不二聖心からのお知らせ

2026.04.22

2026年4月22日放送の宗教朝礼から

 私は昨年、25年ぶりに裾野に来ました。 今、不二聖心の学校生活を垣間見ながらなんと幸せな生徒たちだろうと、現場にいたときにはそこまで見えなかったことがよく見えるようになりました。 

なにがそんなに幸せなのかというと、先生方、保護者の皆さまなど、大人全員が皆さんの教育にかけて下さっている愛情です。つまり神様の愛と同じ種類の本物の愛情です。皆さんがこのことを本当にわかるのは大人になってからかもしれません。 それくらい本気で教育されているという幸せです。
 
不二聖心の新年度は、先生方がミサで皆さんのために祈ることから始まります。これってすごいことだと思いませんか? 
 
私が特に感動しているのが宗教朝礼です。 ホームページで長いこと読んでいますが、そこで何に感動するかというと、先生方が、表現は皆さんに分かるようにしておられるけれども、内容は皆さんを子ども扱いせずに、人間同士として、人生の様々な事を本気で伝えておられるという事です。 ですから大人が聞いても味わい深いのです。 おとなになってからも読み返してみて下さい。 きっと今は分からないメッセージに助けられると思います。
それから中三の卒業研究です。ただでさえ忙しい先生方が、あらゆるテーマが飛び出してくる卒業研究に一人一人本気で立ち向かわれる事。 専門分野でないと指導の先生も勉強されること。 提出後に忙しい中でそれを読まれる事。 面接は皆さんにとっても大変でしょうが、先生方はご自分の指導されたのとは違うテーマにも本気で面接をしてくださいます。これが皆さんの将来の勉強や活動につながっていくこともあるし、そうでなくても、この経験は必ず人生の力になります。 幸せな中三だと私は毎年感動していました。 ですから、秋のつどいで卒業研究を見るのをいつも楽しみにしています。そしてこの卒業研究で身に着けた能力はその後の大学での勉強や、社会生活にも役に立っているようです。 
オリエンテーリングやクロスカントリーなどのために先生方が暗くなっても準備しておられるのを見ると、これを生徒への愛というのだとつくづく思います。天気が悪い時は本当に大変です。
この大自然も皆さんの心と体の成長に大きく貢献しています。 ホームページの「フィールド日記」を読むと目の前の自然の美しさに感動します。そして体育大会も街中の学校のように、声の大きさに気を付けながらではなく、遠慮なく大きな声を出すことができるのは、大自然の中の学校だからです。
 
そして皆さんのために多分犠牲を払って不二聖心を選んでくださったご家族の愛です。聖心の教育は、生徒一人一人の人生全体を視野に入れた息の長い教育です。「わたしを変える、世界が変わる」、これは一晩で達成される事ではありませんが、一生の幸せにつながります。
今の時代に、学校を選ぶのにここまで考える人は多くはないかもしれません。皆さんのご家族は皆さんが人生全体に渡って本当の幸せを生きる事ができる事を願って、不二聖心に入学させてくださったのでしょうと思います。 
昨年の小中高校生の自殺は532人、統計のある1980年以降で一番多い数になりました。
皆さんが死にたくなるようなときがあるかどうか分かりませんが人間が成長するためにはきついなと思う事をとおることも意味があります。 皆さんもいやなこと、大変な事にもぶつかると思います。 そういう時には、宗教朝礼を読んでみるとか、先生方に相談するとか、助けを探してみて下さい。
 そして、今は面倒だと思う事があるかもしれないけれども、お祈りを身に着けることは、自分のためにもお互いの助け合いのためにも大きな力になります。 人生には祈ることでしか手伝えないことが沢山あります。でも大人になってから祈りで助け合えるのはしあわせな事です。
 神さまは、私たちがどんな状況の時も、つまり良い人間でいるか駄目な人間だと感じるかに関係なく、必ず私たち一人一人と一緒にいて下さる方だという事を、不二聖心の生活の中で体験していってください。
K.I.(修道院)