フィールド日記

2012.02.29

キジ

  2012.02.29  Wednesday

 裏の駐車場でキジの姿を見かけました。不二聖心では授業中にもよくキジの声を耳にします。その姿を見かけることも多く、キジの方も人馴れしているのかあまり警戒心を抱いていないようです。
芭蕉は「父母のしきりに恋し雉の声」と詠みました。不思議と人の心の奥深くを揺さぶる雉の声です。

 

今日のことば

あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。富は、天に積み なさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。あなたの富のあるところに、あなたの心もあるの だ。


マタイによる福音書

2012.02.28

ホトケノザ  中学3年生の宗教の授業

  2012.02.28 Tuesday

 ホトケノザが1週間ほど前から咲き始めています。葉の形が蓮台に似ているところから「仏の座」と名付けられました。新潮文庫の『散歩で出会う花』 という本には580種の植物が紹介されていますが、その中で花期に2月が含まれているのは、スイセンとホトケノザだけです。春の花の中でもとりわけ早い時 期に花を咲かせる草花と言えるでしょう。

 

 中学3年生の宗教の時間に「『最も小さい者』と出会う」というテーマの授業が行われました。聖書の「マタイによる福音書」第25章の「はっきり 言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」という一節をふまえて生徒一人一人が「最も小さ い者」か「最も小さい者のために生きた人」について調べ、全員が発表をしました。今日は、その中から二人の生徒の発表と授業の感想を紹介します。

 
*上半身二つに一つの下半身。Y字型に繋がった結合双生児としてベトナムで生まれたベトちゃんとドクちゃん。とても活発な兄弟で、いつもおもちゃを奪い 合って遊んでいました。この写真の二人の無邪気なポーズ、笑顔からも二人の仲の良さが伝わってきます。生まれたときからずっと隣で一緒に生活してきた二人 は、他の誰よりも心が通じ合っていたように思います。しかし彼らの姿の背景には、私たちが決して目を背けることのできない事実がありました。
二人がこのようにして生まれてきたのは、ベトナム戦争の際にアメリカ軍が大量に散布した枯葉剤の被害を抜きにしては考えられないとされています。枯葉剤 はダイオキシンを含み、涙一滴の量で一万人以上を殺せるほどの威力があるばかりか、大地を破壊し、長期に渡って環境と生態系にダメージを与え続ける毒性を 持ちます。ベトナム中の熱帯雨林を枯らしてしまえば敵は丸裸だという、アメリカ軍の枯葉作戦のもと、十年間も散布され続けました。兵士だけでなく女性や子 供までもが枯葉剤を浴び、癌ばかりか次世代を脅かす流産・先天性障害など今なお深刻な事態が続いています。ベトちゃんとドクちゃんもその犠牲となりまし た。二人はベトナム戦争終結から六年後に生まれました。戦争に何ら関係のない子どもたちが、過去の戦争が残した重荷を負わされているのです。
ベトちゃんとドクちゃんはその後、分離手術が無事に行われました。今ではドクちゃんは結婚し、病院のスタッフとなって事務仕事をしています。一方ベトちゃんは重い脳障害を抱え、二十六歳でこの世を去りました。
ベトちゃんとドクちゃんから、戦争の被害を受けた多くの子どもたちの、声にならない憤りや悲しみの叫び声が聞こえてきたような気がします。ドクちゃんには、ベトちゃんの分まで精一杯生きてほしいと思いました。(R・Y)

 

 

