校長室から

2020.10.19

富士山 世界文化遺産

 2013年6月26日、「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」が、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。これに伴い富士宮市に建設された富士山世界文化遺産センターと富士山本宮浅間大社を、修道院のシスター達と共に訪ねました。古来、日本人を惹きつけてやまない秀峰が、霊性や文学、芸術・芸能のみならず、自然環境、地質、災害等、様々な切り口からから学びの対象になる存在であることを再認識しました。

 本学院では、3年に一度、姉妹校の生徒もお招きして富士登山が行われます。他県からの生徒達が、富士山をはじめ静岡の良さをより良く体験できるようにしていきたいと、改めて思いました。

 富士山の可視範囲は、驚くことに20都府県にも及びます。地域は異なりますが、今年、学院には、20都道府県からの生徒達が在籍しています。学院の日常の中で、ごく自然に、それぞれが生まれ育った地域の魅力を分かち合っていることを生徒達も意識していますが、そこから生まれる豊かさの中で育ったことに、本当に気づくのは、卒業後のことかもしれません。