フィールド日記

2011.06.30

みこころの祝日の奉仕活動・ガクアジサイ・クマバチ・テングタケダマシ

平成23年6月30日

 今日は「みこころの祝日」でした。先ず御ミサをし、そのあとで全校生徒が奉仕活動をしました。
なかには炎天下、道路脇の草取りを2時間続けて行った生徒もいました。暑さで顔を真っ赤にしながら
一生懸命に作業をしていました。

 ひと仕事終えた生徒たちの達成感あふれる表情です。以前、不二聖心に勤めていらした先生で
「神様が見ていてくださればそれで十分」とよくおっ しゃっていた方がいました。
きっと神様は今日の生徒たちの行いを喜ばれることでしょう。生徒の表情を見ていると、
みこころの祝日に奉仕活動をして一日を過 ごすのは、みこころにかなう過ごし方だと改めて思います。

 奉仕活動の下見をするために朝7時過ぎに「温情の灯」の碑の近くに行き、あたりの様子を見て いたら、
ガクアジサイにクマバチがやってきました。クマバチもなかなか早起きです。外側の花びらのように見える部分は咢でクマバチは見向きもしません。虫 たちの動きを見ていると花の構造がよくわかります。

 テングタケダマシがここまで成長しました。昨日の姿からまたずいぶん変化しました。
一日の時間の経過を感じます。

2011.06.29

今朝の富士山・テングタケダマシ

平成23年6月29日

 朝から富士山のはっきり見える快晴の一日となりました。三島市では今年最高の35.3度を記録し、
御殿場市では6月の観測史上最高の32.7度を記録しました。生徒も暑さによく耐えて頑張っていました。

 テングタケダマシをまた見つけました。コケの生えた土の塊を押し上げて成長している様子がわかります。

2011.06.27

キンケハラナガツチバチ・エビイロカメムシ・カバキコマチグモ・ホタルブクロ

平成23年6月27日

 今日は久しぶりにすすき野原を歩いてみました。
まず見つけたのは、キンケハラナガツチバチのメスです。なかなか大型の個体です。コガネムシの幼虫に
寄生するという、極めてユニークな生態を持っているハチです。キンケハラナガツチバチがどのコガネムシに
寄生するのかはまだわかっていません。
ツチバチの興味深い生態については、集英社文庫の『ファーブル昆虫記』(奥本大三郎訳)の第2巻の
「コガネムシを狩るツチバチ」に非常にわかりやすく解説されています。

イネ科の植物の汁を吸うエビイロカメムシがススキの葉の上にいました。


ススキの葉を食べ物にしている種もいれば、巣の材として活用する種もいます。
下の写真はカバキコマチグモの巣です。ススキの葉を巧みに細工して巣を作っています。
中にはやがて母親となるメスが潜んでいますが、カバキコマチグモの母親は、最後は我が身を子どもに
食べさせてしまうという、驚くべき生態を持っています。神奈川県で雑木林の生物の観察を続ける菅野徹さんは、著書『町なかの 花ごよみ鳥ごよみ』の中で「カバキコマチグモは、ススキの原があれば、
どこにでもいる普通の種類だったが、この十年以上、私の調査区ではまったくいなく なってしまった。
絶滅したのだろうが、原因は不明。」とお書きになっています。幸い不二聖心では今もたくさんの
カバキコマチグモを見ることができます。


すすき野原には、ホタルブクロもたくさん咲いていました。校舎の近くのホタルブクロと比べると花が
一回り大きかったです。今年は不二聖心の図書館の近くでのホタルの目撃情報もあり、
子どもたちがこの花にホタルを入れて遊んだ時代がいっそう偲ばれます。
 

2011.06.26

バッタの羽化・ホタルガ・テングタケダマシ

平成23年6月25日 土曜日

 バッタの羽化の様子を早朝に撮影しました。羽化の時は、無防備な状態で危険に身をさらす時です。
ですから多くの昆虫は、早朝のまだ他の生き物が活 動する前の時間帯に羽化をします。このバッタも数分後には翅を整えて活動できる姿に変わっていました。短時間の観察ではありましたが、
バッタが羽化の時に羽を開くようにして乾かすことを初めて知りました。種の同定については、
専門家の方の意見をうかがおうと思っています。


