校長室から

2014.01.16

韓国のソウル聖心の生徒たちの訪問(2014年1月16日)

 잘 오셨습니다.(ようこそ!)
 明日から韓国のソウル聖心の生徒たちが学院を訪問し、ホームステイをします。これは1991(平成3)年に不二聖心で行われたアジア姉妹校交流会がきっかけとなり、翌1992(平成4)年からソウル聖心と共催で始まったものです。
 毎年、夏休みには本学院の生徒がソウル聖心を訪問します。国と国との関係は難しい課題を抱えていますが、このような時であるからこそ、若くしなやかな感性をもって、お互いの歴史や文化から学び合い、友情を深めつつ、新しい時代を構築していこうとする生徒たちの姿が眩しく思えます。以下、2012年の夏に私が参加した時の感想の一端です。

イエスの聖心のうちに 一つの心

引率 大原 眞実

ソウル聖心の生徒との出会いの場面がとても印象的に残っています。それまでメール等でやりとりしていたとはいうものの、初対面同士のはずなのに、懐かしい人と再会したかのような雰囲気で感動しあっている様子に思わず見入ってしまいました。後日、板門店を訪ねた後、昼食をとったレストランで、日本から来ていた高校生のグループと隣り合わせになりました。韓国の提携校との間で、私たちと同じようなプログラムを行っているとのこと、意義ある体験をしている様子が伝わってきました。
 ただ、生徒間の交流という意味では、同じルーツをもつ姉妹校の生徒間で体験し得るようなものとは少し異なるかもしれない、とふと思いました。姉妹校には、理屈抜きでつながっていける何かがあります。それは日本の姉妹校の生徒同士も同様で、ソウル最後の夜の「最後の晩餐」に続く「最後のお茶会」では、一人残らず最高に幸せそうな笑顔で語り合っていました。教員間も同じでした。「私たちをつないでいる何かがある」と誰もが感じていたと思います。
 この体験学習に参加する機会を頂いた者としての使命を真剣かつ謙虚に語っていた参加者ひとりひとりの顔を思い浮かべながら、その思いが神様によって強められ、それぞれの場で実っていくよう願ってやみません。

(2012年度「海外体験学習」冊子より)