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フィールド日記

2011.05.08

ワラビとヤマトシリアゲムシ

平成23年5月8日 日曜日

今日の不二聖心は初夏の陽気が戻り、イカルやウグイスが風薫る五月の空に鳴き声を響かせていました。
4月14日の「フィールド日記」に中学1年生のワラビ採り体験の授業のことを書きましたが、
5月に入ってワラビはすっかり成長し若々しい葉を広げています。
今日はワラビの葉の上でヤマトシリアゲムシがとまっている姿を何度も見かけました。
ヤマトシリアゲムシは名前の通り、尻を上げて葉の上にとまる珍しい昆虫 です。気に入ったメスにオスが
エサをプレゼントして機嫌をとるという生態も非常にユニークです。この行動は「求愛給餌」と呼ばれます。


ワラビの葉には特殊な酵素が含まれるために、その葉を食べることのできる生き物は限定されてしまうのですが、今日はカクモンヒトリとワラビハバチと思われる幼虫がワラビの葉を食べていました。

他にも何種類かの生き物がワラビの葉を求めてやってきていましたが、
その訪問者を狙うカニグモ科のクモも目撃しました。

フィールドを歩いた時間はごく短時間でしたが、それでもこれだけの生き物と出会うことができました。
今度は「ワラビとつながる生き物探し」というテーマで授業をしたらきっとすばらしい授業ができると思います。