裏の駐車場で今年初めてホタルガに出会いました。ホタルに似ていることからホタルガと名付けられた蛾です。
羽が伸びきっていないところを見るとこれも羽化直後かもしれません。

 校舎の裏の道でテングタケダマシを見つけました。「山と渓谷社」の『日本のきのこ』という図 鑑には、
テングタケダマシは「今のところ関西以西から知られている」という記述があります。
関西以西のきのこがなぜ不二聖心に生えているのか、これも専門 家の方に質問してみようと思っています。

 自然界にはわからないことがたくさんあります。しかし、その「わからなさ」が自然の魅力でもあります。

2011.06.24

ヒメコウゾ

平成23年6月23日 木曜日

 クワ科コウゾ属のヒメコウゾの実が赤く色づいていました。童謡「赤とんぼ」の歌詞に「山の畑の桑の実を小籠に摘んだはまぼろしか」という歌詞があ りますが、同じクワ科に属するヒメコウゾの実も桑の実と同じような甘い味がします。和紙の原料であるコウゾは、このヒメコウゾから品種改良されて作られたものです。
不二聖心では東名高速沿いの道でたくさんのヒメコウゾの実を目にすることができます。
日本古来の植物と現代文明の象徴が結びついた様子には何と も言い難いミスマッチの味わいがあります。

2011.06.21

高校3年生の短歌⑦とキボシツツハムシ

平成23年6月21日 火曜日

高校3年生が前期中間試験後に詠んだ短歌を何首か紹介します。

 ありがとう小学生の大きな声私は言えず横断歩道
あと少し夏休みまであと少しそれが終ればすぐ冬休み
寝ていると不快な音が聞こえてくるもはや目覚まし蚊飛行中
まさやんのデビュー当時の本見付け思わずレジへ母への土産
今年初口に広がるほろ苦さ愛しの君は抹茶アイス
この先はどこへ向かって進もうかぼくの人生地図のない旅
血液型関係ないと言うけれど気にしちゃうんだ私B型

6月19日に撮影したハムシを専門家に同定していただいたところキボシツツハムシというハムシであることが
わかりました。コナラやカエデの葉を食べるそうです。これもまた不二聖心の雑木林が養っている命の一つです。

2011.06.19

ネジバナ・クリの花・カシワマイマイ

平成23年6月19日 日曜日

 ネジバナが咲いているのを見つけました。ネジバナは別名「もじずり」とも呼ばれますが、これは、
百人一首の「みちのくのしのぶもじずりたれゆゑに 乱れそめにしわれならなくに」の歌にも出てくる
「しのぶもじずり」の模様にネジバナの姿が似ているところから付けられた名前だと言われています。


栗の花が、気が付いたら盛りを過ぎていました。「栗花落」と書いて「つゆり」と読む名字の人がいます。
「つゆり」はおそらく「梅雨入り」のことで栗の花 が盛りを過ぎるのが梅雨入りの頃であることから
生まれた名字でしょう。四季の風物の変化は人間の名前にまで影響を与えています。

 最後は、ドクガ科の蛾、カシワマイマイの幼虫の写真です。カシワマイマイは6月の下旬に蛹になります。
自然界は、決められた暦に従って、少しずつ、しかし着実に、変化を遂げていきます。

2011.06.18

ライポン

平成23年6月18日 土曜日

 今日の産経新聞の「朝の詩」のコーナーに、八十歳になられる安倉栄美子さんの素敵な詩が載っていました。
次のような詩です。

 もういいかーい
あの声がどこからか
ふと 聞こえる
まあだだよー
まあだだよー
私は慌てて叫ぶ
新緑溢れる初夏の大地
花咲き蝶飛び交う
私は未練たっぷりです
やがて必ず来るその日
でも今は もう少し
居させて下さいな
美しいこの地球に

