シスター・先生から(宗教朝礼)

2022.01.12

2022年1月12日放送の宗教朝礼から

 新しい年が始まりました。昨年はコロナ感染症の流行により様々な行事が中止になり、思うように満足のいく活動が出来ずに悔しい思いをした人も多いと思います。世の中に目を向けるとこの感染症のために命を落としたり、仕事を失ったり、家族と会えなくなったりした人が大勢いて本当に世界中で悲惨なことが繰り返され、今なおこの苦しみは続いています。私たち自身も苦しい時ですが、自分達以上にもっと苦しんでいる人々にも心を留め、何ができるか考えていきましょう。

今年最初に学校に来た時に机の上に、学年の生徒達から届いた年賀状が置いてありそれぞれの抱負が書いてあり丁寧に読ませてもらいました。その中に見知らぬ所から年賀状が届いているのが目に留まりました。差出先が大阪市西成区萩之茶屋の愛徳姉妹会と書かれていて、自分には知っている人がいないので不思議に思い裏面をみるとこのように書かれていました。
「不二聖心女子学院高1松組の皆様 新年あけましておめでとうございます。
 クリスマスプレゼントを沢山送ってくださってありがとうございます。釜ヶ崎でお正月を過ごす労働者、人々に衣類、食品、日用品をありがとう。クリスマスカードとカレンダーもありがとう。良い年でありますように。シスター一同より」
 昨年12月頃、温情の会委員の方が一生懸命に物資を集め、クラスの生徒達がロングホームルーム中に心を込めてカレンダーを作っていたことが思い出されました。みんなが協力して行った寄付が、具体的に役立っていることが伝わってきてとても嬉しく思いました。
 コロナが流行する前は、色々な施設に行って奉仕活動をさせて頂きましたが今はそれが出来ない状況が続いています。寄付の活動では、直接現地の方と関わることは出来ませんが、温情委員会のこのような活動が少し見える形で困っている方の役に立っていることを実感しました。
 早く、コロナ感染が収束して以前のように奉仕活動が再開することを願っています。
さて、皆さんは年の始めに新しい目標を立てたでしょうか。高校3年生は高校卒業を控えて不二聖心を離れて今までとは違う新しい環境への準備、高校2年生はいよいよ最終学年になり目標の進路に向けて具体的な計画と行動、高校1年生は進路の方向性を決め学校の中核をなす高校2年生になる覚悟、中学3生は高校進学、中学2生は卒業研究のテーマ選び、中学1生は4月から下級生となる新中1を迎える心構えが出来ていますか。4月からは学年が上がります。
 今、気持ちを新たにして今年の目標を立て、それを達成するために充実した一年間を過ごしていきましょう。
J.K.(数学科・情報科)