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フィールド日記

2011.08.17

オオフタオビドロバチの泥集め・オナガバチの産卵

平成23年8月17日 水曜日

 不二聖心の敷地内には東名高速道路と国道246号線が通り、その上に聖心橋という橋がかかっています。
今日はその付近の自然を観察しました。

 まず見つけたのは、巣作りのための泥集めをするオオフタオビドロバチです。
(オオフタオビド ロバチについて4月20日のフィールド日記でも紹介しました。)
オオフタオビドロバチがいたところだけが壁面が深くえぐれていました。
オオフタオビドロバ チは筒の中に泥で仕切りを作り産室としますが、
この壁面の泥がドロバチの求める土の条件にぴったり合っているのだと思います。

 オナガバチの1種が産卵している様子を観察しました。メス同士が産卵場所を奪い合っているように見えます。オナガバチにこのような習性があるのか、興味深い問題です。

 他にもいくつかの貴重な発見があり、東名高速の近くにも豊かな自然が存在していることがわかりました。
毎日新聞に載っていた中村桂子さんの言葉を紹介して今日の日記を終わります。

 自然はあるのではなく、見ようとする者にだけ見えるのである。

『里山だより』『めぐる命をはぐくむ風景・水辺』(今森光彦)の書評より