校長室から

こんにちは、シスター大原眞実です。

ここでは、私からのメッセージをお伝えします。朝礼等で生徒に語ったことや学院発行の冊子等に掲載したことの中から、また日頃感じていること等を含め折々に更新してまいります。

 “Sophie’s Diary”(不二聖心女子学院公式Facebook)等にも、担当の一人として写真やメッセージを掲載中です。様々な角度から、学院生活の様子を感じとって頂けたら幸いです。

2020.03.02

臨時休校

 新型コロナウイルス感染症対策のため、臨時休校に入りました。

高校の卒業式は、2月に終えていましたが、3月18日に予定されていた中学校の卒業式は、挙行できなくなりました。涙を流して臨時休校に入っていった中学3年生の方々の姿が目に浮かんでまいります。3月18日朝の修道院のごミサは、特別に、彼女たちのために捧げられることになりました。
生徒たち、また4月の入学を楽しみに待っていてくださる新入生の方々を思いつつ、早くこの状況が収束するようにと祈る日々です。

2020.02.01

2月1日 緒方貞子さんの言葉と聖心

  聖心グローバルプラザで、昨年10月22日ご帰天された緒方貞子さんの追悼展「緒方貞子さんの言葉と聖心」が開かれています。展示の中に、『みこころ会100年の歩み』の中から、次のような言葉が引用されていました。

 今、あなたの隣にいる人のためにできることをやる、という努力を積み重ねる、そして世界の多様性を学び、経験することが大切です。
 緒方さんの生き方は、生徒たちに、今も大きな影響を与え続けています。世界の多様性を学び経験する機会に恵まれている生徒たちが、身近な場で出会う人とのかかわりを大切にしながら、その学びを世界のよりよい未来の構築につなげていってくれることを願ってやみません。間もなく卒業を迎える高校3年生の中に、その思いは確かに息づいています。

2020.01.07

1月7日

 新年、おめでとうございます。

生徒たちが戻ってきた学院には、のびやかな歓声が響いています。
聖堂で行われた新年の集まりにあたり、マザースチュアート(聖心会第6代総長)の以下のお言葉を引用しました。生徒たちが、今日も自分の人生のストーリーをしっかりと書き記していくことができますように。

Day by day we write the story of our lives; no day in our life is without influence on the last, for ourselves as well as others.
Janet Stuart

入試の時期に入り、新しい妹たちとの出会いを、生徒ともども心待ちにしております。


2019.12.04

12月3日

  聖心グローバルプラザで開催されている「女性と社会的弱者にとっての気候変動」の展示を見てきました。これは、2019年4月~2021年3月まで「気候変動」をテーマに開催されるシリーズの第2弾です。一部に姉妹校のコーナーもあり、以下の写真のように不二聖心女子学院の取り組みも紹介されています。

 11月23日には、大阪で、「持続可能な世界を目指して -いま、キリスト教学校ができることー」をテーマに、第17回キリスト教学校教育懇談会開催され(カトリック・プロテスタントの学校連合会が共同で開催)、カトリック校を代表して本学院の「21万坪の自然を生かした環境教育の試み」を発表する機会をいただきました。豊かな自然を戴く学院としての使命を再認識いたしました。

 フランシスコ教皇が『回勅 ラウダート・シ』の中で提唱されている“インテグラル・エコロジー”への理解を深めつつ、私たちが共に暮らす家である地球の未来について考えていきたいと願っています。

2019.11.01

秋のつどい

秋の彩に包まれる不二聖心女子学院「秋のつどい」に、ようこそおいでくださいました。今年のテーマは「色想環」――、自然がそうであるように、生徒たちもそれぞれの個性やタレントを生かし、互いにチャレンジしあいながら、全体としての調和を創り出すよう努めてまいりました。

本年度は、学院目標を「知性を磨く~Design Your Future」とし、折にふれ、聖心会第6代総長マザージャネット・スチュアートのお言葉にも耳を傾けております。秋のつどいにあたっては、次のような言葉を生徒たちに贈りました。

The higher we want to fly, the greater the risk, but that is the glorious part of it. The great uncertainties in which we trust God, the breathless risks we run, with no assurance but our great trust in God, that seems to me to be of the essence of our life and its beauty. This will grow upon you; you will get your balance in the risk and get to love it.
                                    Janet Erskine Stuart

失敗を恐れず、自らの可能性にチャレンジしながら準備を進めてきた生徒たちの知性の輝きに、眼をとめていただけたら幸いです。
近年、県外からの入学希望者増加と共に寄宿生が増加傾向にあり、寄宿舎セント・マドレーヌは寝室・学習棟、食堂棟等の増築工事の只中にあります。その関係で、奨学会、母の会、そしてドゥシェーン会の皆様等に、ご使用場所の変更・縮小等をお願いせざるをえませんでした。また、例年、秋のつどいの機会に、聖心会霊園・岩下家墓所への墓参や、十字架の道行をされている方々にも、ご不便をおかけすることとなりましたことをお詫び申し上げます。来年の秋のつどいには、寄宿舎の中庭に建つ新たな食堂棟に、皆様をお迎えできることと存じます。
 ご来校されたすべての皆様と、皆様につながる方々の上に、神様の祝福が豊かにありますよう心よりお祈り申し上げます。