 「新緑溢れる初夏」の不二聖心の花々には蝶だけでなく、たくさんのハチもやってきています。
6月11日の「不二聖心のフィールド日記」で紹介した ライポンを本館前でも見かけるようになりました。
ライポンはコマルハナバチのオスの別名です。不二聖心の自然を紹介した冊子「不二の自然」に載っている
コマルハナバチについての文章を再録しておきます。

 マルハナバチは、ネズミの古巣を使って営巣することで知られる、ハナバチの一種です。
近年、トマトの授粉用に輸入されたセイヨウオオマルハナバチ の野生化によって、その生息域を脅かされつつあると言われています。サクラソウなどいくつかの希少な植物が受粉をマルハナバチに依存しており、
生態系の維 持のためにもマルハナバチの存在は非常に貴重であると言えるでしょう。
写真のマルハナバチは、コマルハナバチのオスで、東京の世田谷・目黒あたりの子がつけた
「ライポン」という名前で今も呼ばれることがあります。昭和五十 年代の後半までは子供たちがバッチのようにこのハチを服につけて遊ぶ姿が見られたそうです。オスですから刺される心配がないのです。
マルハナバチは英語でbumble beeと呼ばれますが、bumbleには「ハチなどがブンブンいう」という意味があり、bumble beeはマルハナバチの羽音から生まれた名前と想像できます。『ハリー・ポッター』に出てくる、
鼻歌好きの校長先生の名前・ダンブルドアは、古英語でマル ハナバチという意味を持っています。
マルハナバチは、人間との間に、実に多様で深い関わりを持っています。

2011.06.17

カノコガとアシナガバチの営巣

平成23年6月16日 木曜日

 6月になると不二聖心で必ず見られるようになる蛾、カノコガを今日は目にすることができました。
この蛾を見ると今年ももう6月かとしみじみ思いま す。カノコガのという名前は翅の鹿の子模様から
つけられました。鹿と日本人との関わりの深さも感じさせてくれる蛾です。
写真のカノコガは腹部の大きい雄で す。腹部の模様からフタオビドロバチに擬態しているという説もあります。


「温情の灯」の石碑の近くで営巣していたアシナガバチのことがずっと気になっていました。
静岡県東部に大雨洪水警報が出るような荒れた天気の日もありま したので、巣が無事かどうか
気になっていたのです。2つの巣のうちの1つは無事でした。巣のサイズもずいぶん大きくなっていました。


もう1つの巣は親が死んでしまったようです。親のいなくなった巣は無残に荒らされ、
巣の中の卵もすべて食べられてしまっていました。
寒さに耐えて冬を越えた親バチの必死の生の営みはすべて無に帰してしまいました。
自然界の厳しさを感じます。

2011.06.16

セッコク

平成23年6月15日 水曜日

 昨日は中学校朝礼が行われている間中、ホトトギスの鳴き声が聞こえていました。今日の朝礼の時間には
ガビチョウがけたたましい声で鳴いていまし た。そのままでは朝礼の進行に支障をきたすので
窓を閉めたほどです。ガビチョウは特定外来生物に指定されていて、いわゆる外来種の中でも環境への悪影響が
特に懸念される生物と言えます。不二聖心の自然も外来種の脅威にさらされていて、
その影響で生態系が変化することも大いにあり得るというのが現状です。
環境を維持することで守っていきたい希少種が不二聖心の自然の中にはたくさんありますが、
下の写真のセッコクもその一つです。31の県で絶滅危惧種に指定されているセッコクが、
不二聖心では毎年白い美しい花を咲かせています。

2011.06.14

高校3年生の短歌⑥とヨウラクランとジャコウアゲハ

平成23年6月14日 火曜日

高校3年生が前期中間試験の前に詠んだ歌を紹介します。

 妹に「む」って何だと訊かれてももうわからない古典文法
繰り返し覚えることが重要とようやく知った高3の夏
テスト前私の頭にたまるのはほどほどの知識とかなりのストレス
貢ぎ先間違ってるよAKBオタあつこじゃなくて東北募金
菅下ろしする暇あるなら原発を何とかしてよ政治家たちよ
お買い物サイフ忘れるサザエさん買う物忘れる私の母さん
ご近所の中華屋さんの看板に「冷やし中華始めました」
どうしてもお腹がなっちゃう4時間目とっても長い最後の5分
テスト後の笑顔の自分を想像し再び手にとるシャープペンシル

