校長室から

2019.02.01

愛あればこそ

 先週、かつて学院で養護教諭をされていた村井先生のご葬儀に参列いたしました。ご遺言により供花はご辞退。それだけに中央に置かれた十字架が印象的でした。両側には故人が愛されたフリージア、凛とした白衣姿で、愛をもって生徒に接していらっしゃった故人が強く偲ばれました。
70代から入院直前まで13年にわたって続けていらしたという韓国語。先生がご在職中、学院が韓国へのプログラムを始めたことともつながっていたのかもしれません。病室に掛けられていた額は、不二聖心に大きな虹がかかった時の写真であったとのこと。先生は、牧師様がお見舞いに訪れ、耳元で賛美歌を歌って差し上げている間に、安らかにご帰天されたそうです。
ご葬儀の間、学院に関する二つの気がかりなことを、自然に先生にお話していました。戻ってみると、どちらも解決していることがわかりました。学院の歴史は、不二聖心を大切に思ってくださる方々の愛の歴史であることを思い、感謝の祈りを捧げています。