校長室から

2016年02月

2016.02.11

幸せを願って (2016年2月11日)

 今週は、卒業を控えた高校3年生の方々の送別会が催されました。会場の飾りつけ、進行を兼ねた劇、学年ごとの送別のプレゼンテーション、メッセージカード、贈り物、全員での歌や映像など、どれも不二聖心らしい手作りの温かさにあふれていました。次のステップに向かおうとする生徒たちの成長と、希望に満ちた表情に感動しました。
♪たくさんの感謝を伝えられないままお別れの日が訪れて
振り返ってみると溢れ出す思い出 どれも大切な宝物 
かけがえなくて 忘れたくなくて 永遠のものにしたくて
皆さんと出会えた奇跡が この胸にあふれてる
きっとずっと感謝の気持ち忘れない
別れで流した涙が いつの日か大空で
虹になって私たち つないでいく
(「空も飛べるはず」の曲で)
高校2年生が作った歌詞による全員での合唱を聴きながら、学院の軌跡に思いを馳せると共に、広い世界の中で「不二聖心という学び舎」に集えた奇跡、すばらしい生徒たちに出会い、すごい成長のドラマにかかわらせていただける幸せへの感謝が、私の胸にもあふれています。

新卒業生の命を受け継ぐ新入生の方々の足音も、そこまで聴こえてきています。

2016.02.05

グローバル・マインド (2016年2月5日)

 先日、北アメリカのセントチャールズにある聖心で、5月に日本をテーマにしたオークションJourney through Japan: Land of the Rising Sun を開催するので協力してほしいとのご連絡を受けました。

- オープニングに、不二聖心の生徒たちによるビデオメッセージを届けてくださいますか?
- 不二聖心の生徒たちが書いたお習字で会場を飾りたいのです。
- 日本の聖心のスクールアイテムを提供していただけますか?

これから、生徒たちが、クリエイティブに、これらの呼びかけに応えていってくれることでしょう。

   数ある北米の聖心の中でも、この学院は、1818年にフランスからアメリカ大陸に渡った聖ローズ・フィリピン・ドゥシェーンが建てた由緒ある学院で、2018年には創立200周年を迎えます。校内には、聖フィリピン時代の建物や品々が数多く残され、あたかも学校そのものがアーカイブであるかのようです。

   毎夏、本学院の生徒たちはこのキャンパス内に宿泊し、英語で語学やアメリカの歴史文化に関する研修を受け、週末のホームステイを含めて、あちらの生徒と交流します。研修で使用されるテキストは、この学校の先生方が、不二聖心の生徒たちのために作成するオリジナルです。滞在中には、近くのセントルイスにある聖心をも訪問します。

   このような交流を通して、1800年の創立時から聖心全体に流れるグローバル・マインドが、生徒たちの日常の中で、自然に育っていきます。