*中一の誕生日に私はある一人の人に出会いました。その人の名前はアシュリーです。彼女は世界 で約三十人から四十人しかいない早期老化症、通称「フロジェリア」という病気を持っています。フロジェリアとは人の十倍もの速さで年をとってしまう病気で あり、原因も治療法もまだ見つかっていません。そんな病気であっても常に前向きな彼女の姿からは生きることの大切さが伝わってきます。
アシュリーは彼女自身の本の中で「病気であるからって自分がかわいそうだなんて思ったことがない」と語っています。もし私が彼女と同じ状況にあったら、 私は彼女のように言うことはできないと思います。他にも彼女は「たまに道ですれ違う人に嫌な顔をされたり、エイリアンだって言われるようなことがあったり しても
私は怒らないの。ただ相手にニコリと笑うとむこうも笑い返してくれることがあるのよね。」と語っています。自分がどんな状況にあっても笑顔を振りまけるくらいの心の広さと豊かさが彼女には私たち以上にあるのではないかと感じました。
傍から見れば彼女は「小さい者」なのかもしれませんが、それでも彼女は笑顔を絶やさず多くの人に勇気と感動を与え続けています。ただその場その場で口で 慰めたり励ましたりすることはとても簡単ですが、自分がどんな状況にあっても言葉や態度でそれを続けるのはとても難しいものです。
彼女の母親であるローリーははじめはアシュリーの病気を受け入れられずとても辛かったそうです。そんな彼女を勇気づけ励ましたのもアシュリーです。「マ マ、もし私がママより先に死んじゃっても悲しまないでね。だって天国でまた会えるんだもん。私はフロジェリアで髪の毛がなくて皮膚は薄いけどそれ以外みん な普通の子と同じよ。」と。最後まで周りに感動を与えたアシュリーはすでに永眠してしまいましたが、その明るさは今も人々の心の中に残っているのです。 (M・N)

 

 次はクラスの全員の発表を聞いた生徒の感想です。

◎私は今まで「最も小さな者」に出会うことがなく、またその人たちのために生きた人も知らなかったので、今の自分の恵まれた環境に感謝したいと思い ました。友達の発表を聞いていて、表面だけでなく詳しく中身まで、最も小さい者やその方のために生きた人、そして私たちがどう考えてどう行動するかを考え ました。
最も小さい者のために生きた人は謙虚であり、まずは人のために行動する賢明な人なのだと思いました。私も「人のために」を大切にしていきたいです。

◎最も小さい者が本当に最も小さい人なのかと問いかけてみると、そうではありませんでした。クリスタとタチアナやアシュリーは最も小さい者側で生ま れてきましたが、彼女たちの生き方は最も小さい者を救える力を持っていました。世界はとても広く、様々な人がいます。もっと自分の視野を広げるべきだと思 いました。一人だけで何人もの人を救えるのなら、私も最も小さい者のために生きる人になりたいです。

◎人のために何か役に立つことをしたいと思っていても、なかなか行動することができないことがあります。そして、自分が苦しい時、どうしても周りの ことより自分のことで精一杯になることの方が多いと思います。でも世の中を変えていく人は人の弱さも知り、勇気がある人だと感じました。今回の授業を通し て視野が広がったらいいなと思いました。いろいろな人に出会えました。

◎たくさんの人に出会えました。この人たちの言葉や活動をこれからの生活で生かしていきたいと思いました! 人のために生きることは、本当に素敵なことだと感じました。私も人の役に立てるような人になりたいと強く感じました。

◎一人一人の、人のために尽くした人、小さな者のために生きた人の発表を聞いて、世界にはこんなに多くの人の役に立ったり、人のために頑張ったりし ている人がいることを知り、人間の尊さを改めて感じました。またその中には日本人が多く、私たち日本の一つの誇りであると感じました。
本当に小さい者とは何なのか、同じ人間の中でも差別がおこってしまうのはなぜなのか、考えてみたいです。

◎小さい者とは一体どんな人のことをさすのか、私達はどうすればよいのか、授業の前にはたくさんの疑問がありましたが、授業を受けてたくさんの疑問 が少しずつ減っていきました。自分自身も小さい者について調べ、他の人からも小さい者のために働いている人について聞き、世界にいるたくさんの人々につい て少しわかった気がします。
まだまだ知らないこともたくさんありますが、同じ人間として互いに助け合い、成長していかなくてはいけないなと思いました。人のことを考え、実際に動くことのできる人になりたいと思いました。

◎たくさんの人物の話を聞けて、とても役に立った。これからの将来を背負っていく私達の世代に今どんな状況が世界に起こっているのか、どんな人が犠 牲になっているのか、とても大切な話をいっぱい聞けた。どの話も本当に心に響いてショックを受けた話もたくさんあったけれど、それをどう自分たちで改善し ていくか、これから考えていこうと思った。

