フィールド日記

昆虫

2019.11.15

アカホシテントウ

キャンプ場の近くでアカホシテントウを見つけました。透明感のある赤い模様が美しいテントウムシです。テントウムシはアブラムシを食べることがよく知られていますが、アカホシテントウはカイガラムシを食べています。カイガラムシも果樹につく害虫ですので、カイガラムシを食べるアカホシテントウは益虫と言えます。

2019.11.08

クモヘリカメムシ

裏道で細長い緑色のカメムシを見つけました。クモヘリカメムシというようです。アマチャヅルの葉の上で見つけましたが、本来はイネ科の植物の汁を吸って生きているようです。稲の穂を加害することから重要な害虫とされています。

2019.10.29

トノサマバッタ

 第二オークヒルでトノサマバッタを見つけました。草地に住む大型のバッタです。第一オークヒルで大型のバッタを見つけると間違いなくクルマバッタですが、第二オークヒルではトノサマバッタが見られます。第一オークヒルと第二オークヒルで互いに住み分けているようです。

2019.10.25

オオカマキリ

共生の森でオオカマキリを見つけました。名前の通り、日本最大のカマキリです。よく似た種にチョウセンカマキリがいますが、胸の色によって見分けることができます。カマキリの目には瞳のような黒い点が見えます。こちらが動くと、黒い点も一緒に動き、常に目があっているように思えます。しかし、この黒い部分は「偽瞳孔」と呼ばれ、カマキリの意思で動かしているわけではなく、眼の構造と光の性質により常に観察者の向きが黒く見えています。

2019.10.18

ベニシジミ

ススキ野原でベニシジミを見つけました。ヒヨドリバナの蜜を吸っているようです。平地から山地の草原や都市部の草地など、広く普通に見られます。名前の通り橙赤色のきれいな蝶です。英語でもsmall copper(小さい銅)と、翅の色に由来する名前で呼ばれています。

2019.10.08

コカマキリ

ススキ野原でコカマキリを見つけました。名前の通り小柄で、身近なところでよく見られるカマキリです。草の根元など地表を歩き回っていることが多く、樹に上ることは少ないようです。前脚の内側に黒と白の模様があるのが特徴です。

2019.09.27

オンブバッタ

ススキ野原でオンブバッタを見つけました。街中の植え込みなどでも見られる身近なバッタです。写真のようにメスの上にオスが乗っている姿が良く見られることからオンブバッタと呼ばれています。メスの体長はオスの体長の2倍近く大きいという特徴もあります。

2019.09.20

コバネイナゴ

オークヒルでコバネイナゴを見つけました。名前の通り、翅が短いのが特徴のイナゴです。水田の害虫として知られていますが、水田以外の草地にも生息しています。また、イナゴの佃煮として食べられるのは主に本種だそうです。

2019.09.17

ミドリバエ

ススキ野原で、ミドリバエを見つけました。名前の通り、胸部が光沢のある黄緑色をしています。また腹部は先端にかけてメタリックブルーでとても美しいハエです。花の蜜を吸って生きているようで、写真の個体はヒヨドリバナの蜜を吸っていました。

2019.09.06

オスグロトモエ

ススキ野原でオスグロトモエを見つけました。翅にある巴(ともえ)型の模様が特徴です。春型と夏型があり、この写真の個体のように夏型のオスが黒っぽいことに由来します。日中は草むらに隠れているようで、気付かずに近づくと、不意に飛び出してくることがあります。

2019.08.27

アカハネナガウンカ

ススキ野原でアカハネナガウンカを見つけました。ススキなどにつき、汁を吸って生きているようです。翅をのぞくと体長4mmほど小さな昆虫ですが、ユニークな顔の持ち主として有名です。

2019.08.06

ヒメウラナミジャノメ

共生の森にヒメウラナミジャノメがいました。和名のジャノメは蛇の目の意味で、翅の目玉模様がよく目立ちます。幼虫は、ススキなどイネ科の植物を食べています。日本全国でよく見られる種ですが、都市部では減っていると言われています。

2019.07.23

オオセンチコガネ

ススキ野原でオオセンチコガネを見つけました。動物の糞を餌としており、シカなどの動物が多く生息する不二聖心ではよく見られます。とてもきれいな金属光沢をもっており、色は地域によって変異があります。近縁のセンチコガネとはよく似ていますが、頭部の形で見分けることができます。

