校長室から

こんにちは、シスター大原眞実です。

ここでは、私からのメッセージをお伝えします。朝礼等で生徒に語ったことや学院発行の冊子等に掲載したことの中から、また日頃感じていること等を含め折々に更新してまいります。

 “Sophie’s Diary”(不二聖心女子学院公式Facebook)等にも、担当の一人として写真やメッセージを掲載中です。様々な角度から、学院生活の様子を感じとって頂けたら幸いです。

2020.07.01

2020年7月1日校長室より

 フランシスコ教皇は、2020年5月24日から来年2021年5月24日までを回勅「ラウダート・シ」をめぐる特別年とされ、同回勅の考察と共に、私たち人類の「共通の家」である地球と、最も弱い立場にある人々への保護を呼びかけられています。特別年のために作られた「地球と人類のための共通の祈り」には、コロナウイルスに関する次のような箇所があります。

世界規模のこのパンデミックの影響に立ち向かう中、
わたしたちが創造的な連帯を示せるようお助けください。
共通善の追求に向かって、
変化を受け入れる勇気をわたしたちにお与えください。
今まさに、わたしたちは、皆が相互につながり、
相互に依存していることを感じています。
地球と貧しい人々の叫びに、
わたしたちが耳を傾けることができるようにしてください。
この現在の苦しみが、
より兄弟愛に満ち、持続可能な世界を築くための
産みの苦しみでありますように。

7月初旬には、アジア・オセアニア地区の聖心の学校のバーチャル会議が予定されています。「変化を受け入れる勇気」をもって教皇様の呼びかけに応えていけますように。


VATICAN NEWSより

2020.06.17

Silent Walk

 地域ごとの分散登校の中、全学年対象にハイブリッド型の授業(オンライン授業と対面授業の併用)が行われています。中学1年生の宗教の授業では、先週・今週の2回にわたり、対面授業の方々を対象に、「サイレント・ウォーク」に出掛けました。文字通り「沈黙」で、キャンパス内の宗教的な場所を巡礼するものです。梅雨とは思えない青空、心地よいそよ風もが吹いていて、日陰の道はとても涼しいです。

 今回は、2つのルルドの岩屋、聖心会の霊園、元々は東京聖心にあった十字架、岩下家墓所、そして1番目・2番目の通学路の説明等をいたしました。

 聖心会霊園では、中央にあるマザーメアリー・シェルドンの墓碑を、帰国生の方綺麗な発音で読んでくださいました。今年、入学した全ての生徒たちを、天国からシスター方が見守っていてくださることを信じ、皆で祈りました。

2020.06.01

自然との調和

  学院に生徒たちが戻り始めました。21万坪の敷地ゆえ、全校生が自家用車で登校しても十分なスペースがあることも幸いし、多くの生徒たちが保護者の送迎により登下校いたしました。

 「外を歩きたい」という生徒たちのリクエストに応え、ロングホームルームの時間等に、担任の先生方が連れ歩く姿も見えました。キャンパスの美しい自然を、生徒たちに見せたいと願っておりましたので、大変うれしい光景でした。

 本学院の歴史の中で、自然との調和は、常に大切にされてきました。現在、学院にみられる生物の豊かさは、そのような歴史が紡いできたものです。不二農園があったこともあり、環境教育の重要性が説かれる前から、学院では自然は教育の重要なテーマでした。

調和のシンボルとしての「共生の森」、そして学院を包む「聖心の森」や里山の自然の中で、生徒たちは、気候変動教育、生物多様性等について学び、国内外で発信していきます。

新型コロナの問題においても、自然との調和の重要性が取り沙汰される今、不二聖心ならではの「不二(二つとない)」環境教育を強めていきたいと願っています。

(コロナウイルス 自然からのメッセージ(国連広報センター)

2020.05.22

マリア様の月に

5月は、聖母マリアに捧げられた月です。毎年、高校生はマリアン・スクエアで、中学生はマリア・ガーデンで、マリア様に祈りを捧げ、生花で作った冠を用意して、戴冠式を行います。冠を捧げる役目は、新入生に託されます。

