年度の学校目標「知性を磨く~Climb Every Mountain~」との関連から、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の実在のモデルであるトラップファァミリーに関する一冊を紹介いたしました。

学校は一つの社会です。委員会・係りの活動は、他者に貢献できる人の育成という学院の理念を実行する大切な機会です。いつも生き生きと活動する図書員会の活動の様子を、どうぞ、ご覧ください。

https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/schoollife/library/

小麦はうすさんへ、感謝をこめて(2016年7月22日)

長年、昼食時のパン販売、寄宿舎の朝食用パンでお世話になった「小麦はうす」さんが、お店をたたまれることになりました。7月21日の最期の販売日には、生徒の長蛇の列ができ、別れを惜しみつつ大好きなパンを購入しました。小麦はうすさんからは、生徒・教職員全員に、ドリンクをプレゼントしていただきました。最後の最後まで、子供たちのことを思ってくださる姿に、教職員も感謝の気持ちでいっぱいになりました。そのような思いを込めて、寄宿舎の主任と私から感謝状をお贈りいたしました。

「あなたは、長年にわたり、学院、及び寄宿舎の食を支え、献身的にお尽くしくださいました。子どもたちが喜ぶおいしいパンを作り、雨の日も風の日も太陽が照りつける日も来校され、温かなお言葉と笑顔を添えて手渡してくださいました。優しいお人柄がこもったおいしいパンに、子どもたちも教職員もおなかも心も満たされ、励ましと力をいただきました。家族と離れて暮らす寄宿生はハイジの白パンをどれだけ心待ちにし、時に慰められたことでしょう。これからも、ご健康に恵まれ、周囲の方々を力づけてくださるようお願いいたします。ご家族のご多幸を祈りつつ、心からの感謝の意を表します。」

ヒマワリのように(2016年7月13日)

修道院には、花や木を育てるのが上手なシスター方がいます。しおれかけたり、元気のない植物を見事に生き返らせるグリーンフィンガーの方々です。今、ヴィラフジ修道院の横に咲いている屋根より高いヒマワリも一人のシスターの手によるものです。植物と会話ができるかのようなこの方の手にかかると、なんでも大きく育ちます。英国で育ち、数年前までアフリカでのミッションにいらしていたこともあって、今は、留学生に日本語を、先生方の希望者に英語を教えてくださったりもしています。

先週末、お隣のマリア修道院では、一泊で御殿場教会の神父様を講師に母のサークル祈りの会(希望者対象)がありました。日曜日には父のサークル(希望者対象)があり、上智大学の神父様による聖書の講話の後、シスター方お手製のケーキがふるまわれました。

「ヒマワリのように、いつも神様の方に目を向けていなさい。」(聖マグダレナ・ソフィア・バラ)

キャンパスの中に修道院があり、シスター方がいらっしゃることで醸し出される雰囲気、祈りの力、具体的な支え。植物だけでなく、生徒、保護者、教職員にも元気を与えてくださっている修道院とシスター方の存在の大きさを思いつつ、子どもたちは、教室の中だけで育つのではないと感謝のうちに思います。

Bring joy to others! (2016年7月4日)

今、中1の生徒たちと創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラについて学んでいます。先週は、彼女たちが高2になった時に出かける「フランス ルーツへの旅」を思いながら、創立者の生家が今も残るジョワニーまでの道をたどりました。

もし、ソフィアが聖心の学校を創ることがなければ、不二聖心女子学院もなく、彼女たちが今年、こうして出会うこともありませんでした。それは、中2以上の生徒たちも、保護者の方々も、卒業生も、教職員も同じです。聖心のHistoryは、私たち一人ひとりのStoryに影響を与えています。学院のルーツへの旅は創立者の思いを知る旅であり、自分自身を知る旅でもあると思います。

“Be humble, be simple, and bring joy to others.”
             Saint Madeleine Sophie Barat
(新入生が描いた絵)

地区会を終えて(2016年6月28日)

16都府県から子どもたちが集う本学院は、エリアによって10の地区会に分かれています。5月、6月は、教職員と私が各地区に伺い、保護者の方々と学院の年度目標等について意見交換をいたします。保護者の方同士もまた、ご家庭での教育について分かち合い、支え合う機会ともなっているようです。

一昨日の東京地区会、昨日の沼津地区会をもちまして、本年度の地区会が全て終了いたしました。学院でお目にかかるのとは違った形で、保護者の皆様と貴重な出会いがもてたことを心から感謝しております。お子様への愛の深さ、教育への熱意、そして学院に対する大きな信頼にふれ、参加した先生方も私も、たいへん心動かされました。

「教育は、お互いが受け合い、与え合って、共に成長するような真摯な人間関係のうちに営まれるものです」(聖心会 会憲14)――、この思いを共有しながら、私たち大人同士の間でも本年度の学校目標「知性を磨く~Climb Every Mountain~」を深めていけたらと願っております。

硬筆のお稽古(2016年6月15日)

