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フィールド日記

2012.01.11

コップの中のウラギンシジミ 築山の池のカルガモ

  2012.01.11 Wednesday

  2012年1月2日の「不二聖心のフィールド日記」で、越冬に失敗して落葉広葉樹の葉もろとも地面に落下してしまったウラギンシジミを保護した話を紹介し ました。そのウラギンシジミのその後の様子についてお伝えします。越冬状態を維持するために、外に置いて観察を続けていますが、今朝もしっかりと壁面(横 にしてある紙コップの底)にとまっていました。氷点下になることも珍しくない時期に、なぜ体液が凍ることもなく生き続けられるのか、不思議でなりません。

 

 築山の池には今日もカルガモの夫婦がいました。朝日が水面を照らして光が反射する幻想的な光景が見られました。

 

今日のことば

  人間はだれでも、他者から大切にされなければ、本当に自分を大切にしながら生きているという実感をもつことができない存在なのです。二十世紀前半 にアメリカで、生涯を人道的な精神医療に捧げたとも言われるH・S・サリヴァンは、そのことを見事に指摘しています。人間は自分の存在する意味や価値を、 人間関係のなかに見いだし、実感するのです。心を病んでいるすべての人に共通する問題は、人間関係の障害なのです。
  ですから人間は、自分がだれか他者のために役立っていることを自覚することなしには、本当に安心して充実した生きかたはできないものなのです。人間の幸福は、自分がだれかを幸福にしているという実感のなかから生まれてくるものなのです。

                               佐々木正美