◎私たちはあまりに恵まれすぎていて、そして何よりも知らなすぎているなあと思いました。今回この機会に多くのことを知れてよかったと思います。人 はいつもまわりに流されてしまいます。権力のある大きな力の前に「どうすることもできない……みんながいる方へいこう。」と考えてしまいがちです。しか し、そんな中でその社会に屈せず立ち向かう勇気を持つ人がいます。無力さを感じちぢこまっている「最も小さい者」に手をさしのべることのできる人がいま す。私もそんな人になりたいとこの授業を受けて強く思いました。

◎最も小さい者がこの世界にはまだまだ多く存在していて、そのような方々を同じ人間が作ってしまっていることに憤りを感じました。その一方で最も小 さい者のために生きた方も多くいらっしゃり、これから先私たちの手によって最も小さい者を世界から救い出すことが可能であることを確信しました。最も小さ い者のために生きた人すべてに共通して言えることは、その誰もが強い信念と勇気を持って立ち向かっていたということです。

◎世の中には自分のことしか思っていない人、自分のことしか考えない人ばかりだと思っていました。しかし、この宗教の授業を通して自分のことよりも 相手のことを思って生活したり活動したりしている人々が多くてとても感動しました。また私たちの身勝手な生活によって苦しんでいる人々が多く存在している ことを知り、心が痛くなりました。この経験は不二聖心でしかできない体験だと思いました。

◎最も小さい者は確かに苦しい思いや私には想像もできない苦労をたくさんしていると思います。いつも死と隣り合わせの生活をしている彼らの心境は私 にはとても理解しきれません。しかし、そんな現状を作りだしているのはたいてい私達、先進国の人間のような気がします。知らないとか、まだ子供だから、と いうようないいわけを探す前に今の現状に目を向けていかなければいけないように思いました。それが現代を生きている者の義務のような気がします。

今日のことば

もっともよき認識はさずけられるものである。

聖トマス・アクィナス

2012.02.27

ツグミ  フキノトウ

  2012.02.27 Monday

 シベリアから不二聖心に渡ってきたツグミがグラウンドで餌をついばんでいました。写真に写っている二羽は夫婦なのでしょうか。観察している間中、 つかず離れず一緒に行動していました。体色に微妙な違いがあるのは雌雄の差かと思いましたが、調べてみるとツグミは雌雄同色で個体変異が大きいとありまし たので、色の違いで雌雄を識別することは難しいようです。

 

 フキノトウが花芽をつけているのに気づきました。これからどんどん成長を続け、最終的には「薹が立つ」と呼ばれる状態になります。


 

今日のことば

 ヨーロッパ、アジアなどの外国の書店を覗いてみると、蝶、鳥、大型の甲虫、ランなど大型で美麗な動植物の図鑑は多く置いてあるが、わが国で出版さ れている一般の関心がそれほど高いとは思えないクモ、ダニ、蛾、土壌動物、蘚苔類、海藻などの図鑑はほとんど見当たらない。このことは、日本におけるナ チュラルヒストリーの広範囲な発展の下地が整っていることを示しているような気がする。

青木淳一

2012.02.26

カゲロウ

  2012.02.26 Sunday

 カゲロウの羽化を裏道の小川で今年はじめて確認しました。三個体が羽を乾かす様子を観察できました。
トンボ出版から出ている『カゲロウのすべて』はカゲロウについて知るのにとても良い本ですが、その序文で著者の岡崎博文先生は次のように書いています。


