校長室から

2021年12月

2021.12.23

希望の星に導かれて(クリスマス・キャロル リーフレットより)

 クリスマス、おめでとうございます。
コロナ禍が続く中、本年度も、皆さんは、「コロナの拡大に加担するのではなく、収束に向かわせる力となっていく」ことを一人ひとりが心がけて生活してきました。そして、クリスマス本来の意味を考えながら、待降節のプラクティス、チャリティーや奉仕、クリスマス・キャロルを創り上げてきました。
 一つひとつの祈りや行いは小さく思えても、神様の目には尊いものであり、コロナや紛争、貧困で苦しむ世界に平和を生み出す力へとつながっていくことを信じましょう。


彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子の
いる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみ
ると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開
けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。  (マタイによる福音書2:9-11)


 3人の博士たちは、夜空に輝く星に導かれ、希望のうちにベツレヘムへと旅を続けました。幼子イエスと出会った後、来た時とは「別の道」を通って自分の国に帰ったと聖書には書かれています。今日、ご一緒にイエスの誕生を祝う私たちも、これまでとは別の生き方、自らが置かれた場で、これまで以上にキリストの愛を分かち合う生き方へと招かれているのではないでしょうか。一人ひとりの心に上るベツレヘムの星の囁きに耳を澄ませて、それぞれの場で希望のしるしを見出し、それを生きていくことができますように。クリスマスにあたり、学院の宝であり、希望そのものである生徒の皆さんのために特別にお祈りいたします。

        
                  

2021.12.15

見えない祈りに支えられ

 インドネシアの聖心会に派遣されているシスター足立万利子が、英語の「主の祈り(The Lord’s Prayer)」の言葉と、「祈りの手」を編んで、学院に贈ってくださいました。一本の白糸が、このような作品に仕上がったことに驚きと感銘を受けました。これら2つの作品は、額に入れて聖堂前に飾られています。生徒たちへのすてきなクリスマスプレゼントをいただきました。

 学院にいらした頃、シスターはクリスマス前になると母の会の方々とご一緒にポルボロンを作り、クリスマスのチャリティ・バザーで販売されていました。根気強く粉を混ぜ続ける時には、お祈りを唱えていらっしゃいました。こうして作られたポルボロンは大人気で、すぐに売り切れてしまいました。今回も、生徒たちのために、一針一針、祈りながら編み続けてくださったお姿が目に浮かびます。目に見えない多くの祈りに支えられ、生徒たちが今日も健やかに過ごせていることに感謝いたします。

2021.12.08

星に願いを

 1年の中で、星がもっとも美しいといわれる冬、学院の夜空にも星が瞬いています。昨夜は、ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌「星に願いを」を思い出しながら家路を歩きました。

現在、行っている高校3年生との面接では、学院生活の振り返りと共に、将来への夢や希望が分かち合われます。進学のため、様々な形態の試験に臨んでいる生徒たちもいます。卒業を控えた一人ひとりの心の深みにある望みに、神様が応えてくださいますように。

2021.12.01

待降節を迎えて

 カトリック教会では、クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日から、「待降節」(クリスマスを準備する期間)に入ります。11月24日の宗教朝礼で、ひとりの先生が待降節について話しました。
https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/teachers_message/2021/95542/ 
今年は11月29日から待降節第一主日が始まり、修道院でもアドヴェント・リースに一つ目の希望」の灯がともされました。


希望の光を注いでくださる神よ、                 
待降節の歩みを始めるわたしたちの心の目を開いてください。
日々の生活の中で、あなたが望んでおられることを見極め、 
主キリストに従って生きることができますように。     
              (集会祈願より)


  本年度のクリスマス・キャロルのテーマは「希望」です。クリスマス本来の意味を考え、プラクティスに励む生徒たちの上に、神様の祝福が豊かに注がれますように。