フィールド日記
2011.04.30
キジとニガイチゴ
平成23年4月30日 土曜日
不二聖心では、ゆっくりと移動しながら餌を探すキジの姿をよく目にしますが、意外に敏感で人が近づくと
すぐに逃げてしまうためになかなか写真に撮ることが できません。しかし、今日は珍しく悠然と石の上に
たたずむ姿をカメラに収めることができました。「ケーン、ケーン」と擬音語で表現されることの多い
鳴き声も何度も耳にし、新緑の森に響き渡る力強い声を味わうことができました。
キジがよく歩いている道の脇には、ニガイチゴの花が咲いていました。昨年はほとんど花をつけ ず、
どうしたのかと心配しましたが、今年はたくんの白い花が咲きました。写真を撮っている間に、
コマルハナバチやセダカコガラシアブが近くを飛び回り、一 匹の小さなアリが花の中に入っていきました。
さまざまな昆虫がニガイチゴの受粉を助け、やがてこの木はたくさんの赤い実をつけることになります。