フィールド日記

2020年02月

2020.02.28

オオイヌノフグリ

キャンプ場でオオイヌノフグリが咲いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物で、空き地や道端でよく見られます。和名は在来種のイヌノフグリよりも大型という意味と思われます。ちなみに、在来種のイヌノフグリは環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、あまり目にする機会ありません。


花は日中開きますが、夕方には閉じてしまいます。このとき、2本のおしべも折りたたまれ、中心のめしべにくっつき受粉します。これは日中に虫などによってうまく花粉が運ばれなかった場合でも確実に受粉をする工夫と考えられます。

2020.02.25

アセビ

キャンパスに植栽されているアセビが咲いています。漢字で馬酔木と書き、有毒植物で馬が食べると中毒で酔ったようになるという意味です。本種は花が赤みを帯びた園芸品種で、ベニバナアセビと呼ばれています。アセビはやや乾燥した山地に自生するとともに、公園や庭に植えられることも多い樹木です。それほど強い香りではないですが、近づくと良い匂いがします。

2020.02.21

ハシゴシダ

聖心坂の途中の林内でハシゴシダを見つけました。羽片が中軸に対して直角に出る様子をはしごに見立てて梯子羊歯(ハシゴシダ)と呼ばれています。たしかに葉の基部から中ほどのまでの羽片は直角についていますが、上部の羽片はやや上向きの角度でついています。

胞子のう群は裂片の縁に近いところにつき、円腎形で毛の生えた包膜に覆われています。また、葉の裏面には黄色い腺点も見られます。

2020.02.18

ホラシノブ

聖心坂の途中の崖地にホラシノブが見られます。和名のホラシノブ(洞忍)は洞窟の近くで見られることが由来のようですが、一般に日当たりのよい崖地や石垣で普通に見られます。冬には写真のように紅葉することもあります。


胞子のう群は裂片の縁につき、半円形の包膜に包まれています。

2020.02.16

2月の野鳥の調査

日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が2月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。 
2020年2月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。

1.モズ…2羽
2.トビ…4羽
3.ノスリ…1羽
4.コゲラ…1羽
5.アオゲラ…1羽
6.カケス…1羽
7.ハシボソガラス…2羽
8.ハシブトガラス…8羽
9.ヤマガラ…3羽
10.シジュウカラ…8羽
11.ヒヨドリ…6羽
12.ウグイス…2羽
13.カワラヒワ…2羽
14.メジロ…2羽
15.ツグミ…1羽
16.ルリビタキ…1羽
17.ホオジロ…1羽
18.アオジ…1羽
19.ジョウビタキ…2羽
20.シロハラ…2羽
21.シメ…9羽
22.キセキレイ…1羽
23.イカル…1羽
24.ソウシチョウ…2羽
【特記事項】
1.駐車場や共生の森周辺で冬鳥のシメが9羽で行動を共にしていた。日本に渡って来る時には集団で来るが、その後は単独で行動をするようになる。未だに集団で行動をしているのは今年の冬は異常なくらい暖冬で有り、冬鳥の南下が遅れているように感じる。不二聖心女子学院の構内には桜の木が多く、シメは桜の固い実を割り、中に有る果肉を食べる。

2020.02.14

ヒイラギナンテン

聖心坂の途中にある林内でヒイラギナンテンが咲いていました。ヒマラヤから台湾、中国が原産の帰化植物で、江戸時代初期に渡来したと言われています。しばしば、公園や庭に植栽されており、逸出したものが林内で見られます。


和名にあるヒイラギとナンテンはそれぞれ別の植物の名前です。本種のトゲのある葉がヒイラギに似ていることと、葉のつき方や実のつき方がナンテンに似ていることからヒイラギナンテンと呼ばれています。

2020.02.11

トウゲシバ

校内のヒノキ林の林床にトウゲシバが見られます。直立した茎に葉がらせん状に密生している姿は、一見するとシダ植物には見えません。また、主軸と側枝の区別がなく二又に分岐しながら成長しているのも特徴の1つです。


葉の付け根には腎形の胞子のうをつけています。熟すと二つに裂けて、胞子を飛ばします。また、胞子のほかに茎の先端付近に無性芽をつけ、仲間をふやすことも知られています。

2020.02.07

コバノイシカグマ

 十字架の道行のショートコースがある林内でコバノイシカグマを見つけました。全体に多細胞の毛が多い、中型のシダ植物です。葉は3回羽状複葉で、表面から見ると裂片の縁にブツブツとしたものが目立ちます。

葉の表面に見えるブツブツした部分の裏側に胞子のう群がついています。胞子のう群はカップ状の包膜に包まれています。

2020.02.04

マツサカシダ

十字架の道行のショートコース沿いにマツサカシダが見られます。近縁のイノモトソウやオオバイノモトソウに似ていますが、葉軸に翼がないことや羽片の数や形で見分けることができます。また、羽片は軸に沿って白い斑が入るという特徴もあります。以前はマツザカシダと呼ばれていましたが、由来となった三重県松阪の正しい読みはマツサカのため、新しい図鑑では本種の和名もマツサカシダとなっています。

胞子のう群はイノモトソウと同様に、葉の辺縁につき、偽包膜(葉の縁が内側に折れて膜状になったもの)に被われています。