フィールド日記

地衣類

2021.03.19

キウメノキゴケ

桜の木の樹皮にキウメノキゴケが見られました。菌類と藻類の共生体である地衣類のなかまです。名前の通り、他のウメノキゴケのなかまに比べると黄色っぽく見えます。


パスチュールと呼ばれるブツブツした構造が地衣体表面にあるのが特徴です。


I found lichens called "Ki-Umenokigoke (キウメノキゴケ)" on the bark of a cherry blossom. Lichens are a symbiont that consists of fungi and algae. "Ki" in its name means "yellow" and they are literally yellowish compared to other lichens in the "Umenokigoke" group. They have a small wart-like feature on the surface, which is called "pustules" in jargon.

2021.02.26

キウラゲジゲジゴケ

クヌギ林でキウラゲジゲジゴケを見つけました。コケと名前がついていますが、菌類と藻類の共生体である地衣類のなかまです。地衣体の縁には粉芽と呼ばれる粉状のものがついているのが特徴です。粉芽が風などで飛ばされることで、仲間を増やします。


名前のキウラ(黄裏)は地衣体の裏面が黄色いことに由来します。


I found a "Kiura-Gejigeji-Goke (キウラゲジゲジゴケ)" in the Japanese chestnut oak woodland. They are lichen, which is a symbiont that consists of fungi and algae. They have powdery particles called "soredium" on the edge of their body. They can asexually reproduce when their soredium is blown off by wind.
"Kiura (キウラ)" in its name literally means the back of their body is yellow.

2021.02.19

コフキメダルチイ

共生の森でコフキメダルチイを見つけました。菌類と藻類の共生体である地衣類のなかまです。1個体からできたコロニーはきれいな円盤状になることがあり、和名はこれをメダルに例えたものです。


I found "Kofuki-Medaru-Chii (コフキメダルチイ)" on a tree in the Kyoseinomori-Forest (共生の森). They are lichen, which is a symbiont that consists of fungi and algae. "Medaru (メダル)" in its name means "medal". You can sometimes find disc-shaped colonies that grow one spore.

2021.01.19

マツゲゴケ

共生の森でマツゲゴケを見つけました。名前にコケとついていますが、コケ植物ではなく、菌類と藻類の共生体である地衣類の仲間です。日本の低地の代表的な種ですが、都市部ではあまり見られません。


和名は地衣体の縁に見られるシリアと呼ばれるマツゲ状の構造が由来です。


I found "Matsuge-goke (マツゲゴケ)" on a tree in the Kyoseinomori-Forest (共生の森). The name has the word "koke (コケ)", which means "moss", but they are not a moss plant. They are lichen, which is a symbiont that consist of fungi and algae. This species is common in Japan but you hardly see them in urban areas. "Matsuge (マツゲ)" in its name means "eyelash" and it comes from the eyelash-shaped features that they have on the edge of their body.

2019.02.19

ハクテンゴケ

 オークヒルのクヌギの樹幹にハクテンゴケが見られます。菌類と藻類の共生体である地衣類の仲間です。ウメノキゴケに似ていますが、偽盃点(ぎはいてん)と呼ばれる白い点があることが名前の由来です。また、粉芽(ふんが)と呼ばれる藻類の細胞に菌類の菌糸がからみついた構造をつくるのも特徴で、粉芽が飛んでいくことで新たな仲間を増やします。

2019.02.12

ウメノキゴケ

 校内のいろいろな場所でウメノキゴケが見られます。菌類と藻類の共生体である地衣類の仲間です。ウメノキゴケという名前ですが、ウメの木以外にも様々な樹種や岩石に着生します。亜硫酸ガスに弱く大気汚染の指標生物として知られており、都市部ではあまり見られないと言われています。


 稀に子器(しき、菌類の胞子をつくる器官)をつけることがあり、駐車場近くのクヌギに着生していた地衣体で見ることができました。下の写真はカップ状の子器を拡大したものです。

2019.01.29

ロウソクゴケ

 すすき野原の近くの大きなカエデの幹に、ロウソクゴケが見られます。菌類と藻類の共生体である地衣類の仲間で、鮮やかな黄色をしています。都市部でも日当たりの良い樹幹で見られることがあります。

 ロウソクゴケのように平らな体を広げ着生している地衣類を葉状地衣類と呼びます。名前は中世のヨーロッパで黄色いろうそくをつくるときに、本種の色素を用いたことに由来するそうです。

2019.01.22

ヤマトキゴケ

 体育館横の駐車場の岩にヤマトキゴケが見られます。名前にゴケとついていますがコケ植物ではなく、菌類と藻類の共生体である地衣類のなかまです。キゴケとは樹苔の意味で、材木質の地衣体(ちいたい、地衣類のからだ)が樹枝状に伸びることに由来します。大きさは2~3cmほどで、先端に見える黒っぽい茶色のものは子器(しき)とよばれ、菌類の胞子がつくられます。