今年も不二聖心ではヨウラクランが咲きました。ヨウラクランは、24の県で絶滅危惧種に指定されている
希少種です。花の姿が仏具の瓔珞に似ていることか らヨウラクランと名づけられました。
小さな花が集まって花穂のようになっていますが、一つ一つはしっかりとランの花のかたちをしています。
日本一小さいラ ンの花でしょう。


中学3年生の生徒がジャコウアゲハをつかまえて見せてくれました。下の写真はその時に撮ったもので、
雌のジャコウアゲハであることが翅の色からわかります。6月7日の「不二聖心のフィールド日記」で紹介した
のは雄のジャコウアゲハでした。

2011.06.13

アリグモとトビイロトラガとアオダイショウとベニシジミ

平成23年6月12日 日曜日

 休日の不二聖心のフィールドの表情は普段にも増して豊かです。
そして心なしか生き物たちのしぐさにもゆったりとしています。

 下の写真の生き物は、一見するとアリに見えますが、実はクモです。アリに擬態しているクモ、アリグモです。
クサギの葉の上をゆっくり歩いていました。

 下の写真は、トビイロトラガです。独特の模様が印象的な蛾で、幼虫はツタやブドウの葉を食べます。
接写されても少しも動じる様子はありませんでした。


下の写真は、アオダイショウです。先週は、築山の池の近くでシマヘビばかりが目立っていましたが、
アオダイショウは職員室の裏にいました。パイプがちょうどいい休憩場所になっているようです。
よく見ると中心に目が見えます。


最後の写真は、ハルジオンに集まるベニシジミとヒメヒラタアブです。これは春型のベニシジミで、
真夏には体色のさらに濃い夏型の個体が現れます。

2011.06.11

キクラゲ

平成23年6月11日 土曜日

 静岡県東部に大雨洪水警報が出され、新幹線も一時運転を見合わせるほどの荒れた天気となりました。
そのような中で、不二聖心では6月に限って活動 するコマルハナバチのオス(ライポン)が
活発に活動していたのには驚きました。今しか働けないことを自覚するかのような活発さでした。
もう一つ、生き生きした姿を見せていたのが築山のキクラゲです。ここのところ萎れていたのが、
雨に打たれてすっかり息を吹き返していました。キクラゲは 食べられるキノコで、さまざまな料理に利用されています。西洋には、「イエスを裏切ったユダが首を吊った木に生えたのがキクラゲ」という俗説があり、
キク ラゲのことを「ユダの耳」と呼んでいます。

2011.06.10

ナガゼンマイハバチ

平成23年6月10日 金曜日

今日の朝日新聞の天声人語は次のような書き出しでした。

 虫好きの少年を通して命の尊さを描いた『クワガタクワジ物語』(中島みち著)に、主人公の太郎が縄文時代の子を思う場面がある。「シカかなんかの皮のふんどしをして、これとおんなじクワガタと、遊んでいたのかなあ」数億年前に現れた昆虫は、生き物の種の過半を占める。『虫の文化誌』(小西正泰著)の表現を借りれば、人類はずっとあとから「昆虫王国」のただなかに生まれてきた。

 「数億年前に現れた」時の姿のまま今も生き続けている昆虫が、不二聖心にもたくさん生息しています。
そのうちの一種、ナガゼンマイハバチの幼虫の 姿を今年も確認することができました。ゼンマイの葉に見事に
擬態しつつ、悠然と葉を食べ続けていました。ゼンマイの葉を食べるハバチには、他にゼンマイハ バチが
いますが、こちらの姿は発見できませんでした。もしかしたら二種の間に微妙な棲み分けがなされているのかもしれません。ハバチはハチの中でも最も原 始的な種類で、彼らが生きてきた時間の長さを思うだけでも、
畏怖の念に近い感情を抱きます。
今日の天声人語は次のような一節で終わっていました。