2019.07.16

ナカジロサビカミキリ

共生の森でナカジロサビカミキリを見つけました。名前の通り、翅の中ほどに白い帯がある1cmほどの小さなカミキリムシです。成虫は広葉樹の枯れ枝に集まり樹皮を食べるそうです。この個体はコナラの葉にいました。

2019.07.05

ナナフシモドキ

校内のクヌギ林でナナフシモドキ(ナナフシ)を見つけました。ユニークな細い体で木の枝に擬態し、天敵に襲われないようにしていると考えられます。一方で、近年、鳥に食べられたナナフシモドキの卵は、消化されずに糞とともに排出され、孵化することが確認されています。ナナフシモドキは鳥に食べられないように擬態をしつつ、食べられてもなお、体内の卵を鳥に運んでもらい、分布域を広げている可能性があります。

2019.06.25

オオイシアブ

共生の森でオオイシアブを見つけました。黒と黄色の毛におおわれた大型のアブで、一見するとハチのように見えますが、人を刺すことはありません。ムシヒキアブの仲間で、昆虫を捕らえて体液を吸って生きています。作物の害虫となる虫も食べてくれるため、益虫といえます。

2019.06.21

ヤマトシリアゲ

第二オークヒルでヤマトシリアゲを見つけました。シリアゲムシの仲間で、和名は腹部の先端を持ち上げた姿に由来しています。英語圏ではscorpionfly(スコーピオンフライ)と呼ばれ、こちらも腹部の先端を持ち上げた様子に着目し、その姿をサソリ(scorpion)に例えています。腹部の先端のはさみはオス同士のけんかや交尾時にメスをつかむのに使われるようです。また、シリアゲムシの仲間は交尾のときに、オスがメスに餌をプレゼントする婚姻贈呈(こんいんぞうてい)と呼ばれる行動をとることが知られています。

2019.06.18

ムネクリイロボタル

ヒノキ林の林縁でムネクリイロボタルを見つけました。名前の通り胸部が栗色の小型のホタルです。水辺に見られるゲンジボタルやヘイケボタルと違って、本種は林縁や林床などに見られます。小さな発光器もあり、持続的に光を放つことができるようです。

2019.05.28

トゲアリ

ススキ野原の近くの立木の空洞でトゲアリを見つけました。名前の通り特徴的なトゲをもっています。女王アリが他種のアリの巣穴に侵入し、やがてその巣を乗っ取る一時的社会寄生を行うそうです。

2019.05.21

セモンジンガサハムシ

キャンプ場のサクラの木でセモンジンガサハムシを見つけました。背中の金色に輝くX字の隆起が特徴です。和名のセモンはこれを指しているのだと思います。しかし、この輝きは生時のみで、死後には失われてしまいます。食樹はサクラ、リンゴ、ナシなどということで、写真の右上の食痕はこのハムシによるものかもしれません。

2019.04.02

スズキクサカゲロウ

ヒノキ林の林縁でスズキクサカゲロウを見つけました。幼虫も成虫もアブラムシなどを捕食しています。クサカゲロウの仲間は外見がとても似ているため見分けるのが難しいですが,頭部の斑紋によってある程度識別することができます。


下の写真は頭部を拡大したものです。複眼が虹色に輝いていて綺麗です。

2019.02.22

ツチイナゴ

 共生の森にツチイナゴが見られました。名前の通り土のような茶色をしています。九州以北に分布するバッタとしては唯一、成虫で越冬することで知られています。越冬中は草の根元などでじっとしているようですが、この日は比較的暖かかったので活動していたのかもしれません。

2019.02.15

ウスタビガの繭

 共生の森のクリの木でウスタビガの繭を見つけました。ウスタビガは初夏に繭をつくり、晩秋に羽化するので、この繭はすでに空になっています。葉が茂っている時期には気が付かないのですが、周囲の葉が枯れて茶色くなると緑色の繭がよく目につくようになります。

 繭の底には穴が開いており、雨水がたまらないようにするためだと考えられます。

2019.01.11

ヤノイスフシアブラムシ

 茶色く枯れているコナラの葉の裏面に、小さい虫が集まっていました。一見、ハエの仲間のようですが、ヤノイスフシアブラムシというアブラムシの仲間です。夏にコナラに寄生し、冬から春にかけてはイスノキに寄生するようです。


 写真の中央が有翅型の成虫、上の黄色いものは幼虫、下の黒い小さいものが無翅型の成虫で、すべてヤノイスフシアブラムシです。同じ種なのにこれほど見た目に違いがあることに驚かされます。有翅型の成虫はこれからイスノキに向けて飛び立つのでしょうか。

