シスター・先生から(宗教朝礼)

2014.02.05

2014年2月5日放送の宗教朝礼から

宗教朝礼を始めます。今日はまじめに聖書と数字の関係についてお話ししたいと思います。
数の計算をするので興味のある人は、紙とペンを用意して下さい。
皆さんは、宗教の授業等で聖書に触れる機会が多くあると思いますが、その中に表れる数字に神秘的な意味があるのをご存じでしょうか。その前に、完全数と三角数について説明します。完全数とは、その数自身を除く約数の和が、その数自身と等しい自然数のことです。例えば、もっとも身近な完全数は、6です。その約数は、1,2,3でその合計は6になります。次の完全数はいくつでしょうか。答えは28です。28の約数は、1,2,4,7,14で合計はやはり28になります。ここまでは、すぐ見つけられますが、その次から急に難しくなり、496、8128、33550336,8589869056と、そう簡単に探すことは出来なくなります。
2014年2月現在、スーパーコンピューターが45万5663桁の数字を探しても、完全数はたったの48個しか見つかっていません。
三角数とは、1+2+3+・・の様に自然数を順番に足していった数で、6は、1+2+3で三角数でもあります。では、28はどうでしょうか。1+2+3+4+5+6+7でやはり三角数になります。実は、完全数は必ず三角数になります。聖書の中では、完全数や三角数は特別な数と見なされています。
聖書の研究者は、最初の完全数が6なのは「神が6日間で世界を創造したこと」、次の完全数が28なのは
「月の公転周期が28日である」ことと関連があると考えています。また、正6面体を展開すると十字架の形
になります。この程度なら単なる偶然、もしくはこじつけと解釈する人もいます。しかし、聖書の中の数を
研究すればするほど、神秘的なことが解ってきます。聖書の研究の中に、ゲマトリアという数値研究をした
学者がいます。ゲマトリアとは、ヘブライ語のアルファベットのそれぞれを数字に換算して、そこに意味が
あるかどうかを調べる研究です。
ヨハネの福音書に、復活後の主イエスが弟子たちに命じて、ガリラヤ湖で網を張らせ、そのとき「153匹」
の魚が網にかかったと記されています。この153という数字は、一見何の変哲もない数字に見えますが、実は
深い意味が隠されています。
まず、153は、1から17までの自然数を全部足した三角数になっています。さらに、1×2×3のように
連続した数をかける場合、3の階乗といいますが、1の階乗から5の階乗までをすべて足すと153になります。
聖書では、立方体は神の神殿と深くかかわり、神の御臨在を象徴しています。立方体は一辺を3乗することで
求まるため、ある整数の各桁の数字を3乗して足すことをその数を立方体化するといいます。
さて、ここで質問です。153を立法体化するといくつになるでしょうか。1の3乗は1、5の3乗は125、
3の3乗は27です。1+125+27はいくつですか。そう153です。なんと元の数に戻ります。
実は、すべての3の倍数は何回か立方体化を繰り返すと必ず153になることが解っています。
さらに、驚くことがあります。「イエス」というギリシャ語をゲマトリアで数値化すると888になります。
この888は、3の倍数なので何回か立方体化してみます。888→1536→369→972→1080→513→153  先ほどの完全数である6回で153になります。あとで皆さんも計算してみて下さい。
153という数字の不思議さはわかったかと思いますが、さて153は、ゲマトリアで何を意味するでしょうか。実は「神の子たち」つまりクリスチャンを表します。
今までの話は、次のように解釈されます。3の倍数はすべて153に収束することから、153はすべての数の3分の1を代表する。153は、復活後のイエスが弟子たちに網をおろさせて漁をさせたとき、網にかかった魚の数であった。かつてイエスは弟子たちに言われた。「あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう」
網にかかった「153匹の魚」は、福音を信じて最終的に救われる人々を象徴していたのである。


最終的に、神の救いに入る人々の数は全人類の3分の1なのである。あとの3分の2は、神への信仰を拒む
ために、自分の罪の中に滅びるであろうと。実際、今日の全世界の人口におけるクリスチャンの割合は、約3分の1である。この預言は当たっている。
聖なる数は他にも多数あるが時間がないので今日はこの辺で終わりますが、最後にキリスト教では不吉とされる13について触れたい。13は聖書においては、しばしば、サタン的な事項、反逆を表す。そして、サタンを表すゲマトリアは、364で、13×28 13と完全数28を掛けた数です。この他、蛇、人殺し、悪魔はすべて13の倍数、そして「悪魔・サタンと呼ばれた古い蛇」という文章のゲマトリアは、2197で13×13×13つまり13の立法数になります。聖書と数字の関係は深く、数学では証明しきれない神秘的な数の性質が隠されていて知れば知るほど興味が湧いてきます。このような数の規則性を突き詰めていくと、偶然ではなく神が自然数を意図的に作ったと信じてしまうのも無理はありません。
教科書には載っていませんが、素数にも神秘的な性質があります。
13=4+9で、2の2乗と3の2乗の合計ですが、実は4で割ると1余るすべての素数は必ず2つの平方数の和で表せることが知られています。例えば。29は4+25で2の2乗足す5の2乗、41は16+25で、4の2乗足す5の2乗です。それでは、明日の家庭学習日の宿題を出します。1009は4で割って1余る素数です。2つの平方数の和に表してみて下さい。 これで宗教朝礼を終わります。   J.K.(数学科・情報科)