校長室から

2016年09月

2016.09.20

富士の恵みの水 (2016年9月20日)

「毎朝、顔を洗う時に、富士山に“ありがとう”と言っているんですよ・・・」

敬老の日のお祝いをしたばかりの一人のシスターのことばにはっとさせられました。こんなふうに一日を始め続けるなら、きっと人生も何かが違ってくるだろうと思いました。

続いて、「紅茶タダニシキも、他の場所で飲むのと、ここの水を沸騰させて入れたのとでは、味が全く違います。」ときっぱり!不二聖心は、富士の恵みと共にあります。おいしい水もその一つです。その水で入れた「幻の紅茶ただにしき」を、毎朝、丁寧に入れ、目の前に差し出していただけるとは、なんと有難いことでしょうか。

お祝いをしたはずが、かえってすばらしい贈り物をいただきました。

 

2016.09.09

マザーテレサ列聖(2016年9月9日)

 今週の日曜日、バチカンのサンピエトロ大聖堂で、マザーテレサの列聖式がありました。マザーは、1981年に来日され、聖心女子大学にもいらしています。

来週の祈りの会に向けて準備を進めている生徒たちに向けて、今週の朝礼では、マザーの次のような言葉をもとに生徒たちに語りました。

   思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words.
Be careful of your words, for your words become your deeds.
Be careful of your deeds, for your deeds become your habits.
Be careful of your habits, for your habits become your character.
Be careful of your character, for your character becomes your destiny.

Holy Mass and Canonization of Mother Teresa of Calcutta - 2016.09.04
 ( https://www.youtube.com/watch?v=KOI4WIUq0sk )

  

2016.09.01

夏休み明けに

 30日の夜には寄宿舎に明かりが灯り、31日からは通学生も含めて、生徒たちが学院に戻って参りました。初日の聖堂での講話の中で、リオデジャネイロ・オリンピック(水泳)で、活躍したケイテイ・レデッキー選手についてもふれました。

 彼女は、ワシントン出身、アメリカの聖心Stone Ridge School of the Sacred Heart を、昨年卒業したばかりの19歳です。在学時代から、アメリカ国内記録・世界記録を塗り替えました。15歳でロンドン五輪800メートル自由形優勝。2015年世界選手権で史上初の個人種目の自由形4冠達成。自由形3種目の世界記録保持者です。この才能が認められ、奨学金をいただいて、名門スタンフォード大学へ入学しました。

 少し前になりますが、ロンドンオリンピックで金メダルをとった時の記事の中で、彼女の人となりを知ることができます。 https://cruxnow.com/church-in-the-usa/2016/08/04/olympics/ その中で浮かび上がってくるケイテイの姿は、決して、水泳ばかりに打ち込んで、勉強や学校の仕事を後回しにしたようなものではありません。魂・知性・実行力という、自分の中のすべての領域をバランスよく育てることを知っている普通の聖心生らしい姿です。

 生徒たちは、大いに親しみを感じながら、彼女の姿からも学んでいこうとしています。東京オリンピックで、ケイテイに会えることを楽しみにしながら。

                 ケイティ・レデッキー選手