寄宿舎卒業生の声

 




 私は不二聖心を卒業後、聖路加国際大学にて4年間学び、現在は大学病院の看護師として働いています。私の働く病棟には、乳幼児から高齢者まで、様々な患者さんが入院しています。病気と向き合い、闘う患者さん達を、医療チームでサポートしています。
不二聖心の寄宿舎には、日本全国から生徒が集まります。今までに出会ったことのない考え方や価値観と出会い、その中で、時に衝突や葛藤を乗り越えながら共に生活をします。
医師、看護師、コメディカルのスタッフと行うチーム医療の現場でも、この経験がとても役立っていると日々実感しています。
寄宿舎で行われる一大イベントである寄宿祭では、自分たちがイベントの企画・運営をします。多くの制約や決まり事がある中で様々な工夫を凝らし、寄宿生全員が楽しめるイベントを考えます。皆が受け身では、何も進みません。自分から発信し、情報を共有し、目標を共にし、よりよいものを作り上げようと尽力することは、チームワークには欠かせない力であり、その基礎を学ぶことのできた機会でした。
中学1年生からの6年間、家族以上に長い時間を共に生活した仲間は、家族と同じように、今でも私の心の支えであり、かけがえのない存在です。
いつ不二聖心を訪れても、「お帰りなさい。」と声をかけていただける、そんな場所があるからこそ、辛い時にも前向きになろうと思える今の私がいるのだと思い、心から感謝しています。

 






 私は不二聖心の寄宿舎で6年間過ごして参りました。 シスター、先生方、友人たちと自然に囲まれた広い寄宿舎の中で過ごした6年間は私にとってかけがえの無い宝物です。
寄宿生活と学校生活の両立が難しく苦労したこともありましたが、周りの方々のフォローのもと、時間を有効的に使うことや、困っている人がいたら手を差し伸べることを学びました。
勉学に関しても様々な面で支えていただきました。スタディールームという場所に自分の机が用意されているだけでなく、沈黙のうちに勉強する黙学室や、ディスカッションや複数人で課題を行う際に使用する共同勉強部屋などがあります。大学受験を控え夜遅くまで勉強をしていた期間には、私が寝るまでシスター方が起きていて下さり、「おやすみなさい」と声をかけて頂きました。シスター方が支えて下さったおかげで希望とする大学に入ることが出来たと思っております。またメリハリを持って勉強する習慣は、大学に入ってからの研究や就職活動の際にも生かすことが出来ました。
私は現在日本銀行で発券業務に携わっております。国民の皆様に安心して使っていただけるよう、綺麗で信頼のおける銀行券を守ることが私の使命となっております。誰かのために働くことでその働くことに意味があるのだということを学ばせてくれた寄宿舎には感謝の気持ちで一杯です。