校長室から

2018年05月

2018.05.19

木には希望がある

 ローズ・フィリピン・ドゥシェーンが、バチカンで列聖されたのは1988(昭和63)年のことです。ドゥシェーンとは樫の木を意味し、彼女の不屈の精神を表現すものとされることから、列聖記念として学院に一本の樫の木が植樹されました。人の背丈よりやや高いくらいであったこの木は、今は天に向かって大きく伸び、枝を張っています。

木には希望がある、というように、木は切られても、また新芽を吹き、
若葉の絶えることはない。地におろしたその根が老い、幹が朽ちて塵に
返ろうとも、水気にあえばまた芽を吹き苗木のように枝を張る。
(ヨブ記14:7-9)

今年、渡米200年祭にあたり、聖心会修道院と同窓会のご厚意によって、植樹記念のプレートが新しくなりました。時代を超え、世代を超えて、卒業生や子供たちの中に、聖フィリピンへの思いと、どんな困難にあっても希望のうちに生きようとする強さがつながれていきます。

20180519校長室より