2019.09.20

ナントの聖心にて

先週、フランスのナントにある姉妹校を訪問しました。祖母・母がフランスの聖心の卒業生です、という国際交流担当の先生が駅まで迎えに来てくださいました。校長先生は日本に2度いらしたことのある男性の方で、校長室には日本の絵画が飾られていました。他のフランスの私学同様、ナントの聖心は共学です。第一印象は、不二聖心とは随分違うようにも感じましたが、次第に、同じ創立者の精神が息づく学校としての共通点も見えてきました。

札幌聖心に留学していた生徒の隣りで、一時間、フランス文学の授業にも参加しました。その教室は、日本にも多くみられる教師・生徒が対面式の形態でしたが、生徒の発言で授業がつくられていくのが印象的でした。高校2年生ですので、バカロレアを意識していることもあるのでしょうが、睡魔に襲われがちな昼休み直後の授業にもかかわらず眠そうな生徒は一人もいませんでした。

この学校には、第3外国語の一つに日本語の授業があります。そこで教えていらっしゃる日本人の先生が、留学生として迎えてきた生徒達に関して、「フランス語がよく話せるからといって相手に伝わるわけではないし、上手ではないから伝わらないわけでもない」とおっしゃっていました。世界中どこにいても、人として大切なことは変わらない同じなのでしょう。志の高さ、賢明さ、そしてたくましさをもって、いつかここで学ぶ生徒が出てくるかもしれません。
 

2019.08.20

セントチャールズにて

8月の初め、生徒たちとセントチャールズの聖心を訪ねました。お休み中にもかかわらず、温かく迎えていただきました。ここはアメリカで一番最初に建てられた聖心の学校で、その基となった聖ローズ・フィリピン・ドゥシェーンが晩年に過ごしたお部屋や、棺が安置されている聖堂等があります。列聖される時には、祝日が制定され、その人の生涯にふさわしい聖書の箇所がミサの朗読個所として定められます。彼女の場合は、ヨハネ福音書12章の「一粒の麦」の箇所が選ばれました。

    一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。
    だが、死ねば、多くの実を結ぶ。
       (新約聖書 ヨハネによる福音書12章24節)

最終日、聖堂で、分かち合いと祈りの時をもちました。一人ひとりの分かち合いの中に、未来への志とともに、生涯を他者のために捧げた聖女のスピリットが強く感じられました。

2019.07.18

Form your own opinions!

夏休みに入る前、高校の国語弁論大会、英語スピーチコンテストが行われました。頼もしい発表を聴きながら、マザージャネット・スチュアートが、著書の中で、次のように述べている箇所を思い出しました。

There are cross-roads at about sixteen in a girl’s life. After two or three troublesome years she is going to make her choice, not always consciously and deliberately, ・・・・・It is when the mental outlook takes a direction of its own, literary, or artistic, or philosophical, or worldly, or turning towards home.・・・・・All this is faithfully rendered in the essays of that time. ・・・・・
(The Education of Catholic Girls”)

今回の発表者だけではなく、4月から様々な場で、自分の考えを表現する機会があったと思います。生徒達には、今、自分の中にある思いや考えを大切にし、知識の限界を乗り越え、一人ひとりが自らの考えを形成しながら、“ Design Your Future ”(本年度学院目標)に取り組んでいってほしいと願っています。

2019.06.22

紫陽花の頃

 学院の坂道の紫陽花は、かつて正門の近くにあった桜の家修道院にお住まいだったシスター糸川澄子とシスター尾高良子が植えてくださったと伺っています。自分たちがいなくなっても、紫陽花が子どもたちや来校者を迎えてくれるでしょうから、という思いで、一つ一つ丁寧に植えられたそうです。お二人とも、ご自分のことを後回しにされても、周りの人に尽くす方々でした。
 青、紫、ピンク等の鮮やかな花々が、夜は暗闇の中に白いぼんぼりのように幻想的に浮かび上がります。シスター糸川は天に召され、シスター尾高は東京の修道院に移られましたが、シスター方の祈りは紫陽花とともに、また裾野修道院のシスター方に受け継がれ、キャンパスに根づいています。

2019.05.25

創立者の月に

 月の創立者マグダレナ・ソフィア・バラ祝日行事には、ごミサの中で神父様に祝別していただいた本年度の学院目標入りの御絵を子どもたちに贈りました。続いて末吉里花さん(エシカル協会代表)より、エシカル消費についての講演を伺いました。折しも、国連WFP(UN World Food Programme)のローマ本部で活躍する卒業生の記事が届きました。
一連の出来事を通して、「たった一人の生徒のためにも聖心を建てたでしょう」という創立者の思いを現実的に深めるチャンスをいただいたように思います。