私がカゲロウと最初に出会ったのは、20年ほど前になります。初夏の夕方、橋の上で頭をいっせいに風上に向けて群れ飛びをしているチカラカゲロウの集団でした。(中略)
またある日は、産卵を終えたメスたちが川岸ちかくにおびただしく集まっている場面にも出会いました。カゲロウはどんな卵をどれくらい産むのかを調べてい くうちに、毎年春のおとずれが待ち遠しくなるようになりました。カゲロウの羽化は3月より始まるからです。成虫はたいへん短命ですが、水中での幼虫時代は 長く、環境条件の異なる場所ごとに、ちがった多くの種がすんでいます。
成虫の交尾期の構造・羽のたたみ方などに原始性をもつ古い型の昆虫ですが、大あごの構造や亜成虫の段階をもつこと、口器の退化など、固有の特徴をもつ昆虫がカゲロウなのです。
河川・水路の流れや湖岸の清冽な水を好んで生活し、種類の多いカゲロウの生活について、少しでも多くの方に知っていただき、生態を明らかにしてほしいと願っています。


「環境条件の異なる場所ごとに、ちがった多くの種がすんで」いるというは、いわゆる「すみわけ」のことです。この、生物の世界の常識を覆す大発見は、京都大学の今西錦司博士のカゲロウの研究によってもたらされたものでした。
上の文章には「カゲロウの羽化は3月より」と明記されています。2月に羽化を始めるというのは限られた種と考えることができそうです。種の同定には、形態だけでなく、生活史も大きな手掛かりを提供してくれます。

 

今日のことば

 
私たちは子どもを尊重しなければなりません。創造主である神の姿に似せて造られたこの小さき者の世界に敬意を持って接していかなければなりません。

                          聖マグダレナ・ソフィア

2012.02.25

ノミハニワゴケ

  2012.02.25 Saturday  

 第二牧草地の上の雑木林の切り株の一つに、今年もまたノミハニワゴケが群落を作っているのを見つけました。ノミハニワゴケは春先に胞子体の柄を長 く伸ばすことで知られています。春を告げるコケとも言えるでしょう。柄の先がやがてふくらんではっきりとした朔の形をとり、その中の胞子が風にのって地に 落ち、次の世代の誕生となります。できるだけ効果的に風を利用するためには柄はより長いほうがいいわけです。写真家の伊沢正名氏は、その様子を「思いっき り背伸び」と表現しています。 

 

今日のことば

 頬をぶたれた少年がひとり/日暮れの道で泣いている/父が憎いと声とがらせて/涙でゆがんだ空見てる/遠い未来が不安でならず/呼ばれて返事しな かった/だけどやっぱりきみが悪いよ/自分を隠しているからさ/さあ鉛筆しっかり握りしめ/私という字を書くのです/白いノートの私にだけは/夢を話して ゆくのです/君しか書けないその物語/私という名の物語

                                  武田鉄矢

2012.02.24

ツチグリ

  2012.02.24 Friday

 校舎の裏の道に毎年、ツチグリが現れる場所があります。春の使者ともいうべきキノコであるツチグリがいつ発生するか楽しみにしていましたが、今朝 初めてその姿を確認することができました。全部で6つほど確認することができました。学名のAstraeus hygrometricusは「星形の湿度 計」という意味です。外皮が裂けて開いた状態がまさに星形をしているのが、写真からもわかります。

 I found  a fungus whose binominal name is Astraeus hygrometricus  this morning. It is a symbol of spring in Japan. Astraeus hygrometricus, commonly known as the hygroscopic earthstar, the barometer earthstar, or the false earthstar, is a species of fungus in the Diplocystaceae family.

今日のことば

確かに環境問題への関心は高まった。企業活動の中でも、まずは社会に対する責任としての環境意識を高めることに始まり、近年では環境問題の解決を企業活 動にする動きも出てきた。しかし、社会の価値観は相変わらず成長にあり、その中に環境問題を組み込む方法を考えるという考え方しかできていない。
持続可能性について考えようということは今何かが変わらなければならないという意識の表れであるのに、多くの人が価値観は変えずに小手先でなんとかしようとしているのはなぜなのだろう。

                                     

                                中村桂子

2012.02.23

フジイバラの実   Fruits of a japanese rose

   2012.02.23 Thursday

  掃除の時間に生徒が何か生き物を見つけて大騒ぎをしていました。何かと思ったら地に這いだしたミミズでした。久しぶりに目にしたミミズに春が近いことを感じました。
林道でノイバラの実の写真を撮りました。おそらくフジイバラではないかと思われます。フジイバラは奈良県で絶滅危惧Ⅰ類、東京都と愛媛県で準絶滅危惧種 に指定されている希少種ですが、実はブナが生えるような標高の高い場所に生えるノイバラとして知られています。本来、不二聖心には生息していないはずのフ ジイバラがなぜ不二聖心の林道で見られるのか、もしかしたらこの実はフジイバラではないのか。また一つ謎が増えました。

 I took a picture of fruits of a kind of a Japanese rose. It is called Fujiibara which grows in the high mountain. I do not know the reason why we can see it at Fuji Sacred Heart School.

