校長室から

2020.05.07

アンジェラスの鐘

アンジェラスとは、「天使」の意味です。この鐘は、天使ガブリエルからマリアへの受胎告知とかかわっており、お告げの祈りと共に唱えられてきました。司祭や修道者が、一日を「聖化」するために行われていたものが、次第に人々の間に広まっていったといわれます。時計のない時代、鐘の音は時を告げるものでもあったようです。

2月28日そ最後に生徒たちの姿が学校に見られなくなって以来、最上級生によって鳴らされていた学院の鐘は沈黙したままでした。なんとか生徒たちに鐘の音を届けたいと、4月28日から、先生方によって鳴らされるようになりました。

本日は、延期されていた中学校・高校の入学式がオンラインで実施されます。新入生の方々が、一日も早く、この鐘の音に実際に耳を澄ませ、全校生がそろって朝の祈りを唱えられる日が来ますように。そして、不二聖心女子学院でのご生活の中で、ご自分の人生を「聖なるもの」としてとらえていかれますようにと願っております。