 支配者を気取る一つの種の都合で、動植物が振り回される時代はそれほど続くまい。
この夏、虫たちは放射能も知らずに飛び回る。合わす顔がない。

 

2011.06.09

バイマーヤンジンさんのコンサートと中学3年生の「不二聖心の新しい博物学」の調べ学習

平成23年6月9日 木曜日

 今日はバイマーヤンジンさんのコンサートが裾野市民文化センターで行われました。今日のコンサートの
プログラムの挨拶には山本滉校長先生の次のような文章が載っていました。

 待ちに待ったバイマーヤンジンさんのコンサートです。
昨年6月18日に、声楽家バイマーヤンジンさんに講演をして頂きました。お話に講堂全体が感動に包まれ、
涙する生徒も多くいました。最後にバイマーヤンジ ンさんはチベットの歌を一曲歌って下さいました。
ああ、その歌声の素晴らしかったこと。その日のうちに是非コンサートをお願いしようと決めました。
バイマーヤンジンさんの歌はもちろん、人間性、生き方からそれぞれが多くのことを感じ、
自分自身の生き方を真剣に考える機会となるでしょう。

 東日本大震災の被災地の復興を願ってバイマーヤンジンさんの「祈りの唄」で始まった今日のコンサートは、校長先生の期待通りのコンサートとなりま した。バイマーヤンジンさんの歌声の美しさと声量の豊かさに圧倒されるとともに、そのお話から多くのことを学びました。実は今日のコンサートには一曲、曲 目の変更が
ありました。バイマーヤンジンさんは、どうしても「我は海の子」を歌いたいとおっしゃったのです。
過去に東北を何度も訪れ、陸前高田市の海の美 しさに深く感動した経験を持つバイマーヤンジンさんは、
海のないチベットで育った方です。だからこそわかる海の素晴らしさがあり、私たちはバイマーヤンジンさんの話を通して改めて海の素晴らしさを知り、日本の自然を見直すことができました。和歌山の白浜の海の水を
5年間、仏前に供え続けたバイマーヤンジン さんのお母様の話を私たちは忘れることはないでしょう。
海への思いを込めた歌は、復興への祈りの歌でもありました。間違いなくバイマーヤンジンさんの歌声は美しく、その声量は豊かで聴く人の心を圧倒します。しかし、何よりも素晴らしいのは、バイマーヤンジンさんの
歌の精神性の深さではないかと今日改めて思 いました。


バイマーヤンジンさんに私たちから歌の贈り物をしました。曲目は、With Christ。祈りの歌で始まり、
祈りの歌で終わったコンサートでした。私たちの贈り物のお返しとしてバイマーヤンジンさんは
不二聖心の校歌を歌って下さり、私たちも一緒に歌って会場が一つになりました。
バイマーヤンジンさんのお心に感謝の思いあふれる素敵な時間でした。


今日は、中学3年生の国語の授業で「不二聖心の新しい博物学」という調べ学習をしました。
国語の教科書で学習した池内了の「新しい博物学の時代」という文 章をふまえて、
生徒が不二聖心の中に生息する動植物の写真を撮り、その動植物について理科系と文科系の両面から
レポートするという調べ学習です。さまざま な発見のある充実した2時間となりました。
下の写真は、薩摩紅梅についたテントウムシの幼虫と蛹と餌のアブラムシを観察する中学3年の様子です。

2011.06.09

トベラとユキノシタとモリアオガエルの卵

平成23年6月8日 水曜日

 正門近くの今日の様子をご覧に入れましょう。
下の写真の花は、トベラです。正門の手前のトベラの木にたくさんの花がついています。トベラは、
枝葉を切ると悪臭を発するため、節分には魔除けとしてイワシの頭などとともに家の扉に飾られました。
そこから「扉の木」と言われるようになり、それが変化して「トベラ」となったようです。


