シスター・先生から(宗教朝礼)

2024.04.26

2024年4月24日放送の宗教朝礼から

 おはようございます。これから宗教朝礼を始めます。

4月も4週目に入り、学校生活にもようやく慣れてきたことではないでしょうか。今週が終わると待っているのはGW、それを楽しみに日々過ごしている人もいると思います。この年度初めに話をさせていただくにあたり、みなさんに1つ話をします。

 不二の生徒は、どんなことにも一生懸命な姿、奉仕活動などを通して感謝の気持ちを伝える姿、特に「ありがとう」と人に伝えることができる姿はとても素敵なものですし、とてもうれしく思います。ですが、挨拶という点に関しては頑張りたいところがあります。特に朝は、眠いのか、友だちと話に夢中になっているのか、あいさつをしても返されないことを少し感じており、悲しくなることがあります。挨拶は、小学生または中学生のころにいろいろな場面でルールとしてあったかもしれません。挨拶運動で生徒会の児童生徒や教員が校門に立って挨拶をしたり、部活動やクラブでの挨拶の仕方も様々です。ちょっと私の中学生の話をさせてください。挨拶にはいろいろなものがありますが、ここでは「おはようございます」「こんにちは」といった挨拶を中心に話をしていきます。

 中学に入学して、最初にガイダンスがありました。もう20年も前の話です、内容はほとんど覚えていません。おそらく学校のこと、授業のこと、クラスのこと、そんなことを話していたのだと思います。ですが、その中で1つ今でも覚えていることがあります。「友だちへの挨拶はできると思います。それに加えて、先生や大人の方と廊下などですれ違う時は、自分から先に挨拶をしましょう」です。当時あまり深く考えることはしませんでしたが、今となっては大切なことだったのだと思います。「先生や大人の方」とついているのは、校内でよく出会う方だからだと思います。「挨拶をしましょう」といわれて、言われたそのときはできるかもしれませんが、これが言われなくなったときにできるようになっているかが課題です。これは習慣にもつながる話です。

また、挨拶はコミュニケーションの手段の1つにもなります。相手への敬意と親しみを表し、心の距離を縮める効果があります。笑顔を添えた挨拶は、さらに相手を安心させ、親近感を与えます。新型コロナが5類に移行して間もなく1年になります。未知なるウイルスのために、私たちのコミュニケーションの取り方も大きく変わったといっても過言ではないです。オンラインの急速な普及や人の移動が制限されたり、街中でも人と接触をせずに買い物や飲食の配膳、玄関先や宅配ボックスなどを利用した配達、ホテルなどのチェックインやチャックアウトのサービスなど、世の中が大きく様変わりしたこの数年だと思います。これは働き方を見直すうえではとても大事なことですが、どことなく私たちはそれまで大事にしていた様々なことを忘れてかけてしまっているような気もしています。

挨拶は、相手とのコミュニケーションを円滑にするだけでなく、自分自身の気持ちも明るくすることができます。小さな挨拶から大きな変化が生まれることもあります。今日から、積極的に挨拶をしてみませんか?

金曜には新入生祈りの集いがあり、1人1人に目標があると思います。各々の目標の中に、今日お話ししたことも少し心に留めておいてもらえたら嬉しく思います。

M.M(数学科・情報科)