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フィールド日記

2016.02.28

校内の野鳥の調査

 今日は、日本野鳥の会の滝道雄先生と不二聖心の野鳥の調査をしました。

スタートは朝8時、気温は6度でした。
裏の駐車場で先ず目にしたのはキジバトです。キジバトは今日だけで70羽ほど確認しました。
狩猟の対象とならなくなったキジバトは個体数を増加させています。滝先生は、猟師が自分で撃ったキジバトを腰にぶらさげて歩く姿を昭和30年代に裾野市でよく目にしたそうです。
次にツグミとヒヨドリとハシブトガラスを確認しました。
姿は見えませんでしたが、ホオジロの囀りを聞くこともできました。
共生の森からすすき野原に向けて歩く途中で、シロハラ、アオゲラ、メジロ、シメ、コゲラなどを確認しました。
すすき野原を通って牧草地に向かう途中で、電線にとまるツグミを見つけました。ツグミが電線にとまることはめったにありません。
牧草地では、ウグイスの初鳴きを確認しました。
第一牧草地から第二牧草地に向かう途中の道でヤマガラの「二―、二―」という地鳴きを確認しました。
第二牧草地ではアオジを数羽、確認しました。
林道に入ってから、メジロの声を聞きました。1月の調査では林道でメジロの声は聞かれませんでした。春になって活動域が広がってきていると感じます。林道では地面に落ちたメジロの巣を見つけました。巣材として鹿の毛とコケとビニール紐が使われていました。ビニール紐がメジロの脚にからまるとメジロを命の危険にさらすことになりかねません。
林道ではルリビタキの地鳴きを聞くこともできました。
帰り道ではトビの姿を空に見つけ、マリア修道院近くのサクラの木にシメが2羽、いるのを確認しました。シメは桜の種を好むと言われます。
校舎周辺まで降りて来てようやくシジュウカラを確認しました。満開の河津桜にはメジロが来て蜜を吸っていました。
築山では1月の調査の時と同じ場所でアカハラを確認しました。
築山でジョウビタキの雌を確認し、マリアガーデンで雄を確認しました。通常は、ジョウビタキの2個体をこれだけの近距離で確認することはできません。縄張りを解いて群れをつくり北に帰る時期が近い可能性があります。
図書館の花壇ではシロハラを確認しました。アカハラとシロハラはともにツグミの仲間ですが、アカハラは漂鳥であり、シロハラはツグミと同じ冬鳥です。
裏道ではガビチョウとエナガが確認されました。
今日、確認できた鳥は全部で20種類です。
滝道雄先生が、これまでの調査記録をまとめてくださいました。
この表に今日の20種類が加わることになります。
今日のことば
人それぞれ自分を保つために不可欠なことがある。私の場合は自分とむきあう情報シャットアウトのひとときだが、あなたの場合はどんなことが不可欠だろう。        海原純子