校長室から

2024年03月

2024.03.21

自然豊かな学院ならでは

 昨日も東京農業大学の地球環境科学部から6人の先生方が来校され、今後の連携プログラムに向けて、学院の敷地の調査等もしていただきました。親身になってかかわってくださることに感謝いたします。2024年は、学院と一体を成す不二農園創設110周年にあたります。多様な連携により、今後、自然豊かなキャンパスだからこそできる共生に向けての学びがより推進されていくのが楽しみです。

 裾野市の富士すそのフォルムコミッションに協力し、本学院のキャンパスも「陰陽師0」のロケ地に使っていただきました。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で使っていただいた時、背景となる手つかずの自然や、馬を走らせた時の土の感触などがよかったことも影響しているようです。 プレミア試写会&トークショーに伺ったところ、「0」というのは若き日の安部晴明を描いているからとのこと、映画に描かれた若き晴明のひたむきさが、ここで若き日々を過ごす生徒たちの姿と重なりました。https://wwws.warnerbros.co.jp/onmyoji0/

 学院では、公式SNSの発信が増え、私もFB(ソフィーズダイアリー、姉妹校6校FB)、LINE、Xなどにもポストしています。今回をもちまして「校長室より」は閉じ、SNSや学院ダイアリー・寄宿舎ダイアリーでの投稿にシフトしてまいります。私の投稿がどれか、皆様におわかりいただけるでしょうか?よろしければ探してださい。これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

2024.03.15

New things must be established・・・

 今週水曜日、晴れ渡る青空の中にそびえる富士山を仰ぎながら新幹線に乗り、中高大連携協定を締結のため名古屋の南山大学に行ってまいりました。締結後に見学させていただいた南山大学ヤンセン・インターナショナル・レジデンス(国際ヤンセン寮)。同大学の設立母体である神言会の創立者である聖アーノルド・ヤンセンのスピリットのもと、国境を越えて活躍できる人を育てるために建てられたのだそうです。ここで実践されている「ダイバーシティ&インクルージョン実践力養成プログラム」という独自の教育プログラムにたいへん感銘を受けました。https://www.nanzan-u.ac.jp/jir/ 

 入口には「We live in a time when much is collapsing, and new things must be established in their place」(私たちは、多くのものが崩壊し、その代わりに新しいものを築かなければならない時代に生きている)というヤンセン神父様のお言葉が掲げられています。思わず、政情不安が続くハイチと、そこに留まり続ける聖心会のシスターたちのことが頭に浮かびました。神言会そのものが、多文化共生を大事にし、異なる文化背景をもつ会員が共にコミュニティを形成しています。大学全体に、神言会の魂が宿っているのを強く感じましたし、聖心会や学院との親和性も実感しました。

 

2024.03.08

陰陽師

 今年、設立10周年を迎えた裾野市のフィルム・コミッション。微力ながら、学院も協力させていただいています。ロケ日は、生徒たちの生活に支障がないよう配慮しながら決めていきます。生徒たちがいる日に撮影が行われることもあるのですが、広大な敷地ゆえ、気づかれたことはありません。学院で撮影された場面は、ぱっと見ただけでわかります。『鎌倉殿の13人』がそうで、何も知らされていなかった卒業生等も、「不二聖心!」とわかったそうです。

 来月、全国で公開される映画『陰陽師0』のロケは、2022年の春にオークヒルで行われました。一つの作品が形になうのは長い時間がかかるもの。多くの人が携わり、その思いがこもったもの。生徒たちも同じです。生徒たちの中に、理屈や人知を超えて働く力を思いつつ、新年度に向かって歩んでいます。

 

2024.03.01

花咲く季節に向かって

 今日は帰宅日。週末帰宅型の寄宿舎をもつ本学院では、金曜日の放課後はにぎやかな帰宅の光景がみられます。その横で、植えられたばかりの花々を見つけました。保護者の方々の間で、できる時にできることをしてくださるボランティア(希望者)のシステムがあり、帰宅日のお迎えに合わせて行われることも多いです。今日は、お花を植えたり、花壇の手入れをしてくださっていました。「入学式にお花が楽しめるように」とのお心遣い、心から感謝いたします。来週から始まる試験の合間に、生徒・教職員の心も和ませてくれることでしょう。今日のお働きの上に、神様に祝福がありますように。


たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、
やかましいシンバル。 …愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。 
礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。 不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。

聖書 コリント書一 13