2019.01.01

ナミハナアブ

 共生の森でナミハナアブを見つけました。別名ハナアブと呼ばれますが、ハナアブの仲間の総称なのか本種のことを指すのかわかりにくいため、最近はナミハナアブと呼ぶようです。ハナアブはハチのような見た目ですが、ハエの仲間とされ、成虫は主に花粉や花の蜜を食べています。花の少ない時期ですが、前回紹介したタイアザミなどの花粉や蜜を食べているのかもしれません。

2018.12.21

キゴシハナアブ

 共生の森でキゴシハナアブを見つけました。キゴシとは黄腰の意味で、腹部の上部が黄色いことが特徴です。ハナアブはハチのような色彩ですが、実際はハエの仲間とされており、人を刺すことはありません。成虫は花の蜜や花粉を食べています。


 越冬をするためか、枯れ葉の上でじっとしていたのでじっくり写真を撮ることができました。「個眼(こがん、小さな眼)」が多数集まってできている「複眼(ふくがん)」には粉を散らしたように赤暗色の斑点があることが特徴です。

2018.12.04

ヒメアカタテハ

 グラウンドのフェンスにヒメアカタテハがとまっていました。幼虫はヨモギなどを食草とし、身近な場所でよく見られるチョウです。幼虫で越冬することが知られていますが、成虫で越冬することもあるようです。この個体は近づいても動かずにじっとしていました。

2018.11.27

ツマグロヒョウモン

 オークヒルでツマグロヒョウモンを見つけました。写真の個体はメスです。低いところをゆっくりと飛び、地面にとまることをくり返していました。ツマグロヒョウモンは分布が北へと拡大しており、地球温暖化の指標生物と言われています。

2018.11.23

キタテハ

 共生の森のクヌギにキタテハがとまっていました。樹液を吸っているようです。


キタテハは夏型と秋型の2つの季節型が知られています。この個体は秋型で、夏型に比べ翅の裏面は濃い茶色をしており、枯れ葉にそっくりです。キタテハは成虫で越冬します。枯れ葉に似た羽は、越冬中に天敵に襲われないための擬態と考えられます。

2018.10.16

シロスジカミキリ

 先月の台風の後に共生の森に行ってみると、コナラの木が根元から折れてしまっていました。折れた部分をよく見てみると、シロスジカミキリがいました。5cmほどの大きなカミキリムシで、国内最大種だそうです。

 シロスジカミキリの幼虫は木の中で2年以上も材部を食べながら成長します。そのため、シロスジカミキリが食い入った木は強度が低下し、台風などで折れてしまうことがあるそうです。このコナラには複数のシロスジカミキリが食い入った形跡があり、内部はすでにぼろぼろになっていました。

2018.10.12

ブドウトリバ

 オークヒルでマツカゼソウの蜜を吸っている最中の蛾を見つけました。細い羽に、トゲのある脚が目立つ特徴的な姿をしています。一見すると蚊やガガンボの仲間のようですが、トリバガ科に属する蛾の仲間です。


 トリバガとは鳥羽蛾の意味で、下の写真のように羽には細かい毛が密に生え、鳥の羽のようにも見えます。この写真のトリバガは羽の模様からブドウトリバだと思います。名前の通り、幼虫の食草はブドウ科の植物だそうです。

2018.09.18

ヤマトシジミ

 共生の森でヤマトシジミを見つけました。身近な場所で最もよく見られるチョウと言ってもよいのではないでしょうか。食草はカタバミです。


しばらくすると羽を広げてくれました。紫青色の部分が広いことからこの個体はオスのようです。黒い縁取りは季節によって変化し、高温期にはこの個体のように幅が広くなります。

2018.09.11

ミツカドコオロギ

 不二聖心にはたくさんの鳴く虫が生息しています。写真は共生の森で見つけたミツカドコオロギです。リッリッリッリと鋭く鳴きます。

 写真ではやや見えづらいですが、顔に特徴的な角が発達しており、名前の由来となっています。不二聖心には何種類かのコオロギの仲間が生息していますが、この角によって簡単に本種を見分けることができます。しかし、この角はオスにしかないため、メスの個体は近縁の種ととても良く似ていて見分けることが難しいです。

2018.09.04

マダラアシゾウムシ

 共生の森のクヌギには樹液を出しているものがあり、様々な昆虫が集まっています。先日はマダラアシゾウムシがいました。クヌギやコナラなどの新芽を食べますが、樹液に集まることもあるそうです。

