シスター・先生から(宗教朝礼)

2021.09.15

9月15日放送の宗教朝礼から

 みなさん、おはようございます。これから宗教朝礼をはじめます。

先週は祈りの会でしたね。オンラインではあっても、今年度も行えたことに感謝いたします。
今回、中一の祈りの会で学んだことを少し分かち合いたいと思います。神父様は「同じになる と 一つになる は違う」とお話してくださいました。どんなに仲が良くても、全く同じ人間にはなれません。それがあなたの個性であり、神さまからの贈り物です。しかし、一つになることはできます。今、この時、教室にいる生徒たちと不二聖心から離れた各地にいる生徒たちと場所も状況もバラバラです。クラスが一つになるときとして、1番大切なのはお祈りでしょう。沈黙の中、クラスメイトの想いに耳を澄ます瞬間、私たちの心は一致します。お祈りは不二聖心の教員になってから、とても大切な時間です。生徒のみなさんが考えてくださる言葉たちは、素直で純粋で輝きに満ちています。みなさんの作ったお祈りを聞くと、こんなに素敵な子どもたちと生きているのかと喜びを感じるとともに責任も感じます。オンラインの生徒たちとも空間を超えて、一つになれるようにと思っています。
今年度の学院目標はCourage et Confiance ですね。courageはフランス語で心を表すcœur と生み出されたものを意味する接尾語のageが組み合わさっています。リノベーションされたお部屋、Sacré-Cœurのcœur 心ですね。勇気と信頼という言葉で聖書のヨハネによる福音書16章31節が思い当りました。弟子に話すイエス様のお言葉です。聞いてください。
イエスは答えられた、「あなたがたは今ようやく信じているのか。 見よ、あなたがたは散らされて、それぞれ自分の家に帰り、わたしをひとりだけ残す時が来るであろう。いや、すでにきている。しかし、わたしはひとりきりでいるのではない。父がわたしと一緒におられるのである。これらのことをあなたがたに話したのは、わたしによって平安を得るためである。あなたがたは、この世では悩みがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」。
この後、イエス様は十字架で亡くなり、イエス様を失った弟子たちは分裂します。それをご存じのイエス様は弟子たちに励ましの言葉をかけてくださっているのだと思います。
「しかし、わたしはひとりきりでいるのではない。父がわたしと一緒におられるのである。」イエス様が父なる神を信頼しているとわかります。「しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」イエス様はこの世の苦しみに勝利している。そんなイエス様が勇気を出しなさい、と弟子に言います。弟子たちはイエス様との信頼関係があるからこそ、勇気を出して未来に進むことができるのではないかと思います。
Courage et Confiance! 神様や自分を導いてくれる人たちへの信頼が、勇気を与えてくれます。世界がいつ平安となるかはわかりません。しかし、その変化に私たちは対応していかなくてはいけません。私たちが神様や仲間たちを信頼して、勇気を持って進めますように、お祈りいたします。これで宗教朝礼を終わります。
M.N.(外国語科)