校長室から

2017年02月

2017.02.20

学院の桜 (2017年2月20日)

 学院の広大な敷地には、様々な桜があります。一番早く咲くのが、「河津桜」。満開の時期が長く、一重の濃いピンク色の花を約1か月以上、楽しむことができます。河津桜の花言葉の中には「思いを託します」というものもあります。毎年、高校の卒業式の頃に咲きます。あたかも卒業生、その保護者の方々の思いが込められているかのようです。先週の土曜日は、卒業式や伝統の灯を受け継ぐ式に続き、すばらしい謝恩会を催していただきました。在校生、そして新入生の方々と共に、皆様から託された思いを受け継いでまいりたいと思います。

2017.02.10

卒業を控えて(2017年2月10日)

 卒業式を控え、学校でも寄宿舎でも高3の方々の送別会が行われていきます。エンジェルとして、中学1年生の歌を見守る背中が印象的でした。「あなたたちも、あんな頃があったのにね・・・」と思って見ていたことに気づいた高3生は、きっと誰もいなかったことでしょう。賢明な女性として、エレガントに美しく成長した姿を誇らしく思います。
名残り惜しい気持ちは、先生方も下級生と一緒ですが、卒業式の日には、初代院長マザーエリザベス・ダフがおっしゃられた「理想をもって生きる人の眼前には、いつも高い理想がある」というお言葉を思いながら、それぞれの未来に向かって喜んで送り出そうと思います。
 

2017.02.01

ヴェズレー(2017年2月1日)

3月に、高校生の希望者たちとフランスへ「ルーツへの旅」に出かけます。今週の事前学習は、クレール先生によるフランス語のレッスンでした。この旅は、文字通り聖心の源泉をたどる旅で、創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラ(1779年~1865年)の足跡をたどります。

最終日には創立者のお名前とかかわる聖マドレーヌ大聖堂がそびえる古都ヴェズレーの丘を訪れます。ユネスコの世界遺産にもなっているヴェズレーは、「永遠の丘」とも呼ばれ、ロマン・ロラン(1866年~1944年)が晩年を過ごした地としても知られています。2つの世界大戦の混乱の中で、苦悩の意味を問い、作品を通して世界に大きな影響を与えたロランの姿もまた私たちに大切なことを語りかけてくれることでしょう。

「万人のうちで最も偉大なのは、万人のために鼓動する心をもった人である。」(ロマン・ロラン)