本年度は、オンライン(動画)での開催となり、先生方によって冠が捧げられました。朝礼後も、花の冠を戴いたマリア様が見たいと言った高校3年生のために、パソコンを運んで見せてあげました、喜んでくれました、とある先生が話してくださいました。当然のことであった日常がそうではなくなったことを改めて感じました。そして、今年が学院での最後の年にあたる最上級生の方々を、ご一緒にフランスを旅した日と共に思い出し、祈りました。学院に戻ったら、聖母のような優しさで、下級生を導いてくださることでしょう。

もちろん、他の学年の皆さんのためにも、修道院に特別な祈りをお願いいたしました。写真は、生徒たちがたくましく健やかに成長していくよう願い、シスター方が植えてくださったお花です。

 

2020.05.07

アンジェラスの鐘

アンジェラスとは、「天使」の意味です。この鐘は、天使ガブリエルからマリアへの受胎告知とかかわっており、お告げの祈りと共に唱えられてきました。司祭や修道者が、一日を「聖化」するために行われていたものが、次第に人々の間に広まっていったといわれます。時計のない時代、鐘の音は時を告げるものでもあったようです。

2月28日そ最後に生徒たちの姿が学校に見られなくなって以来、最上級生によって鳴らされていた学院の鐘は沈黙したままでした。なんとか生徒たちに鐘の音を届けたいと、4月28日から、先生方によって鳴らされるようになりました。

本日は、延期されていた中学校・高校の入学式がオンラインで実施されます。新入生の方々が、一日も早く、この鐘の音に実際に耳を澄ませ、全校生がそろって朝の祈りを唱えられる日が来ますように。そして、不二聖心女子学院でのご生活の中で、ご自分の人生を「聖なるもの」としてとらえていかれますようにと願っております。

 

2020.05.01

大地の恵み

Stay Homeが叫ばれる中、どなたの生活にも様々な変化が起こっているのではないでしょうか。かくいう私は、贅沢にもこの21万坪の美しいキャンパスに籠っています。そんな中、今、凝っているのが「竹の子ご飯」。休日には必ず作っています。いつもお世話をかけている修道院のシスター方へのささやかな感謝の表現でもあります。掘るところから始めて、茹でてあく抜きをして、その日のうちに炊きます。とれたてのしゃきしゃき感が好評ですが、お料理の腕とは全く関係なく、まさに素材のもつ力のなせる業。

あるシスターは新芽のお茶の葉の天ぷらに凝っていらして、他の方は蕨をとっておひたし、また元十字架のイエズス修道院のお庭にある夏蜜柑をとり、オレンジピール、ジャム、ゼリーを作ったりと、キャンパスの自然の恵みを堪能しています。新たにチャレンジする人も増え、学院ホームペ-ジ(「修道院のある学校」)に少しづつ掲載していくことになりました。

これは一例ですが、コロナウイルスについて考えたり、行動が制限されたり、またオンライン授業の様子を見聞きすることを通して、家庭科や保健体育、そして音楽、美術、書道などの教科がもつ力を再認識させられています。生徒たちは、どう感じているでしょうか?

明日からは連休となり、オンラインで運営されている学院も休日となります。生徒たちが、限られた空間の中にあっても、心豊かに過ごしてくれるよう願っています。

2020.04.24

つながり

“Stay Home”が求められている現在、学院はオンラインで生徒たちとつながっています。ホームルームや授業、放課後の面談等、リアルタイムでコミュニケーションをとることができます。

  今日、一人の先生が担任のクラスの生徒たちから受け取ったお手紙について話してくださいました。「コロナウイルスで大変な中、私たちのために頑張ってくださってありがとうございます」「長い間、学校に行けず、とても寂しく思っています。オンラインの中で先生方とつながれてうれしいです」などと書かれていたそうです。また、あるお母様とのお電話で、「オンライン授業がわかりやすいと言っています。食卓で楽しそうに話してくれます」というお言葉もいただいたとのことでした。コロナウイルスによってもたらされた変化への対応に明け暮れる中、大変うれしいメッセージでした。 