「たとえご希望が一人でも、参りますよ。」

希望する声はあるものの、デジタル社会に慣れ親しんだ生徒たちの中に何人くらい受講者がいるものだろうか、という懸念をお話した時、先生がおっしゃったお言葉です。余りに少ないと先生にご迷惑ではないだろうか?等、あれこれ懸念していた私たちは、創立者の「たった一人の生徒のためにも・・・」を思わせる先生のお言葉に安心して開講を決めました。講師の先生は、学院で書道の授業を担当してくださっている先生のご紹介で、これまで中高生にも教えらえたご経験がおありの女性の方です。

実際に開講したところ、30人以上の受講者が集まりました。教員の希望者も一緒に受講しました。集中して、一心に、丁寧に文字を書く姿----、とても静かで心地よい空間です。「なんだか字が上手になったような気がします」という中学生の言葉が微笑ましくもあります。元々、内にもっている力が耕されていくような経験なのでしょう。

愛に至る知性 (2016年6月1日)

聖心(みこころ)の月に入り、今日は、恒例のお墓詣りのため、みこころ会(東京の聖心の同窓会)の方々が来られました。キャンパスには、教育に生涯を捧げられた多くの外国からのミッショナリーのシスター方等が眠る霊園があるからです。

先日、このようなお話を伺いました。
「席を譲っていただけませんか?」電車の中で、本学院の生徒に言われ、「自分よりはるかに若いのに・・・」と驚かれた方がいらっしゃったそうです。実は、この生徒は自分のためではなく、近くにいらっしゃった方が具合が悪そうなのに気づいて声をかけたのだということでした。

常に耳にしているであろう「魂を育てる」「知性を磨く」「実行力を養う」という学院の教育方針が、この一人の生徒の中で見事に調和されているのを感じ、清々しい気持ちになりました。

間もなく始まる中間試験の勉強に余念がない中にあっても、子供たちは「知性を磨く」ということが、単に試験でよい結果を出す、ということではないことをよく知っています。創立者や多くのミッショナリーの方々が願われた「愛に至る知性」という高みを胸に、今日ものびやかに過ごす子どもたちの歓声がキャンパスに響いています。

                                 

マリア様の月に(2016年5月10日)

不二聖心は、生徒が行ってはいけない敷地の方がはるかに多い学校です。昨秋、普段は通らない道のほとりで、古い岩屋を見つけました。かつての通学路の近くにあったルルドの名残でした。周囲の木を伐り整備したものの中に置くご像はどうしようかと思いめぐらしていたところ、12月24日のクリスマス・ミサの後、長く同窓会の会長をされていた卒業生ご夫妻を通して、マリア像ご寄贈のお話をいただきました。初代院長マザー エリザベス・ダフの主治医であったドクターご一家のお庭にあったものです。

この思いがけないクリスマス・プレゼントは、3月に学院に運ばれ、4月末に岩屋に安置されました。聖母マリアに捧げられた5月、今日も静かに学院を見守ってくださっています。
                                    

このマリア様は、少年イエスを差し出すような姿でお立ちになっています。聖書の中にイエスの子供時代を描いた箇所は少ないのですが、ルカ2章を見ると12歳のイエスが、エルサレムの神殿で学者たちと議論する場面があります。ユダヤでは、一人前の人になるというのは「人と議論ができるようになること」であると聞いたことがあります。議論には、それに耐えるような知識、思考力、論理性、自立心、対話力など、成熟された態度が求められます。また、2章の最後には、「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された」(ルカ2:52)と書かれています。「知性を磨く」という教育方針に焦点をあてて進むこの一年、私たちが生徒たちと共に歩むための方向を示してくれているように思います。

始業式 校長講話より(2016年4月6日)

 聖心女子学院の教育は、カトリックの精神に基づき、「魂を育てる」「知性を磨く」「実行力を養う」の各領域においてバランスよく成長し、「社会に貢献する賢明な女性」として成長していくよう準備します。これら3つの領域が統合されていくためには、生徒・教職員が、各領域を自分自身と関連づけ、具体的に意識して学院生活を送ることが必要です。不二聖心女子学院では、毎年、一つの領域に焦点をあて、3年間の中で教育方針をスパイラルに深めていきます。今年の焦点は「知性を磨く」です。

1) バランス感覚
 日本の聖心女子学院で唱えられる「一致の祈り」に次のような箇所があります。

上からの導きを仰ぐ謙虚さと、自らすすんで前進しようとする自発性とが
私たちの中で見事に結びつくように。主よ、英知をお与えください。

近年、教育改革の動向の中で、知識の伝達を中心とした受動的な学びから、多様な人々と協力して課題を発見し答えを見出していく能動的な学び(Active Learning)への転換が必要であるということが度々言われます。ただし、「上からの導きを仰ぐ謙虚さ」とは「自発性」と相反するものではないはずです。また、主体的に学ぶ態度は、学習においてだけではなく、生活の中での主体性とも深くかかわっています。この祈りにあるバランス感覚を大切にして、学習の場においてはもちろんのこと、周囲の方々や、出来事からも能動的に学ぶ姿勢を培いましょう。

