校長室から

2024.01.06

エピファニー

 カトリック教会では、1月のエピファニー(Epiphany:ご公現)までクリスマスのクリブ(キリストの降誕を再現したもの)が飾られます。エピファニーは、神の栄光がキリストによって「すべての人」に現れたことを祝う日で、キリスト教がローマ帝国で認められた4世紀以降、教会の中でずっと大切にされてきました。本来は1月6日に祝われるのですが、現在は1月2日から8日までの間の日曜日に祝う国も多いです。

 この祝日の意味への共感はもちろんですが、ローマで終生誓願を立てたのがエピファニーということもあり、私にとってとても大切な日になっています。当時の聖心会総長はメキシコ人でした。18世紀に創立者も住まわれた修道院で研修を終えた後、共に誓願を宣立したのは、フランス、ベルギー、ポーランド、アメリカ、チリ、韓国、インドからの仲間で、指導者はスペインとアメリカの聖心会員でした。今もつながっていて、今年もWhatsAppでお互いの存在に感謝し合いました。

 今日は、中学校の入学試験が行われています。「神様の愛は、人を通して現れる」ということを、お嬢様に対する保護者の皆様の思いにふれながら味わっています。そして、入試のお手伝いに来てくださっている高校3年生の方々の入試の時のこと、中1の頃を思いつつ、月日の速さ、愛における成長に感動しています。大学の入学試験を受けている高3の方々のため、特に祈ります。すべての生徒たち、今日いらしてくださった児童の皆さんとそのご家族の上に、エピファニーの祝福がありますように。