2023.09.22
森の学校
毎年、秋には、キャンパスの森で「森の健康診断」が行われます。これはESDの一環で、気候変動の課題ともつながっています。科学的に診断が行われた翌日、間伐体験が行われ、間伐材の利用法、植林体験による共生の森づくりなども行われていきます。間伐体験が行われる日、今年は、東京農業大学の地域環境科学部森林総合科学科、生物産業学部自然資源経営学科から先生方が視察にみえます。高大連携が進む中、聖心女子大学はもちろんですが、多様な領域の先生方を通しての学びが生徒、教員を豊かにしてくれるのを感じています。キャンパスの中で、このようなフィールドワークができる中高等学校はなかなかないのではないか?とも思います。
今日は、静岡市での研修会で、学校法人石川義塾石川高校(福島県)、学校法人滝学園滝高等学校(愛知県)のすばらしい取り組みを伺い大変刺激を受けました。自然に恵まれた本学院らしい取り組みを思いめぐらしつつ学院に戻りました。
2023.09.15
Design Your Future!
今週、裾野市役所を訪問し、副市長様を通して、市長様等への秋のつどい(学院祭)のご招待と、学院の近況報告をしてまいりました。
この秋、サイエンス系、芸術系の多くの大学から先生方をお迎えしてのプログラムが組まれています。お話する中で、「キャンパス内の森を使って」科学的に森の健康診断」ができたり、間伐体験、植樹等をしながら地球環境についての学びができるのことに改めて感謝しました。
9月には裾野市に建設中のWoven Cityに関係する学びも学院で行われ、10月初旬には東名カントリー倶楽部で行われるゴルフ・トーナメントをサポートする施設等で生徒たちも体験する機会をいただきました。
多彩な経験の中で、子供たちが、自ら未来を切り開いていけるよう応援してまいります。
2023.09.08
緒方貞子さんと聖心の教育
私も、何度か講演会に参加したことがあります。心に残っているのは、母校である聖心女子大学、そして名誉教授を務められる上智大学での会合です。講演の最後に学生たちの質問に答える緒方さんのメッセージには、常に生涯「学び続けること」の重要性がこめられていました。
ここでは、まず9月12日・19日にNHK教育テレビ「知恵泉」について記しておきます。彼女に大きな影響を与えた聖心女子大学初代学長Catherine Elizabeth T. Britt(アメリカ出身)も紹介されるようです。「学んだ全てのことを忘れても、後に残ったものが本当の教育」というマザーブリットの信念とその実りにもふれられるのではないでしょうか。
・国際放送:9月21日(木)0:15~0:59(※20日(水)深夜,日本時間)/9月25日(月)15:50~16:34
2023.09.01
Welcome Home!
夏休みが明け、子供たちが学院に戻ってきました。学院は「生徒たちあっての場」であることが、先生方の笑顔からもよくわかります。私もエネルギーをたくさんもらいました!
台北にある聖心が、毎年世界中の聖心姉妹校に呼びかけて行われるSacred Heart Cultural Exchange Program in Taiwanに参加した生徒たちが、台湾聖心の校長様からのカードとギフトを届けてくれました。定期的に行われている世界聖心校長会、アジア・オセアニア聖心校長会等でも交流している親しい方です。
2年前に公開された台湾聖心創立にかかわるビデオ(中国語・英語サブタイトル)もご紹介しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qjo0pq7RT1Y
初めて訪れた学校なのに自分の学校のようにアットホームに感じる、初対面でもずっと大切に思ってきた仲間として向き合える、ワールドワイドな聖心グローバルネットワークのつながりはGlobal Citizen(地球市民)としての本来のありようをいつも思い起こさせてくれます。
今週は、10月にアメリカ、11月にメキシコから、聖心関係者がゲストでいらっしゃるとのメッセージが届きました。コロナ前の交流の動きを取り戻しつつあるのを実感いたします。すべては、生徒たちの未来のために!