2) 学ぶことの究極目的  
 「英知」はギリシャ語で「ソフィア」、「真理を捉えることのできる最高の認識能力」ともいわれます。ソフィアは私たちの創立者の名前でもあります。創立者マグダレナ・ソフィア・バラは、彼女の優れた資質を見抜いた兄ルイの計らいによって、当時の女性として珍しい高い学問を身につけて成長しました。神父であった兄の厳しい指導に苦しみながらも、学ぶ喜びを知って育ったソフィアが、少女時代の経験の意味するところを真に悟ったのは、神から与えられた自らの使命に気づいた時かもしれません。

1800年、彼女はフランス革命後の混乱した社会にあって、この世界をよりよく変容していく力のある人を育てたいと願い、聖心会を創立しました。この夢に忠実に生き、生涯において122の学校を創立したソフィアは、次のような言葉を残しています。

子供たちをとおして、この世界に愛の力が花開くように

彼女が夢を実現するには乗り越えなければならない幾多の試練がありました。政変や内乱による学校の閉鎖、聖心会分裂の危機、自らの病等。それでも、彼女の夢が色褪せることはありませんでした。神と子どもたちへの愛、そして幼い頃から体験し続けてきた学ぶことの喜びが彼女を支えていました。

世界中の聖心で学ぶ生徒たちは、彼女の夢の実現です。日々の学習に真剣に向き合い、時に、その背後にある「学ぶことの究極的目的」について、思い巡らしてみましょう。

3) 英知と愛をもって歩み続ける
 今日、読まれた聖書(詩編121)には、憧れの都エルサレムに向かって歩む人の姿が描かれています。この書が書かれた紀元前、旅は現代の私たちには想像できないほどの困難を伴うものでした。「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ」とは遥かな旅路を思いやり、踏み越えて行かねばならない幾つもの山を遠く見やる旅人の思いを表しています。それでも、「わたしの助けは来る。天地を造られた方のもとから」と信頼し、未知なる道へと踏み出すのです。皆さんにとって、山々とは、どのようなことを意味するでしょうか?

 旅は、人生の象徴でもあります。他の人が変わって歩くことはできません。夢を実現したいのなら、それに忠実に、知恵を尽くし、愛をもって歩き続けねばなりません。将来、どのような道を歩むにせよ、現在の学びが皆さんを支えるでしょう。

Climb every mountain        すべての山に登りなさい
Search high and low      高い山も低い山も
Follow every byway       あらゆる脇道や小道も
Every path you know        ことごとく歩いてみなさい

Climb every mountain      すべての山に登りなさい
Ford every stream        すべての小川を渡り
Follow every rainbow      すべての虹を追いかけなさい
Till you find your dream    夢を見つけるまで

A dream that will need     夢をかなえるためには
All the love you can give  愛をもって生きることが必要です
Every day of your life     日々
For as long as you live    命ある限り      (“Climb Every Mountain”)

皆さんが若き日のソフィアのように、真剣に学習することを通して、英知と愛に満たされ、生涯学び続ける人となるための土台をしっかりと据えられますように。

「教育は、お互いが受け合い、与え合って、共に成長するような真摯な人間関係のうちに営まれるものです」(聖心会 会憲14)。先生方や保護者の方々も、皆さんと共に成長し続けていくのです。それぞれの山に登り、越えていきましょう!

欅坂を超えて (2016年3月8日)

  学院の校内誌の名前となっている「欅坂」とは、どの坂をいうのでしょうか。そもそも古い文書を見ると学院の住所が「桃園﨔板一九八番地」となっており、「欅坂」は、地名でもあったことがわかります。『創立五十年記念誌』には、制カバンをもって「欅坂を下る生徒たち」という写真が掲載されており、通学路としての坂道が紹介されているアルバム等もあります。現在、校舎に至る坂道として整備されているのは、正門からの坂道、マラソン大会の時に走る通用門からの坂道、そして生徒は普段通ることが禁じられている温情舎跡からお墓へとつながる坂道。そのどれもが、昔の文集等に載せられている「欅坂」の光景とは異なっています。

  『欅坂』の表紙題字は音楽と書道を教えてくださっていた湯山徳子先生の手によるものです。先生は、今年の学校目標である「魂を育てる~“Be Elegant”~」をそのまま体現したような方でした。多くの趣味をおもちで歌も詠まれていました。一昨年、裾野市の教育振興基本計画検討委員会に参加させていただいた折、先生の甥にあたる湯山芳健様とお近づきになり、先生の一周忌に出された歌集『たらえふ』を頂戴いたしました。その中に「不二聖心女子学院」という小題のもと学院にいらした頃に詠まれた歌が並ぶ箇所があり、通学路としての坂道を思わせる一首もありました。

