校長室から

2023.12.15

受けるよりも、与えることを

 クリスマスを前に、AMAZONと連携しサポートしていただきながら、子供の貧困やインクルーシブな社会実現を念頭にPeak Givingキャンペーンが行われました。本学院で中心になって動いたのは、子ども食堂での活動を続けてきた生徒たちです。ポスターにあるような様々な団体が協力して、このプロジェクトは実現しました。学院でのお菓子贈呈式当日、子供食堂のスタッフの方々が「クリスマスはつらい。クリスマスケーキやプレゼントを買ってあげられないから」という声を聴くと仰っていたこと、お菓子と共に差し上げる生徒たちの手作りカードに涙を流して喜んでくださった姿が心に残っています。

 クリスマスの贈り物というと、聖書の「3人の博士の来訪」の場面や(『聖書』マタイによる福音書2:11)、サンタクロースのモデルとなった「セント・ニココラス」が思い浮かびます。(https://www.pauline.or.jp/chripedia/mame_SantaClaus.php)いずれも「私がもらう」のではく、「私から差し上げる」というクリスマス・プレゼント本来の意味に立ち返らせてくれます。

 「受けるよりも、与える方が幸い」(『聖書』使徒言行録20:35)――、この逆説ともいえる真理をより深く理解することができますようにと願わずにはいられません。