フィールド日記
2011.04.20
竹筒とオオフタオビドロバチ
平成23年4月20日 水曜日
下の写真は、12月2日に撮影したオオフタオビドロバチの幼虫の写真です。夏にしかけた竹筒トラップに
産み付けられた卵が成長して写真のような姿になりま した。泥で仕切られた産室の中でここまで成長できたのは、親バチがあらかじめ部屋の中に蛾の幼虫を餌として入れておいてくれたからです。
不二聖心の敷地内でしかけた竹筒の営巣率は極めて高く、オオフタオビドロバチも不二聖心の自然の豊かさの
シンボルの一つと言えます。
竹筒は回収してペットボトルに入れておいたのですが、その竹筒から4月17日に成虫が羽化しました。
それが下の写真です。鮮やかな黄色い2本の帯がオオフタオビドロバチの名前の由来となっています。
そして今朝、さらに2匹が新しく羽化しているのを確認しました。秋に産みつけられた卵がほぼ時期を同じくして、それぞれの部屋から出てきたことに自然の不思議を感じています。