     校内といへど生徒ゆくことを禁ずる 百合咲く谷路 けふも通ひ来

  昨秋、シスターたちと林のほとりで作業をしていた際、偶然、もう一つの坂道を見つけました。入り口は草に覆われていましたが、踏み入ると道そのものはしっかりと残っており、今も鹿が往来しているような跡がありました。ひっそりとした佇まいのやや急なその坂は、途中でお墓への坂道と合流し、敷地内の中継ポンプ小屋脇の緩やかな坂道から温情舎跡(通用門付近)へと続いていました。歩いてみて、昔のアルバム等の写真とも、湯山先生の歌とも、どこか重なるように思い、『欅坂』創刊号発刊に携わられたシスター里見貞代に伺ったところ、この道が山の上に校舎ができた頃の最初の通学路であり、山の上下両方に学舎があった時代には休み時間に教職員が移動した坂道であることがわかりました。

  「欅坂」は、さらに先にありました。黄瀬川のほとり、大畑方面から温情舎跡(通用門付近)につながる今は舗装道路となった坂道であると、温情舎ご卒業の中家基良様が教えてくださいました。かつては河川敷までが学院の敷地であり、坂道の傍らに大きな欅の木があったのが由来とのことです。

  人生は、よく道や坂にたとえられます。実際の道を歩き、坂を上り下りしながら、自らの生き方を思いめぐらしているのに気づくこともあります。戦前から不二農園と共にあり、戦時中には疎開してきた人々を受け入れ、シスター方が祈り、温情舎・聖心温情舎・温情舎女子中学校、そして初期の不二聖心の生徒たちが通学した欅坂。どれほど多くの人々がそれぞれの思いで踏みしめたことでしょう。その多くは今は坂を下りていかれましたが、一人ひとりの尊い思いが現在の不二聖心女子学院と不二農園を築いてきたことを忘れてはならないと思います。

  広大な敷地の学舎ゆえ、普段の立ち入りを制限する場所の方がはるかに多いのは止むを得ないと生徒たちは理解しています。いつか準備が整ったら、先達が歩いた通学路を通って、「欅坂」まで生徒たちを案内することもできるでしょう。

  上る道は異なっても、不二の坂道は、どれも天そそる富士に向かって揚々と伸びています。「希望をもって生きる人の眼には、いつも高い理想がある」とおっしゃられた初代院長マザーエリザベス・ダフのお言葉を胸に、生徒たちが、とりわけ今年坂を下りた新卒業生たちが、希望そのものである神様に眼を注ぎ、いかなる急坂をも超えていくことを切に祈ります。    

幸せを願って (2016年2月11日)

 今週は、卒業を控えた高校3年生の方々の送別会が催されました。会場の飾りつけ、進行を兼ねた劇、学年ごとの送別のプレゼンテーション、メッセージカード、贈り物、全員での歌や映像など、どれも不二聖心らしい手作りの温かさにあふれていました。次のステップに向かおうとする生徒たちの成長と、希望に満ちた表情に感動しました。
♪たくさんの感謝を伝えられないままお別れの日が訪れて
振り返ってみると溢れ出す思い出 どれも大切な宝物 
かけがえなくて 忘れたくなくて 永遠のものにしたくて
皆さんと出会えた奇跡が この胸にあふれてる
きっとずっと感謝の気持ち忘れない
別れで流した涙が いつの日か大空で
虹になって私たち つないでいく
(「空も飛べるはず」の曲で)
高校2年生が作った歌詞による全員での合唱を聴きながら、学院の軌跡に思いを馳せると共に、広い世界の中で「不二聖心という学び舎」に集えた奇跡、すばらしい生徒たちに出会い、すごい成長のドラマにかかわらせていただける幸せへの感謝が、私の胸にもあふれています。

新卒業生の命を受け継ぐ新入生の方々の足音も、そこまで聴こえてきています。

グローバル・マインド (2016年2月5日)

 先日、北アメリカのセントチャールズにある聖心で、5月に日本をテーマにしたオークションJourney through Japan: Land of the Rising Sun を開催するので協力してほしいとのご連絡を受けました。

- オープニングに、不二聖心の生徒たちによるビデオメッセージを届けてくださいますか?
- 不二聖心の生徒たちが書いたお習字で会場を飾りたいのです。
- 日本の聖心のスクールアイテムを提供していただけますか?

