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フィールド日記

2018.06.12

エビガライチゴ

 2週間ほど前から共生の森でエビガライチゴが咲いています。植物体に長い赤色の腺毛が密生しており、白い花弁は直立して雄しべや雌しべを包むように咲くのが特徴です。中部日本の代表的なキイチゴ類の一種で赤く熟した果実は食用になります。


 がくは花が咲き終わるといったん閉じ、実が熟すころに再び開きます。写真に見られる先端の方のものはつぼみではなく、咲き終わった後の花で、中にはまだ熟していない青い果実が見られます。腺毛からはネバネバする液体が分泌されており、小さい虫は絡まって動けなくなっているようです。エビガライチゴの長い腺毛と開閉するがくは果実が成熟するまで虫からの食害を防ぐ働きがあるのかもしれません。