  授業は、No one left behindをモットーに非常勤の先生も含め全教員が相互に支え合い、通常の時間割に沿って7時間目まで行われています。双方向ですので、音声だけではなく、チャットやグーグルフォームでの課題提出等、様々な方法を使ってコミュニケーションがはかられます。同じ教材を扱うにも、教室での対面授業とは異なったやり方を考える必要があり、今日よりは明日、今週よりは来週、より良い授業ができるようにと取り組んでいます。オンラインの環境整備にご協力くださっている保護者の方々のご協力あってのこと、心から感謝しております。

  新型コロナウイルスの収束した世界は、全く新しいものになるであろうと多くの方々がおっしゃっていますが、その足音は学院にも響いていると実感する日々です。

2020.04.14

2020(令和2)年度 学校目標

 不二聖心女子学院 2020(令和2)年度 学校目標

実行力を養う ~ Let Peace Begin With Me ~

 不二聖心女子学院の生徒の皆さん、ご入学、ご進級、おめでとうございます。
本年度、学院では20都道府県からの生徒たちをお迎えしました。入学式はこれからですが、新入生の皆さんは、すでに学院の大切なファミリーです。エンジェルの高3の方々は、お会いできる日を想像しながら、ご自分のチャイルドのためにお祈りくださるようお願いいたします。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、本来なら4月にマイアミの聖心で行われる予定だった「世界聖心校長会」(4年毎に開催)は、延期され、バーチャル会議に変更になりました。
 現在は、感染防止のため、人と人、地域と地域に、距離が求められる状況にあります。けれども、「心の距離」は近くありましょう。長い目でみた時、聖心がもつ多様性は、皆さんを大きく育んでいくことでしょう。狭い世界に留まらず、聖心の生徒としてのつながりを信じながら、お互いのために祈り合いましょう。
 どうぞ、しっかりと学習にも取り組んでください。急に課題学習・オンライン学習となり、戸惑うこと、スムーズにいかないこともあるかもしれませんが、先生方も一生懸命考えて動いています。ご一緒に、新しい学びの形を創り上げて参りましょう。
      
カトリックの精神に根ざした全人教育
 不二聖心女子学院では、カトリックの精神に基づき、「魂」「知性」「実行力」の各領域をバランスよく育み、「社会に貢献する賢明な女性」として成長していくよう準備します。学院では、毎年、一つの領域に焦点をあて、6年間でスパイラルに深めていきます。本年度は、「実行力を養う」を意識する年で、学院目標としては“Let Peace Begin With Me”を掲げることといたしました。

⑴世界の現実の中で
 いつもは、全校生が集った聖堂で始業式を行い学院目標についてお話するのですが、残念なことに、本年度は動画でお伝えする形となりました。世界の現実に目を向けてみると、たとえば、UNICEF(国連児童基金)は、世界の人口の40%(30億人)が水と石鹸で手を洗える環境にない家で生活し、世界の学校の47%にそのような設備がなく、世界の医療施設の16%は機能的なトイレや手洗い場所が備えられていないと報告しています。
 皆さんと同年代の多くの子ども達が、コロナウイルスの脅威の中にあって手洗いすらできない状態に置かれているということです。
 このような見えない世界の現実は、私たちに何を語るのでしょうか?

⑵祈りと生活との統合を意識して
 よくみると、社会の課題は、私たちの日常生活における態度や選択、人やものとのかかわりと根底でつながっていることに気づかされます。たとえばコロナウイルスに関してアジアの人々に対する偏見が取り沙汰されることがあります。私たち自身も、日々の生活の中で、根拠を確かめることなく、他の人々を決めつけたり、偏った見方をしてしまうことがあるのではないでしょうか。
 聖書は、「言葉や口先だけではなく、行いと真実をもって愛し合いましょう」(ヨハネの手紙Ⅰ3:18)と呼びかけます。けれども、祈りや思いが、実際の生活の中に統合されていくのはたやすいことではありません。創立者聖マグダレナ・ソフィアのお言葉によるなら、「洋服を着替えるように自分を変えることはできません」が、「神様からの恵みに信頼しながら、長い時間をかけて、自ら努力し続けることが必要なのです」。