これから、生徒たちが、クリエイティブに、これらの呼びかけに応えていってくれることでしょう。

   数ある北米の聖心の中でも、この学院は、1818年にフランスからアメリカ大陸に渡った聖ローズ・フィリピン・ドゥシェーンが建てた由緒ある学院で、2018年には創立200周年を迎えます。校内には、聖フィリピン時代の建物や品々が数多く残され、あたかも学校そのものがアーカイブであるかのようです。

   毎夏、本学院の生徒たちはこのキャンパス内に宿泊し、英語で語学やアメリカの歴史文化に関する研修を受け、週末のホームステイを含めて、あちらの生徒と交流します。研修で使用されるテキストは、この学校の先生方が、不二聖心の生徒たちのために作成するオリジナルです。滞在中には、近くのセントルイスにある聖心をも訪問します。

   このような交流を通して、1800年の創立時から聖心全体に流れるグローバル・マインドが、生徒たちの日常の中で、自然に育っていきます。

                       

宝 物 (2016年1月25日)

 高校生の卒業の日が近づいてまいりました。

生涯にわたる強い絆に結ばれて、それぞれの道に進み行く彼女たちが、次に全員で顔を合わせるのは、20歳の成人のお祝いの日かもしれません。その日に向けて、高校卒業前から、保護者の方々が心をこめて準備を進めていかれます。

先日、今年、成人を迎えた卒業生の方々から、教職員全体への寄せ書きが書かれた色紙が届きました。成人のつどいの場で書かれたもののようで、一人ひとりの呼吸までもが伝わってくるような気がいたしました。

- 不二で得た学び、友達、力、すべて私の宝物です
- 不二での6年間があったお蔭で、今の私がいます
- 不二での6年間は、かけがえのない財産です   など

成人になった喜び、感謝、責任の自覚、そして「宝物」という言葉があちらこちらにちりばめられていました。「ありがとう。あなた方こそ、私たちの宝物です」――、そのような思いで、先生方、職員の方々と目を細めて読みました。

これが、教職員全員に向けてのものであることも嬉しいことでした。「私の今があるのは先生方のお蔭です」という言葉から、教職員が「私」という個々の使命を果たしつつも、「私たち」という共同体のセンスのもとで子どもたちを受けとめ、育んでいくことが大切であると再認識いたしました。

この色紙は、いずれアーカイブに大切に保存したいと思います。卒業生と保護者の方々のあたたかなお心遣いは、不二聖心をよりよいものにしていこうと願う私たちを強め、力づけてくれました。

新年おめでとうございます。(2016年1月1日)

 新年おめでとうございます。

冬休みを過ごしている生徒たちのために、修道院では毎日お祈りが捧げられています。そのような祈りと共に、今は静かな正門や中庭のお花に、シスターたちが今日も水やりをしてくださいました。

フランシスコ教皇は、2015年12月8日から2016年11月20日までを「いつくしみの特別聖年(Anno Santo straordinario della Misercordia)」と定められ、25年ぶりにバチカンにある聖ペトロ大聖堂の「聖年の扉」を開かれました。

そして、2016年を迎えるにあたり、昨年、世界で起こった様々な出来事を振り返りながら「無関心に打ち勝ち、平和を獲得する」 というテーマでメッセージを発表されました。

     平和は神のたまものですが、そのたまものは平和を実現させるよう
招かれているすべての人にゆだねられているのです。
(1月1日 「世界平和の日」教皇メッセージ より)

 毎朝、生徒たちが捧げる祈りからは、難民やテロ、気候変動等の諸課題を10代らしい感性で真剣にとらえている様子が伝わってきて、心動かされることがしばしばです。一人ひとりが平和の種として育っていること、そしてこの生徒たちの中から第二の緒方貞子が出てくることを私は信じています。

 聖なる呼びかけに、心の扉を開いていく一年となりますように。

クリスマスキャロル (2015年12月16日)

クリスマスおめでとうございます。

今年は、創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラご帰天から150年目にあたります。この記念すべき年に、ラファエル梅村昌弘司教様、高村謙二裾野市長様はじめ、多くの皆様方とご一緒にクリスマスの祈りをお捧げできることを心より感謝申し上げます。 
今年も世界は、貧困、難民、テロや気候変動等、難しい課題に直面し続けています。生徒たちは、授業や体験学習、祈りの会等のさまざまな機会を通して、これらがもつ複雑な諸相を学び、考え、中高生としてできることを実践するよう心掛けております。そして、「A Ray of Hope~希望の光」というテーマでクリスマスを迎えたいと願い、プラクティス、クリスマス奉仕、そして今日のクリスマス・キャロルやチャリティ・バザーの準備にも取り組んでまいりました。
「希望の光は、どこにあるのでしょうか?」と問う時、創立者のお言葉が心に響いてきます。

子どもたちを通して、この世界に
愛の力が花開くように
    (聖マグダレナ・ソフィア・バラ)

都会のイルミネーションや喧騒から遠く離れた学院には、どこかベトレヘムを思わせる静寂が宿っているように思います。聖なる静けさの中で育つ子どもたちが、物事の本質を見失うことなく、置かれた場で「希望のあかし人」として成長していけますよう、お祈りとお支えをお願い申し上げます。
皆様とご家族の上に、クリスマスの喜びと平和がありますよう心からお祈り申し上げます。

クリスマス奉仕の朝に (2015年12月10日)

 学院の朝は、早朝く登校した生徒たちが奏でるピアノの音で始まります。待降節(アドベント)に入り、クリスマス・キャロルの曲が多くなってきましたが、今日は少し趣が異なりました。全校あげてクリスマスの奉仕に出かける日なので、訪問先の方々とご一緒に歌えるような曲が聴こえてきました。

