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フィールド日記

2011.06.17

カノコガとアシナガバチの営巣

平成23年6月16日 木曜日

 6月になると不二聖心で必ず見られるようになる蛾、カノコガを今日は目にすることができました。
この蛾を見ると今年ももう6月かとしみじみ思いま す。カノコガのという名前は翅の鹿の子模様から
つけられました。鹿と日本人との関わりの深さも感じさせてくれる蛾です。
写真のカノコガは腹部の大きい雄で す。腹部の模様からフタオビドロバチに擬態しているという説もあります。


「温情の灯」の石碑の近くで営巣していたアシナガバチのことがずっと気になっていました。
静岡県東部に大雨洪水警報が出るような荒れた天気の日もありま したので、巣が無事かどうか
気になっていたのです。2つの巣のうちの1つは無事でした。巣のサイズもずいぶん大きくなっていました。


もう1つの巣は親が死んでしまったようです。親のいなくなった巣は無残に荒らされ、
巣の中の卵もすべて食べられてしまっていました。
寒さに耐えて冬を越えた親バチの必死の生の営みはすべて無に帰してしまいました。
自然界の厳しさを感じます。