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フィールド日記

2016.02.14

ネコノメソウと不二聖心の地質

 不二聖心には希少種のネコノメソウがたくさん自生しています。ネコノメソウの仲間は湿気のある場所に生育します。裏道の沢と反対側の斜面は冬場は乾燥が進む場所ですが、不二聖心の場合、今も元気にネコノメソウが成長を続けています。

その理由は愛鷹山系からの地下水の水脈が崖の中に通っていて地表にも湧水が湧出してきていることによります。四季を通じてネコノメソウが好む湿気が維持されているのです。保坂貞治先生のお作りになった不二聖心の地形図を見るとそのことがよくわかります。

上の画像のaからbへの直線部分の断面図が次の画像です。

こげ茶色の部分が水を通しにくい地層ですので、その上に水がたまり地表にも湧出することになります。

今日のことば
五歳を弱音吐かざる妹の仮設の屋根に雪は降り積む   若島安子