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フィールド日記

2018.06.26

ナワシロイチゴとアオガネヒメサルハムシ

 ススキ野原にナワシロイチゴが咲いていました。「苗代(なわしろ)」とは稲の苗を育てる場所のことです。苗代で稲の苗を育てる時期に赤い果実ができることからナワシロイチゴと呼ばれたそうです。しかし、現在の稲作ではすでに田植えも済んでいるのでずいぶんと時期がずれてしまっています。ピンク色の花弁は直立し、雄しべや雌しべを包むように咲きます。

 葉は食べられたような痕だらけで、よく観察すると下の写真のような2mm前後の小さなハムシがたくさんついていました。アオガネヒメサルハムシだと思います。しかし、観察したときには葉ではなく花に集まっていたので、花粉を食べている可能性もあります。体中に花粉をつけて動き回っているので、受粉の手助けになっていそうです。ナワシロイチゴは多少食べられてしまう代わりに、アオガネヒメサルハムシに受粉を手伝ってもらっているのかもしれません。