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フィールド日記

2017.03.18

3月の野鳥の調査 カラスとノスリの攻防戦

日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生と構内の野鳥の調査をしました。

今日最も感動したのは、タカの仲間であるノスリをハシブトガラスが集団で襲う様子を目にしたことです。ノスリがカラスの縄張りを侵したことが原因でした。次の画像の左から2番目に写っているのがノスリです。
次の画像は滝先生がお撮りになったものです。
ハシブトガラスがノスリを襲っている様子がはっきりと確認できます。

ウグイスのさえずりを何度も聞くなど、あちこちで春を感じた一日でした。
キブシの花穂もずいぶん長くなりました。

モズの警戒音も聞きましたが、これはモズが巣作りを始めている可能性を示唆しています。次の画像は温情舎校舎跡地で撮ったモズのメスの写真です。
滝先生が送ってくださった調査記録を掲載します。
  1.シジュウカラ     5羽
 2.ホオジロ       5羽
 3.アオゲラ             1羽
 4.ハシブトガラス   17羽
 5.ウグイス       8羽
 6.コゲラ        1羽
 7.ツグミ        3羽
 8.ヒヨドリ       4羽
 9.ヤマガラ       2羽
10.ハシボソガラス    5羽
11.ルリビタキ      1羽
12.ジョウビタキ     1羽
13.モズ          2羽
14.シメ        10羽
15.カワラヒワ      2羽
16.エナガ        1羽
17.キジバト       3羽
18.ノスリ        2羽
19.アカゲラ       1羽
20.トビ         1羽
21.シロハラ       2羽
22.メジロ        1羽
23.オオタカ       1羽
24.コジュケイ      1羽
上記23種類の野鳥と外来種1種の計24種を確認できた。
 
特記事項:
1.桜の木に9羽のシメが集まっていた。シメは冬鳥で北に帰る前に集まり始めたか。
2.ヒノキ林に入る直前に「ピーユ」とノスリの声がしたので上空を見ると、つがい(夫婦)で上空を舞っている。そこに3~5羽のハシブトガラスが現れ、ノスリに攻撃を始めた。カラスの縄張りに入ったノスリを共同で縄張り外に追い出す行動だ。デイスプレイ飛翔が確認されたことから、不二聖心女子学院近くで繁殖するものと思われる。
3.東名高速道路近く(温情舎跡地)でオオタカを確認した。

今日のことば
貧において豊かであること、これが芸術の源泉のように思われます。ここでの貧は金銭における、あるいは状況における貧しさと必ずしも同じではありません。むしろ、それは魂において空(くう)であることと書くことができるかもしれません。 若松英輔