  深い闇のさなかにきらめく星は、道に迷う人への神のまなざし
メリー・メリー・クリスマス 神のみ子よ
ハレルヤ・クリスマス 歌え喜べ

  風にすさむ砂漠に咲き出る花は、涙ためた人への神の輝き
メリー・メリー・クリスマス 神のみ子よ
ハレルヤ・クリスマス 歌え喜べ

  疲れ果てた心にささやく声は、待ち焦がれた人への神の訪れ
メリー・メリー・クリスマス 神のみ子よ
ハレルヤ・クリスマス 喜びの夜  (讃美歌102番)

 平和を祈るクリスマスが、プレゼントやケーキをいただいて過ごすだけの日ではないことを子どもたちはよく知っています。今日一日を通して、社会に対する責任の感覚をまた一歩深め、学院に戻ってきてくれることでしょう。

シスター依田ご帰天 (2015年11月25日)

 11月18日の夜、不二聖心女子学院第3代校長のマザー依田育子が静かに神様のもとに召されました。この日は、奇しくも学院の守護聖人である聖ローズ・フィリピン・ドゥシェーンの祝日でした。

そのようなこともあって、22日に聖心女子大学の聖堂で捧げられた葬儀ミサの朗読には、聖フィリピンの祝日に読まれる朗読箇所が使われました

一粒の麦は、
      地に落ちて死ねなければ、一粒のままである
 だが、死ねば、多くの実を結ぶ               (ヨハネによる福音書12章24節)

 ごミサの中で、神父様は「教育」とはまさにこの麦のような命の営みであること、そして教育に献身されたシスター依田のご生涯から、多くの子供たちが豊かな実を結んだことをお話になられました。

校内誌『欅坂』は、シスター依田の時代に創刊されました。「創刊にあたって」の中で、シスターはこのように記されています。

  全校生徒の一人一人を本当によく知りぬきたいと、最近ほど痛切に感じることはありません。
    (中略)
神から与えられた数多くの生徒の教育は、
知識の高さも、技術のすばらしさも、校舎建築の美も、設備の豊かさも越えて、
愛によってなされることを考える時、
愛するためには、相手を知らなければならないという結論に達するのです。

 このお言葉の重みを受けとめつつ、いつも不二聖心のことをお心にかけてくださっていたシスター依田に、学院で学ぶ子供たちを守り導いてくださるよう祈り、聖堂を後にいたしました。

                                               

 秋のつどい(学院祭)に寄せて (2015年10月16日)

  富士を仰ぐ広やかなキャンパスが紅葉に彩られる頃、毎年、秋のつどいに多くの皆様をお迎えできますことは、本学院にとりまして大きな喜びです。
 今年は、創立者聖マグダレア・ソフィア・バラ(1779年12月12日~1865年5月25日)のご帰天から150年目にあたります。この記念すべき年に、ドゥシェーン会(同窓会)よりご寄贈頂きました「創立者のご像」と「マーテル・アドミラビリスのご像」は、私たちを原点に立ち返らせる大切なよすがとなりました。

本年度、不二聖心女子学院は、3つの教育目標の中の「魂を育てる」に焦点をあて、学校目標を”Be Elegant”とし、生徒、保護者、教職員が心一つに生活の中で深めるよう努めております。

学校目標を意識した上で、生徒たちは今年の秋のつどいのスローガンを“Crystal Spark”と決め、準備を進めてまいりました。光るものはいろいろありますが、「水晶」の透明さは、神に根ざした清い輝きを思わせるものです。澄んだ空気と美しい自然が常に共にある学院での日々は、生徒たちに、本物の輝きとまがい物の輝きを見分ける力を育んでいると感じます。大変なこともあったでしょうが、互いに対する敬意をもって、共に一つのことを成し遂げていくプロセスの中で、祈り、学び、働き、助け合いながら、本物の輝きを交差させ、今日を迎えることができました。  

        マザーバラは 目にうつる かたちには まどわされませんでした。
   なぜなら マザーバラには 見えるのでした。
   すべてのひとの なかに かがやく とくべつな ひかりが・・・
   どんな ひとの なかにも きえることなく かがやきつづける
   神さまの すがたが・・・
   愛にあふれた マザーバラの 目には 見えるのでした
            (児島なおみ『聖マグダレナ・ソフィア・バラ』)

私たち一人ひとりには、神様から与えられている尊い使命があり、それを社会の中で具現化して生きていく責任があると語られた創立者の思いが、秋のつどいでの皆様との出会いによって、生徒たちの中で強められ、受け継がれていくよう願っております。 

懐かしい、また新しい出会いの中で、生徒たちの日頃の学習や研究の成果、成長の実りをご覧いただき、ご助言などいただけたら幸いです。ご来校くださいました皆様、そして皆様につながる全ての方々の上に、神様の祝福をお祈り申し上げます。
                                  

