校長室から

2020.10.26

新たな体育大会の形

  毎年5月、学院のグランドに、多くの保護者の方々をお迎えし、縦割りの4色に別れて催される体育大会。全力で取り組むこと、協力すること、責任感、そして勝敗を越えた喜びを体験することを通して、数々の笑顔と涙のドラマが生まれる一日です。

 5月に分散登校が始まって、寄宿舎の見回りをしていた時、高校3年生のキュービクル(寝室)に、本来なら着るはずであったであろう団長の衣装と思われるものが掛けてあるのを見た時は、言葉にできないような気持になりました。中学生の頃から、団長を目指してきた方もあるでしょう。高校3年生全員にとって、最後の体育大会です。悔しい気持ちはあったでしょうが、泣き言を言わずに、気持ちを切り替えた高校3年生はとても立派でした。それに従ってきた下級生も同様です。

 今年は、登校が再開されてから、一定の期間をとって、色別に競う形となりました。体育委員の方々は、放課後、大量のデータ処理を継続してきました。明日は、いよいよ結果発表です。優勝杯をお渡しできるのは一つの組ですが、神様はすべての組の隠れた努力や思いに報いてくださることでしょう。