フィールド日記
2015.04.12
アミガサタケ
今年もまた中学校の中庭のイロハモミジの近くでアミガサタケを確認しました。例年になく寒い春ですが、キノコは季節を忘れることがありません。気温だけではない何かがアミガサタケに春の到来を知らせているのでしょう。
今日のことば
潮が満ちてくるような、そんな満たし方で、人は己が生涯を何ものかで満たすべきだ。 井上靖
2015.04.09
築山のシダレザクラとオタマジャクシ
ソメイヨシノから少し遅れて築山のシダレザクラが咲き始めした。
シダレザクラの手前の池ではたくさんのオタマジャクシが泳いでいました。これはヤマアカガエルのオタマジャクシです。ヤマアカガエルは全国各地で絶滅危惧種に指定されているカエルで、カエルの研究者に校内にヤマアカガエルがいると言うと驚かれます。
今日のことば
余のためにこれ程の手間と時間と親切とを惜まざる人々に謝した。そうして願わくは善良な人間になりたいと考えた。 夏目漱石
2015.03.24
春の木星
夜8時頃、帰宅途中に校舎の裏で空を見上げると真上に木星が輝いていました。その時に撮ったのが次の画像です。この写真の中には、カストルもポルックスもレグルスもアルギエバも写っていますが、それらの輝きがすべて霞んでしまうほどの圧倒的な木星の明るさでした。
今日のことば
生きるべき「何故」を知っている者は、ほとんどすべての「いかに」に耐える。 ニーチェ
2015.03.23
カルガモの飛来
毎年やってくるカルガモの姿を今年は目にすることができず、残念に思っていましたが、今日の午後、今シーズン初めてプールにいるカルガモを見ることができました。カルガモは一年中見られるカモとして知られていますが、不二聖心ではなぜか冬から春にかけての期間によく目にします。
今日のことば
勉強の果てにひろごる蒼空の如き寂しさ友に語らず 杉山隆
2015.03.18
春のナツグミ
「共生の森」のナツグミの冬芽が開き、成長を始めています。葉の裏面の褐色の鱗片はナツグミの特徴の一つです。
ナツグミは根粒菌の働きによって効率よく栄養を摂取することができます。「共生の森」の中で最も勢いよく成長しているのがナツグミです。生命の豊かな成長にとって大切なのは、やはり根のようです。
今日のことば
いただきの雪にあかねさすあさけ裾野ほのぼのとくろつぐみ鳴く 川村多実二
2015.03.12
春のオリオン座
20時46分にオリオン座の写真を撮りました。校舎の裏から中学校の中庭の方を見ると、建物に接するようにオリオン座が見えました。オリオン座の見える方角と時間帯から確実に春の季節が進んでいることを感じます。
今日のことば
口をつぐめ、目を開けよ 見えぬものを見、聞えぬ声を聞くために 窪島誠一郎
2015.03.10
河津桜
プールの近くの河津桜が徐々に満開に近づいています。1955年に河津町で発見された河津桜は1968年頃から増殖が始まり、長い時間をかけて各地に広まっていきました。不二聖心に植えられたからも長い年月が既に経過し、今ではたくさんの花を咲かせて毎年私たちの目を楽しませてくれています。
三月や空襲に死に地震に死に 山本洋光
2015.03.05
マエアカスカシノメイガとキンモクセイ
職員室の廊下の窓にマエアカスカシノメイガがとまっていました。マエアカスカシノメイガの幼虫の食草は金木犀です。ちょうど窓に映っているのが金木犀の木です。この木で育ったマエアカスカシノメイガかもしれません。
今日のことば
寂しさと静かさとの中でこそ、生と死との本当の意義はわかります。そこでは生命の脆さと弱さが生命の偉大さと手を取り合っています。そしてはかない生命に永遠を感じるためには、私にとってこの寂しさと静かさとがなお暫くの間はどうしても必要なのです。 尾崎喜八
2015.03.01
「共生の森」のシイタケ 続報
今日から3月です。もうここまで来ると昨年のような大雪の可能性は低くなったと言えるでしょう。
「共生の森」では昨年の大雪で倒れたクヌギに生徒が植菌したシイタケが2月から再び姿を現しだしました。秋だけでなく、春先にもたくさんのシイタケが見られることに驚きました。
今日のことば
中国に兵なりし日の五ヶ年をしみじみ思ふ戦争は悪だ 宮柊二
2015.02.24
ヤマアカガエル出現
朝、職員室から高校1年生の教室に向かう階段に絶滅危惧種のヤマアカガエルが侵入しているのを見つけました。繁殖期に入って活動を開始したものと思われます。
1時間目の高2梅組の授業ではカメムシが出て、ちょっとした騒ぎになりました。いよいよ生き物たちも動きはじめたようです。
今日のことば
泣いてパンを食べたものでなければ、人生の本当の味はわからない。 ゲーテ