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フィールド日記

2011.05.19

中村久子とハンショウヅルとアシナガバチ

平成23年5月19日 木曜日

今日の国語の授業で中村久子さんの「ある ある ある」という詩を生徒に紹介しました。中村久子さんは、
病のために3歳の時に両手両足を切断した女性で、ヘレン・ケラーをして、「私を世界の人は奇跡の人と言う
けれど、あなたこそ、真の奇跡の人」と言わしめた人物です。
「ある ある ある」は次のような詩です。

さわやかな秋の朝
「タオル取ってちょうだい」
「おーい」と答える良人がある
「ハーイ」という娘がおる
歯をみがく
義歯の取り外し かおを洗う
短いけれど指のない
まるいつよい手が 何でもしてくれる
断端に骨のない やわらかい腕もある
何でもしてくれる 短い手もある
ある ある ある
みんなある
さわやかな秋の朝

「ないないない」と言いがちな私たちに「あるもの」に目を向ける大切さを教えてくれる詩です。

自然の中にたたずむと自分の心が「あるあるある」という思いに満たされていきます。
5月10日に「不二聖心のフィールド日記」で紹介したハンショウヅルがようやく花を咲かせました。

5月15日に紹介したアシナガバチの女王蜂は今日も巣作りに励んでいました。
5月15に「フィールド日記」に掲載した写真と比較して少し巣が大きくなってきたように感じられます。
成功率3割の大家族作りへの挑戦はまだまだ続きます。