 ごつごつとした大きな体が特徴で、同じくごつごつとしたクヌギの樹皮によくとけこんでいます。名前は斑脚象虫(まだらあしぞうむし)で、脚に褐色や白色の毛が生え、まだら模様に見えることに由来します。しかし、残念ながらこの個体はすでに脚の毛のほとんどが取れてしまっているようです。

2018.07.31

アオカメノコハムシ

 オークヒルでアオカメノコハムシを見つけました。カメノコハムシの仲間は、甲羅を背負った亀のような形態によって他のハムシと簡単に見分けることができます。アオカメノコハムシの食草はアザミ類で、この個体もアザミの葉にとまっていました。


ハムシの仲間は体内で細菌と共生しており、細菌のつくる物質が葉の消化を助けていると言われています。アオカメノコハムシもアザミの葉の消化を助けてくれる細菌と共生していると考えられます。

2018.07.27

シズオカオサムシ

 裏道でオサムシを見つけました。オサムシは夜行性と言われていますが、昼間でもたまに出会うことがあります。体はやや緑をおびた赤銅色に輝いていました。


 オサムシの仲間の多くは後翅が退化しており、飛ぶことができません。その代わり、歩くのが得意で、とても速く歩くことができます。そしてミミズなどの小動物を捕らえて食べています。飛ぶことができないため、川や高い山を越えることができず、地理的な種の分化が著しいという特徴もあります。不二聖心にもいくつかの種類のオサムシが生息している可能性がありますが、上の写真のオサムシはシズオカオサムシだと思います。

2018.07.20

ベッコウハゴロモの幼虫とハゴロモヤドリガ

 第二オークヒルのクサギの葉の上にベッコウハゴロモの幼虫がいました。ハゴロモの仲間は植物の汁を吸って生きています。幼虫の腹部には分泌物からできた毛のようなものがあるのが特徴です。しかし、この個体は下の写真のように、さらに白いかたまりを背負っています。


 白いかたまりはハゴロモヤドリガというハゴロモに寄生するガの幼虫です。ハゴロモヤドリガの幼虫が分泌するロウ物質によって白いかたまりを背負っているように見えています。ロウ物質を分泌するのは老齢幼虫の特徴とのことで、このハゴロモヤドリガは間もなくハゴロモから離れて蛹になると考えられます。

2018.07.13

ムナブトヒメスカシバ

 共生の森でムナブトヒメスカシバを見つけました。黒地に黄色い帯の模様があり、ハチのようにも見えますが、スカシバガというガの仲間です。

 スカシバガの仲間は日本で40種ほどが知られており、すべての種が形態や行動でハチに擬態しているそうです。本種は日本産スカシバガの中で最も小型で、大きさはわずか2cm弱しかありませんでした。角のように見えているものは脚で、本種は止まるときに中脚を上げる習性があります。幼虫はノイバラの枝などに潜って食害することが知られており、庭に植えられたラズベリーを食害した例もあるそうです。

2018.06.29

キクグンバイ

  ススキ野原でグンバイムシの一種を見つけました。形が相撲の行司がもつ軍配うちわに似ていることが名前の由来です。わずか2~3mmほどの大きさですが、繊細な網目模様の羽を持っており、英語ではこれをレース編みに見立ててlace bugと呼ばれているようです。
 グンバイムシは針状の口で植物の汁を吸って生きています。上の写真はピントが合っていなくてわかりづらいですが、グンバイムシの後方の部分は吸汁されて白くなってしまった細胞で、前方の黒い部分は排泄物だと思われます。

 下の写真のように横から見ると、立体的で複雑なつくりを持っていることがわかります。本種は野菊から吸汁していて、頭頂部にとげ状の突起があることからキクグンバイだと思います。

2018.06.26

ナワシロイチゴとアオガネヒメサルハムシ

 ススキ野原にナワシロイチゴが咲いていました。「苗代(なわしろ)」とは稲の苗を育てる場所のことです。苗代で稲の苗を育てる時期に赤い果実ができることからナワシロイチゴと呼ばれたそうです。しかし、現在の稲作ではすでに田植えも済んでいるのでずいぶんと時期がずれてしまっています。ピンク色の花弁は直立し、雄しべや雌しべを包むように咲きます。

 葉は食べられたような痕だらけで、よく観察すると下の写真のような2mm前後の小さなハムシがたくさんついていました。アオガネヒメサルハムシだと思います。しかし、観察したときには葉ではなく花に集まっていたので、花粉を食べている可能性もあります。体中に花粉をつけて動き回っているので、受粉の手助けになっていそうです。ナワシロイチゴは多少食べられてしまう代わりに、アオガネヒメサルハムシに受粉を手伝ってもらっているのかもしれません。