⑶創基100年の恵みの中で
 本年度は、1920年に岩下家によって温情舎(学院の前身)が創立されてから100年目の記念の年です。初代校長の岩下壮一神父様はカトリックを代表する最初の思想家と言われた方ですが、キリストに倣い、あえて最も社会から疎外されていた方々のために生涯を捧げられました。 
 温情舎を創立した神父様のお父様 岩下清周の中には、女子教育への展望もあったと言われます。その後、人知を超えた神の計らいの中で、娘亀代子を通して、温情舎は不二農園とともに聖心に移管されました。以後、温情舎の精神は不二聖心女子学院の教育の中に受け継がれ、特に全校生が属する「温情の会」の活動の中に息づいています。
 創基100年の歴史に目を向けると、岩下家の人々、マザーエリザベス・ダフをはじめとするミッショナーの修道女たち、恩人、そして教育の実りである卒業生などの中に、平和のために具体的に働いた多くの先人たちの姿が見えてきます。

今年は、学院の歴史に思いを馳せつつ、一人ひとりが、“Let Peace Begin With Me”に取り組んでまいりましょう。今から聴いていただく歌が、私たちの決意を支えてくれることでしょう。

Let there be peace on earth and let it begin with me.  
Let there be peace on earth, the peace that was meant to be.   
With God Our Creator, family all are we.
Let us walk with each other in perfect harmony. 
Let peace begin with me, let this be the moment now.
With every step I take, let this be my solemn vow.
To take each moment and live each moment in peace eternally.
Let there be peace on earth and let it begin with me.  
 (Jill Jackson-Miller , Sy Miller ) 
リンクはこちら

コロナショックのただ中にあって、私たちには、今、一人ひとりの意識と行動の変容が求められています。世界には連帯や共感の動きがある一方で、コロナヘイトや自国第一主義等も見られます。お一人おひとりの言動が周囲に及ぼす影響を考え、頭と心を使って、賢明に生活するようになさってください。
 修道院では、毎日、大切な皆さんのために、ごミサや祈りが捧げられています。
あなた方の「心と体の健康」を祈り、一日も早く、お会いできるようにと願う教職員、そしてシスター方の思いをお伝えして始業のメッセージといたします。
~あなたの行いは、言葉以上に、強い影響を与えていくでしょう~
マグダレナ・ソフィア・バラ

2020年4月 始業メッセージ(動画)より      
校長 シスター大原 眞実
動画で流した時に使用したスライドはこちら

2020.04.01

教皇様の祈りに応えて

世界中に新型コロナウイルス感染症が広がる中、3月27日18時(日本時間28日午前2時)、フランシスコ教皇は、バチカンンのサンピエトロ広場で、ウルビ・エト・オルビの祝福の祈り(ラテン語で「ローマと世界へ」の意)を捧げられました。通常は、多くの人々を前に、クリスマスとイースター(復活祭)に行われるものですが、今回は、雨の中、無人の広場で行われました。

教皇様からの一致と連帯を求める呼びかけに心を合わせ、修道院や学院でも、パンデミックの収束と、今はご家庭の保護のもとにある生徒たちのために祈りが捧げられています。
 
 

2020.03.02

臨時休校

 新型コロナウイルス感染症対策のため、臨時休校に入りました。

高校の卒業式は、2月に終えていましたが、3月18日に予定されていた中学校の卒業式は、挙行できなくなりました。涙を流して臨時休校に入っていった中学3年生の方々の姿が目に浮かんでまいります。3月18日朝の修道院のごミサは、特別に、彼女たちのために捧げられることになりました。
生徒たち、また4月の入学を楽しみに待っていてくださる新入生の方々を思いつつ、早くこの状況が収束するようにと祈る日々です。