〇お知らせ〇
同じ内容をインスタグラム「不二聖心女子学院フィールド日記」(クリックするとインスタグラムのページが開きます)にも投稿しています。より高画質な写真を載せていますのでぜひフォローしてください。

フィールド日記

2011.05.03

カキドオシとムラサキケマン

平成23年5月3日 火曜日

5月に入り、不二聖心で見られる花の数もますます増えてきました。
下の写真は、シソ科のカキドオシです。花は唇形花で、下唇にあたる部分の模様が蜜のありかを示す目印となり、長く伸びた部分が蜜によって招き寄せられた虫 の着陸場となっています。蜜を求める虫にとっては理想的な花の構造ですが、迂闊に近づくと予想外の出来事が待っています。実は、この写真の花の裏にはハナ グモが
潜んでいるのです。

迂闊に近づけない花は他にもあります。下の写真はカキドオシのすぐ近くに咲いているケシ科の
ムラサキケマンです。ケシ科の植物の多くは毒性を持っています。ムラサキケマンも例外ではなく、
誤食すると嘔吐などの症状を引き起こします。反芻動物の場合 には重症化するようで、
不二聖心で昔飼っていた牛の中にもムラサキケマンに苦しめられた牛がいたかもしれません。