ミッショナリービスケット (2015年8月31日)

   
   7月末、ジョワニーの創立者の生家を訪ねました。2018年から「ルーツへの旅」として、不二聖心の高校2年生全員がフランスを訪れることになっていますので、その準備のためです。

そこで、シスターイサベル・モンロール(Isabelle Montlaur)というシスターに出会いました。入会前に、レイ・ミッショナリーとして不二聖心の寄宿舎に滞在し、生徒にフランス語を教えていらしたそうです。お土産にお持ちしたソフィアージュをとても喜んでくださり、フランスのニュースレターに載せたいと記事を書いてくださいました。その記事を日本の生徒たち等にも届けるとお約束しましたので、ここに紹介させていただきます。

Joigny, Juillet 2015
            Nouvelle Evangélisation :
      Offrez des Sophiage ! Les biscuits missionnaires 

  Le 26 juillet, des envoyés viennent du Japon avec une religieuse du Sacré Coeur, prospecter à Joigny, pour de futures visites d’élèves du Sacré Coeur, prévues en 2018, Notre Soeur Mami nous fait alors cadeau d’une belle boîte pleine de petits biscuits.
Surprise : chacun est emballé avec un joli timbre orné d’un ‘logo S.C ’.
  Soeur Mami Ohara, Directrice du Centre Scolaire Fuji Sacred Heart School, nous raconte sa trouvaille pour faire connaître le Sacré Coeur et l’Eglise.
  A Susuno, ses élèves, les éducatrices, avec le concours de la grande Fuji farm, propriété du Sacré Coeur, lancent la fabrication de biscuits. Le projet est soutenu par l’Office du Tourisme de la ville en commémoration de l’entrée du Mont Fuji au Patrimoine Mondial de l’Unesco en 2013.
  Les biscuits sont recouverts de menues feuilles pilées du thé parfumé« Tadanishiki », spécialité exclusive des grands champs de thé de notre ferme. Ce thé n’existe que chez nous. A l’origine il est venu d’Inde. Il fut acclimaté au Japon par Mr Tada il y a plus de 100 ans. C’est pourquoi «Tadanishiki » est unique au monde.
  Les jeunes ont dessiné un logo Sacré Coeur entourant le Mont Fuji et le clocher de Susuno. Chaque biscuit est conditionné sous un sachet transparent portant la phrase : « Ce qui compte c’est le désir de transmettre. » avec leur étiquette-logo.
Elles inventent le nom : « Sophi-age » (de Madeleine Sophie, et age comme dans co-voiturage) .
  Dans une boite très soignée, ornée de multiples petites fleurs, d’un ruban fleuri, et, bien sûr, du « logo », le biscuit est commercialisé (et demandé chaque jour) par trois boutiques de la ville et par internet. Avec ces biscuits, on propose beaucoup d’autres sortes de « Sophiage » comme des Madeleines, des muffins et des cakes etc….

                 新しい宣教
          ミッショナリ・ビスケット~ソフィアージュ~

 2018年に行われる聖心の生徒のジョワニー訪問の下見として、日本から一人の聖心会員を含む視察のグループが、726日ジョワニーにやってきました。シスター大原は、とてもすてきな箱に入った可愛いビスケットをお土産に下さいました。一つ一つがセロハンで包まれていて、聖心のロゴで囲まれた図柄のラベルが貼ってありました。
 シスター大原は不二聖心女子学院の校長で、聖心と教会が多くの人々に知られるようにとの思いでビスケット作りに専念なさったことをお話下さいました。
  裾野で、生徒や先生方は、聖心が所有している広大な不二農園の協力を得て、ビスケットを作る事業を起こしました。この企画は、富士山が2013年に世界遺産に選ばれたことを記念して、市の観光課で支持されたものです。
 ビスケットには、私たちの茶畑で栽培されている薫り高い紅茶ただにしきの葉が細かく刻まれて入っています。この紅茶は、不二農園以外では栽培されていません。100年ほど前に、インドから取り寄せられた紅茶を日本の気候に合わせて多田氏が改良したものなのでただにしきと呼ばれています。
 一つ一つのビスケットは<大切なことは思いが伝わることです。>という言葉が書かれている透明な袋に入っていて、聖心のロゴのラベルが貼ってあります。生徒たちはこのビスケットに、ソフィアージュという名前をつけました。( 聖心の創立者であるSophieの名前 と age co―voitureage のように 運搬する、運ぶの意味のageです)
 ビスケットの箱は、小さな花いっぱいで飾られた包装紙で包まれ、赤いリボンが掛けてあります。大切なことは気持ちを伝えることです。という言葉とロゴのラベルも貼ってあります。このビスケットは商品化され、裾野市の3つのお店で、またインターネットで毎日売られています。ビスケットの他に、マドレーヌやケーキ、マッフィンのソフィアージュもあるそうです。                   (石崎阿砂子訳)