2023.08.24
新たな和の空間
夏休みも終盤となり、学院内に補習やクラブの練習で登校する生徒たちの姿が見られる頃となりました。後援会の方々に支えられて新築中の「枕流庵」の建設も、夏の間にかなり進みました。現枕流庵にかかっている岩下家時代の標札等は、新しい建物に受け継ぐ予定です。秋のつどい(学院祭)に向けて、新たな和の空間として、生徒たちの学びを助けてくれる場となりますよう願っております。
2023.08.18
修道院のある学校
不二聖心のキャンパスには修道院があります。それはいつも無条件に生徒たちを思い祈っていてくださる方々が共にいてくださるということです。
かつては修道院と学校・寄宿舎は建物がつながっていました。シスターたちは、「今日も、学院の生徒たちをお守りくださりありがとうござます。今宵も寄宿生が無事に朝を迎えられますように」と祈って一日を終えました。その祈りは、建物が別々になった今でも同じです。夏休みの間も、「神様から預けられた大切な子どもたち」とそのご家族、教職員、卒業生のために祈りが捧げられています。
この夏も、生徒たちは、様々なプログラムに参加して学びを深めています。理工学系への関心の高まりを頼もしく思います。他者とかかわる力、愛すること等、人工知能にはできない人間ならではの能力を伸ばしつつ、未来への学びを深め、学院に戻ってきてくれるよう願っています。
2023.08.10
教育に深みをもたらすもの
夏休みに入り、たくさんの姉妹校交流が行われています。ソウル聖心との交流プログラム、台湾に世界中の聖心生が集まっての交流プログラム、国内姉妹高校生によるSOFISワークショップが今年は宝塚市の姉妹校で開催され、またカナダ等の姉妹校に長期留学に出発した生徒たちもいます。ワールドワイドなネットワークの中で教育が行われる中、初めて会っただけで、同じスピリットに生かされている仲間であると即座に感じさせてくれる何かを実感する機会でもあります。
教職員も、夏休みの間、夏アジア・オセアニア地域の聖心校長会、教育理念委員会をはじめ様々な領域で姉妹校間の教職員が共に学び合っています。その一つとしてキャンパス内のマリア修道院で姉妹校合同新任研修が行われました。多様性が叫ばれる時代、学院でもSTEAMをふまえた広く学際的な教育がより意識されています。同時に、聖心の教育のルーツを共に深く味わい、現代の教育の中でどのように創立者ソフィーのスピリットを生きていくかを考える意義を思う強くこの頃です。

2023.08.02
東京理科大学にて
東京理科大学が、本校生のための「中高大連携プログラム」を企画してくださいました。中学3年生から高校2年生の希望者とともに、私も神楽坂キャンパスで楽しんで参加してまいりました。
https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/school_diary/2023/08/#date-2023-08-03
木村真一教授(東京理科大学スペースシステム創造研究センター長)は、「学生と一緒に目指す宇宙のモノづくりから、スペースコロニーまで」というテーマで、専門的な実践をわかりやすくお話くださいました。向井千秋さんともご一緒に研究していらっしゃる先生のお話には視点が転換される場面が多々あり、たとえば宇宙と地球とのデュアル開発についてもたいへん興味をもちました。
https://www.tus.ac.jp/ssi/member/s_kimura/
研究に励む現役理科大生との対話の時間、生徒たちが帰った後の先生方との会合等も通して、私達とは異なる未来を生きていく生徒たちの教育の可能性についてさまざまなヒントやメッセージをいただきました。真摯に研究や教育にうちこんでいらっしゃる方々の謙虚さに心が動かされた一日でした。出会いに感謝しつつ、今後につなげてまいりたいと思います。
2023.07.28
祈りと感謝のうちに
今年6月19日、聖心会第14代総長を務めたシスターパトリシア(Patricia García de Quevedo)が天に召されました。私がローマで終生誓願を立てた時の総長様でした。
フランス「ルーツへの旅」で、高校2年生全員を連れていくことにした最初の旅の時には、創立者の生家であるCentre Sophie Baratの責任者でした。パティは、創立者ソフィーの精神に根差した特別な旅の意味を理解し、また日本の子どもたちが心地よく過ごせるようにと心を配ってくださいました。英語、フランス語、スペイン語で、生徒たちはシスターと話しました。たいへん可愛がってくださる様子は、すぐに彼女たちに伝わりました。いつもならシスターに「おつぎしましょう」という生徒たちが、甘えてみたかったのでしょう、うれしそうにシスターからジュースをついでいただいていた姿等が思い出されます。
現総長様の追悼のお言葉の一部を紹介します。
A song speaks to me of our Paty. “Gentle woman, quiet light, morning star, so strong and bright. Gentle sister, peaceful dove, teach us wisdom, teach us love.” Thank you for being with so many of us in so many places, in so many ways. Kind and gentle, strong and deep, ever faithful, a woman of discernment. I know you will continue to be with us and help us be true to the spirit. (Barbara Dawson)
不二聖心で学ぶ全ての生徒たちを、これからも天国から見守ってくださいますように。
2023.07.21
夏休みを前に
気候変動の影響で、各地で、自然災害が起こり、多くの被災者が大変な生活を送っています。4月来、静岡県も、学院も思わぬ影響を受け、思いがけずオンラインに切り替え当たり不便な思いをすることもありました。とっさの時に、その人の強さや柔軟性等が問われるのですが、とても賢く対処してきた生徒たちを誇りに思います。
一人ひとりの人生には与えられた使命があり、

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