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フィールド日記

2011.04.28

東日本大震災の募金活動とホウセンカヒゲナガアブラムシ

平成23年4月28日 木曜日

温情の会委員会が中心となって行っている東日本大震災の募金活動が今日で4日目を迎えました。
仲間の協力でずっしりと重くなった募金箱を抱えて喜ぶ 温情委員の姿が教室では見られています。
募金とともに節電の呼びかけも温情の会委員会から積極的になされ、生徒の意識も高まってきました。

裏の駐車場から校舎までの道に生えているサルトリイバラの木にホウセンカヒゲナガアブラムシがついている
のを見つけました。アブラムシには寄主特異性(特定の植物につく性質)があり、このアブラムシは
山地に自生するサルトリイバラに多く寄生すると 言われています。もうすぐここにはアブラムシの天敵である
テントウムシがやってくることでしょう。アブラムシは対抗するすべを持っていませんが、代わりにアリが天敵を退けてくれます。アリは褒美としてアブラムシから甘い蜜をもらいますが、糖分が十分に足りていて
タンパク質が不足している時にはアリはアブラ ムシを食べてしまいます。
「食う食われる」の関係の微妙なバランスによりアブラムシの数は一定に保たれ、サルトリイバラの木は枯れることなく生き続けます。やがて、瑠璃色の模様が 美しいルリタテハがサルトリイバラの葉に卵を産みに
やってくることでしょう。ササグモが子育ての場としてサルトリイバラの葉を利用するかもしれません。
アブラムシをじっと見つめるだけで生態系のイメージは無限に広がっていきます。