次はユキノシタです。
今年もたくさんのユキノシタが正門近くの石垣のところに咲いています。今、不二聖心で見られる花のなかでも
特別な趣を感じさせる花です。花弁は5枚で、上の3枚は小さく下の2枚は大きいというのもユニークです。


昼食後に職員室で仕事をしていたら、中学3年生の生徒に「先生来てください」と呼ばれました。
あとをついていってみると、築山の池の近くの道にモリアオ ガエルの卵が落ちていました。
中3の生徒は何とかして卵を助けたい一心で職員室まで呼びに来てくれたようです。
木の枝に産み付けられた卵がどうして道の上 にあるのか。どうやら鳥に運ばれて食べられてしまったようです。
絶滅危惧種のモリアオガエルはこうして益々数を減らしていくのでしょう。
カエルにとっては 気の毒な出来事でしたが、生徒の優しい気持ちに触れることができたのはうれしいことでした。

2011.06.07

ジャコウアゲハ

平成23年6月7日 火曜日

 昼食後に職員室で仕事をしていたら「先生、来てください」と高校1年生に呼ばれました。
あとをついていったところ、講堂脇の道の上にジャコウアゲ ハがとまっていました。ジャコウアゲハは、
幼虫の食草であるウマノスズクサが激減しているために徐々に数を減らしつつあると言われているチョウです。
この貴重なチョウを今日はじっくり観察することができました。

 

 貴重な生物を生徒たちとともに観察する時間はかけがえのない時間です。
 


顔つきがユニークだという感想が生徒から聞かれましたので、正面からの撮影もしてみました。

2011.06.07

わたしの主張裾野市大会とアザミ

平成23年6月6日 月曜日

 6月5日(日)、裾野市民文化センターで第30回わたしの主張裾野市大会が行われました。本校からは、
中3渡会いくみさん、高1服部真歩さんが出 場しました。二人とも大舞台でも緊張することなく、
日常の経験や社会問題について、落ち着いて丁寧に発表することができました。
聞きに来て下さった奨学会役員の方々、保護者の皆様、ありがとうございました。


  今週は晴天の気持ちの良いスタートとなりました。生徒は中間試験に真剣に取り組んでいます。
自然界の花々も明るい光を受けて生き生きと輝いていました。

2011.06.05

柿の花とナキイナゴとコバネヒメギス

平成23年6月5日 日曜日

 今日は、「世界環境デー」でした。
不二聖心のフィールドでは、ヤマガラやウグイスが元気よく囀り、今年はじめてホトトギスの声も確認することができました。
キャンプ場の柿の花の下はマルハナバチの羽音でにぎわっていました。柿の花は、花の入り口から蜜のある
位置まで距離があるため、花の中にうまく潜り込め る特定のハチしかその蜜を吸うことができません。
秋の実がなった柿の木も風情がありますが、今の季節の花をたくさんつけた柿の木もすばらしいです。


キャンプ場を通ってススキ野原を横断してみましたが、ススキ野原を覆うようにあちこちで鳴いていたのが、
ナキイナゴです。もうこんなにもナキイナゴの声 が聞かれる季節になったのかと驚きました。ナキイナゴの場合、コオロギやスズムシのように翅と翅を擦り合わせて音を出すのではなく、後ろあしと前翅を擦り 合わせることで音を出します。不二聖心のススキ野原では、ナキイナゴが後ろあしを忙しくふるわせる様子もつぶさに
観察できます。


ススキ野原で今日目についたバッタ目の昆虫としては他にコバネヒメギスがいました。
かつてないほどたくさんのコバネヒメギスを目にしました。 

 少し歩いただけでこんなにもたくさんの生き物と出会える不二聖心の自然環境をこれからも大切にしていきたいと「世界環境デー」に強く思いました。

2011.06.04

オオイシアブとアシナガムシヒキ

平成23年6月4日 土曜日

人間に忌み嫌われているけれども実は人間の役に立っている、そういう生き物が自然界にはたくさんいます。
アブの仲間もその一つでしょう。
今日は不二聖心で今の時期に既に活動を始めているアブを紹介しましょう。
下の写真は、ハエ目ムシヒキアブ科のオオイシアブです。人間を刺したり体液を吸ったりするようなことはなく、農作物を荒らす虫を捕らえて体液を吸う益虫で す。京都府は、その存在が環境の自然度の高さを示す
環境指標生物としてオオイシアブを挙げています。顔面の中央に毛が生えているユニークな風貌が印象的です。「温情の灯」の碑の近くで撮影しました。