      

今日のことば


求めないーー
すると
簡素な暮しになる

求めないーー
すると
いまじゅうぶんに持っていると気づく

求めない
すると
いま持っているものが
いきいきとしてくる


                 加島洋造

2012.02.22

ユスリカの幼虫

  2012.02.22 Wednesday

 牧草地の池にユスリカの幼虫がいました。(画像は20倍ほど拡大しています。)エリユスリカ亜科Orthocladiinaeのユスリカの幼虫の ようです。属は、エリユスリカ属Orthocladiusかフユユスリカ属Hydrobaenusのどちらかで、キソガワフユユスリカH. kondoi Sætherの可能性が最も高いであろうというアドバイスを専門家の方からいただきました。ユスリカについて詳しく学ぶだけでも、生 物の多様性に対する認識は格段に深まりそうです。

 

今日のことば

わたしたちには、笑う権利があり、幸せに生きる権利がある。それを阻むもの、蔑ろにするもの、軽んじるもの、踏みにじろうとするものに対し、闘わねばな らないと思うのだ。笑うことで人は救われる。ほんの半歩、前に進める。生き続けられる。政治とは、経済とは、国とは、とどのつまり、人々の小さな笑いを 守っていくためにあるのではないか。

                              あさのあつこ

2012.02.21

ラッパズイセン  ハイイロゲンゴロウ

  2012.02.21 Tuesday

 ラッパズイセンがたくさんの花を咲かせています。ラッパズイセンはウェールズの国花としても知られており、以前不二聖心で講演してくださった、ウェールズ出身の作家、C・W・ニコル氏は長野のアファンの森にたくさんの水仙の球根を植えられたそうです。

 

 

 牧草地の池にいるハイイロゲンゴロウの写真を撮りました。水生昆虫の多くは各地で生息数を減らしていますが、ハイイロゲンゴロウも例外ではありま せん。東京都では、すでに絶滅してしまいました。牧草地の池には他にもさまざまな水生昆虫がいて、そこだけで豊かな生態系をつくっています。

 

今日のことば

雪の日に 吉野弘

――誠実でありたい
そんなねがいを
どこから手にいれた。

それは すでに
欺くことでしかないのに。

それが突然わかってしまった雪の
かなしみの上に 新しい雪が ひたひたと
かさなっている。

雪は 一度 世界を包んでしまうと
そのあと 限りなく降りつづけねばならない。
純白をあとからあとからかさねてゆかないと
雪のよごれをかくすことが出来ないのだ。

誠実が 誠実を
どうしたら欺かないでいることが出来るか
それが もはや
誠実の手には負えなくなってしまったかのように
雪は今日も降っている。

雪の上に雪が
その上から雪が 
たとえようのない重さで
ひたひたと かさねられてゆく。
かさなってゆく。

2012.02.20

オニシバリ

  2012.02.20 Monday

  林道に生えているオニシバリがたくさんの蕾をつけています。オニシバリは昨日紹介したミツマタと同じジンチョウゲ科に属しています。鬼を縛って も大丈夫なほどに繊維が強いことから「オニシバリ」と名付けられました。昨日の「フィールド日記」で紹介したミツマタも繊維が強いことで知られています。 ジンチョウゲ科の一つの特徴はこの繊維の強さにあると言えるでしょう。

 オニシバリは以下のようにいろいろな県でレッドデータリストの中に含まれています。これほど減少してきている植物が不二聖心の森の中でたくさん見られることに驚きを感じます。