 この時お持ちしたソフィアージュは、裾野駅前東口(正面口と反対の出口)を出てすぐのビィエナ・ブロードさん製です。生徒が典礼で使うパンなどもお願いしています。試行錯誤の末、バニラ味・ココア味、そしてタダニシキ入りのソフィアージュの3種のクッキー詰め合わせを考案してくださいました。あらかじめ電話で予約しておくと、受け取りがスムーズです。
 
日本語だけではなく英語でも書かれたしおりがついていますので、今夏は生徒たちがアメリカの2つの聖心の学校へ、またシスター足立がインドネシアの聖心会にもお持ちし喜んでいただきました。創立者の思いを運ぶソフィアージュを、多くの方々に楽しんでいただけたら幸いです。

            

始業式(2015年4月8日)

不二聖心女子学院2015 始業式 HP用-001

 聖心女子学院の教育は、カトリックの精神に基づき、「魂を育てる」「知性を磨く」「実行力を養う」の各領域においてバランスよく成長し、「社会に貢献する賢明な女性」として成長していくよう準備します。これら3つの領域が統合されていくためには、生徒・教職員が、各領域を自分自身と関連づけ、具体的に意識して学院生活を送ることが必要です。不二聖心女子学院では、毎年、一つの領域に焦点をあて、3年間の中で教育方針をスパイラルに深めていきます。今年は「魂を育てる」という扉から入る年です。

1) いくつかのことを同時にこなす力
聖心の教育の中では、「複数のことを同時にこなすこと」の大切さが言われます。学院生活においては、学習はもちろんのこと、一人ひとりが全体に対して何らかの役割を担い、行事や委員会、奉仕活動、そして寄宿舎や家庭で担う責任ともバランスをとって過ごしていくことが求められています。実際、皆さんは、必要なことを適切な形で相談しながら、与えられた役割を真摯に果たすよう努めています。どうぞ、その姿勢を大切にしてください。
忙しくても、押しつぶされずに、複数の事をこなしていくには、知性と行動力はもちろんですが、内的な強さが必要です。これは将来、「社会の中で貢献できる女性」となっていくために大切なことです。社会の中では、自分の計画通りに、また願うような順番で物事が起こることはほとんどありません。思いがけない出来事の重なりや、アクシデントの中にあっても、自分に与えられた複数の役割を果たしていく力が求められます。

2)「真に価値あるもの」を理解し、それを望む
 しかも、どんなに大変かをアピールしたり、取り乱したり、不機嫌になって物事にあたるのではなく、「エレガントにこなしましょう」と先生方に言われているはずです。水面が揺れても底は揺るがない深い湖のような魂の落ち着き、本当の明るさが必要です。様々なこだわりから抜け出すことが求められます。生き方の方向性とつながっているともいえるでしょう。  
聖心の生徒の理想の姿を現す「マーテル・アドミラビリス」(感ずべき御母)の姿、特に聖母の「伏せた眼差し」が意味するものに眼を留めましょう。

   マリア様 私たちの目を、見えるものから
あなたの見ておられる見えないものへと導いてください。
目に見えない存在 目に見えない生命 目に見えない行い 目に見えない愛へ
大切でないものにまどわされやすい私たちが、
真に価値あるものを理解し、それを望むことができますように。
(聖心会 第9代総長 マザードレスキューの祈り)

 私たちの発する言葉、態度、選び、行いが、「真に価値あるものを理解し、それを望む」心のありように根ざすものでありますように。

3)「いつも神様につながっていなさい」(ヨハネ福音書15章)
「魂を育てる」のシンボルとして、同窓会(ドゥシェーン会)の方々から、一つの御像を贈っていただけることになりました。「創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラに、少女が葡萄をお捧げしている」御像です。5月25日の創立者の祝日までには、ソフィア・スクエアに置かれる予定ですので、楽しみにいたしましょう。
この構図は、創立者の祝日に世界中の聖心で読まれる「葡萄の木のたとえ話」(ヨハネによる福音書15章)がモチーフになっています。たとえ話の中で、「葡萄の木につながって実をならせる葡萄の枝」は、「神様につながって生きる人」の象徴です。そのように生きる人は、「わたしが愛したように、互いに愛し合いなさい」(ヨハネ15:12)というキリストの掟を心に刻み、「愛において成長」していきます。その具体的な姿は、同じく創立者の祝日に読まれるコロサイの信徒への手紙3章(12-17)の中に、見ることができます。

(前略)あなたがたは(中略)憐みの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身につけな
さい。互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。(中略)
これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずな
です。また、キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この
平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体となったのです。い
つも感謝していなさい。キリストの言葉が、あなたがたのうちに豊かに宿るよう
にしなさい。(後略)

 今年は特に、日々の祈り、内省を大切にし、キリストに根ざした内的な豊かさを育てていくよう心掛けましょう。そして、先生方、保護者の方々とご一緒に”Be Elegant”を意識して生活し、その意味を学院全体で深めてまいりましょう。
私たちの創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラの取り成しのもとに。アーメン。

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