ムシヒキアブ科のアブをもう一種。アシナガムシヒキです。お茶畑の横の雑木林で撮影しました。獲物の体液を
吸いながら長い前肢を片方だけ挙げている姿をよく見かけます。まるで「やぁ」と挨拶をしているようです。

2011.06.03

畠山重篤さんとハナイカダ

平成23年6月3日 金曜日

6月1日の宗教朝礼で加納健介先生が、ご自身と気仙沼との関わりの話を通して、「受けるより与えるほうが
幸いである」という聖書のみことばについて 語ってくださいました。その中で5月12日に読売新聞に掲載された畠山重篤さんの文章が紹介されていました。畠山さんは気仙沼で牡蠣の養殖業をしつつ、森と海とのつながりの重要さについて伝える活動をなさってきた方です。「それでも海しかない」と題された文章の一節を次に引用します。

 我が舞根地区は52世帯中、44世帯が流されてしまった。最近のアンケートによると殆どの人が
舞根湾の見える高台にもどりたい、海辺に小舟を浮かべ、小漁をしたり、アワビやウニを採る生活に戻りたい
という。これだけ海に蹂躙されながら、海に怨みをもつ人はいない。私もその一人だ。

畠山さんは、5月の末には再び筏を海に浮かべ牡蠣の養殖を再開したいとお書きになっていました。
今週から6月に入りました。きっと気仙沼の海には畠山さんの筏がすでに浮かべられていることでしょう。

牡蠣の養殖に不可欠なのは、その稚貝を育てるための筏ですが、筏を名前に持つ植物が日本に一つだけあります。「ハナイカダ」です。葉の上に実をつける姿を 古人は筏に見立て「ハナイカダ」と名づけました。
5月5日に「不二聖心のフィールド日記」で紹介した不二聖心のハナイカダは皆見事に結実し、
いっそう筏らしくなった姿を見せています。

2011.06.02

高校3年生の短歌⑤とミヤマカワトンボ

平成23年6月2日 木曜日

先週詠まれた高校3年生の短歌を紹介します。体育大会の歌と試験に向けての歌が多く詠まれました。

大回旋流した涙は忘れない大切なのは友との絆
もう一度やりたいと思う体育祭ありがとみんな楽しかったよ
ドキドキと高鳴る心を落ちつかせ私の目の前みんなかぼちゃ
ありがとう勝っても負けてもこれだけはみんなに言おう私の気持ち
泣いた顔笑った顔や怒る顔いろんな顔が体育大会
最後だからはりきったのと笑う母ちょっとしょっぱいたまご焼き
競技がね終わるたびに涙する生涯最後の体育大会
ヨーイドン皆の心が一つになって空を見上げて綱を引く
体育大会終わったけれどどうしても来年まだあるそんな気がする
飛鳥時代強気の外交聖徳太子今の政治家も見ならいなさい
テスト前焦るあなたを目の前に私の焦りもさらに増してく
受験生悩みはいろいろあるけれど今にきっと良い思い出に
さぁやるぞ唇かみしめペン握り横目にちらちらご褒美のチョコ
次こそは次は次はと言いながら気づけば3回残りのテスト

昨日から6月に入りましたが、先月から今年もミヤマカワトンボの姿が不二聖心で見られるように
なってきました。「ミヤマ」は漢字で書くと「深山」と なり、このトンボは一般的に渓流に生息すると
言われています。ミヤマカワトンボがいるということは、不二聖心の近くに渓流に近い環境があることを
示してい ます。

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