2018.06.22

ヘリグロテントウノミハムシ

 校内に植えられたキンモクセイにヘリグロテントウノミハムシが見られます。キンモクセイなどの葉を食べる3~4mmの小さなハムシです。しかし、名前の通り一見すると小型のテントウムシのように見えます。

 生物が何か別のものに姿などを似せることを「擬態(ぎたい)」と言います。テントウムシの仲間は体に苦い毒を持っており、鳥などはこれを嫌ってテントウムシを食べないと言われています。ヘリグロテントウノミハムシはテントウムシに擬態することで、鳥などの天敵から身を守っているのだと考えられます。
 実際にヘリグロテントウノミハムシにそっくりなテントウムシがいます。それが下の写真のヒメアカホシテントウです。大きさや黒地に赤い点が2つある模様など非常によく似ていますが、こちらは正真正銘のテントウムシの仲間です。この個体はお茶畑にあるヤブガラシにとまっていました。

 ちなみに、人間にとってヘリグロテントウノミハムシはキンモクセイなどの葉を食べてしまう害虫ですが、ヒメアカホシテントウは害虫であるカイガラムシ類を食べてくれる益虫です。一番の見分けるポイントは触覚で、ヘリグロテントウノミハムシはヒメアカホシテントウに比べ長い触覚を持っています。

2018.06.19

サビマルクチゾウムシ

 前回紹介したサルナシを観察しているときに、枝にとまっているサビマルクチゾウムシを見つけました。体は名前の通りサビを思わせる赤茶色の毛におおわれています。

 ゾウムシの仲間は象の鼻を思わせる長い「口吻(こうふん)」を持つことで他の甲虫と区別できます。口吻はほとんど目立たない短いものから極端に長いものまで、種によって多様性があります。サビマルクチゾウムシの口吻は丸くふくらんだユニークな形をしています。長い口吻はおもに産卵のために植物に穴を開ける道具として使われるそうですが、サビマルクチゾウムシの丸くふくらんだ口吻にはどのような意味があるのでしょうか。

2018.06.08

ドウガネツヤハムシ

 共生の森のタラノキにドウガネツヤハムシが見られました。ハムシは食草や食樹が限られていることが多く、本種はタラノキの葉を食べるとされています。3mmほどの小さなハムシですが、名前の通り強い光沢があります。

 ドウガネツヤハムシはユニークな産卵を行うことでも知られています。卵は糸で植物体に吊るされ、さらに糞でコーティングされます。おそらく天敵から卵を守るための行動だと思いますが、これには何と数十分もの時間を要するそうです。実際にタラノキの葉をめくって確認をすると、下の写真のような卵がいくつも確認できました。

2018.06.01

トビイロツノゼミ

 共生の森でトビイロツノゼミを見つけました。熱帯に生息するツノゼミの仲間はユニークな形や色で本やテレビなどでも紹介されていますが、本種は前胸背板に小さな突起が見られるだけです。

 手元の図鑑では、マメ科植物などにつくとなっていますが、この個体はタラノキにとまっていました。日本で最も普通に見られるツノゼミだそうです。

2018.05.22

アカガネサルハムシ

 共生の森の近くにあるサクラに、タマムシを小さくしたような美しいハムシがいました。アカガネサルハムシといってブドウの葉を食べる害虫として有名だそうです。写真を撮ろうとした瞬間、地面にポトリと落ちてしまいました。


 ブドウの葉を食べるハムシがサクラにいたことが不思議でしたが、よく見ると、サクラにはブドウ科のツタが巻き付いていました。おそらくこれを食べていたのだと思います。
 共生の森はもともとブドウ畑でしたので、この美しいハムシはかつて農園の方々を困らせる存在だったのかもしれません。

2018.04.27

ホソミオツネントンボ

 先週、築山の池できれいな青いトンボが飛んでいるのを見つけました。図書館で調べたところ、ホソミオツネントンボというようです。オツネンとは越年のことで、成虫で越冬するというトンボとしては珍しい生態に由来しています。

 図鑑には、梅雨の終わりから盛夏にかけて羽化した未熟な個体は淡褐色をしていて、越冬し、春を迎えて成熟した個体は美しい青色をおびてくるとあります。つまり、この個体は昨年羽化し、越冬して成熟した個体だといえます。産卵は抽水植物や水面上にはりだした植物の葉などに行なわれるそうで、築山の池では水面上にはりだしたシダレザクラの葉に産卵している可能性がありそうです。