 絶滅危惧Ⅰ類 奈良県

 絶滅危惧Ⅱ類 埼玉県 徳島県 福岡県

  準絶滅危惧種 宮城県 茨城県 京都府 広島県 大分県

 オニシバリの葉に絵かき虫によって食べられた痕を見つけました。オニシバリが絶滅するとこの絵かき虫も行き場を失うことになります。

今日のことば

深くかつ遠く思はん天地の中の小さき星に生まれて

湯川秀樹

2012.02.19

雪の牧草地  ミツマタ

  2012.02.19 Sunday

  今日も不二聖心に雪が降りました。午前11時の段階で気温は2度。寒い一日でした。

 寒さの中でも季節は着実に春に向かって進んでいます。ミツマタの花の蕾もだいぶ膨らんできました。あのミツマタの良い香りを楽しめる日が来るのが 待ち遠しいです。ミツマタという名前は枝が三方に分かれるところからつけられました。繊維が強く紙幣の材料としても使われてきました。


 

今日のことば

私たちには人間を超える大きな存在に繋がっているという感覚が必須である。それがないと人間は成長することができない。

                            ダニエル・ピンク

2012.02.18

牧草地の霜柱  オランダミミナグサ

  2012.02.18 Saturday

 今日は卒業式でした。良いお天気に恵まれましたが、朝の寒さは一段と厳しさを増していました。牧草地でも一面の霜柱を観察することができました。

 

 このような厳しい寒さの中でもたくましく成長を続ける草花があります。ネズミの耳のような葉の形が印象的なオランダミミナグサもその一つです。 ヨーロッパから世界各地に広がった植物ですが、厳寒に耐え得る生命力が分布拡大の力となっているものと思われます。南ヨーロッパ原産のようですが、和名に はオランダとついています。これは日本とオランダとの関係の深さを示す一例であり、時としてオランダは日本人にとってヨーロッパの代名詞となり得ることを 示しています。
世界各地で見られるオランダミミナグサについては、ウィキペディアの英語版にも詳しい説明が出ています。日本語版とは違った面白さがありますので、その一部を以下に引用しておきます。

 


Cerastium glomeratum is a species of flowering plant in the pink family known by the common names sticky mouse-ear chickweed and clammy chickweed. It is probably native to Eurasia but it is known on most continents as an introduced species. It grows in many types of habitat. This is an annual herb growing from a slender taproot. It produces a branched, hairy stem up to 40 or 45 centimeters tall. The hairy leaves are up to 2 or 3 centimeters long.

 

 

 オランダミミナグサは、2月の下旬から3月の上旬にかけて開花するものと予想されます。三島では既に蕾をつけているオランダミミナグサも見かけま した。「花は風雪に耐えてこそ美しく咲く」と言います。卒業生のみなさんにも、世の風雪に耐えてやがて美しい花を咲かせてほしいと心から願っています。

  


今日のことば

一日の時が恵み深く光や風や雲やさまざまな季節の訪れとともに人間のもとにやってきているのを現代人は忘れている。それは「心をときめかせて生きること」を忘れているということに他ならない。

                                      辻邦生

2012.02.17

不二聖心の雪景色  ノキシノブ

  2012.02.17 Friday


不二聖心に雪が降りました。早朝の雪景色に生徒も大喜びでした。これまでフィールド日記で紹介してきた薩摩紅梅やフキノトウにも雪が降り、いっそう輝きを増した姿が見られました。 


 

 これまでフィールド日記で紹介してきた薩摩紅梅やフキノトウにも雪が降り、いっそう輝きを増した姿が見られました。


 
 


樹木につくシダ植物として有名なノキシノブにも雪が積もりました。葉裏にはたくさんの胞子が付いています。


 
 

今日のことば

僕が暮しているここだけが世界ではない。さまざまな人々が、それぞれの価値観をもち、遠い異国で自分と同じ一生を生きている。

星野道夫

2012.02.16

フキノトウ

  2012.02.16 Thursday

駐車場からキャンプ場へ向かう道で、今年はじめてフキノトウを見つけました。春の訪れの近いことを感じます。
フキノトウは河川の土手や用水路の周辺など水気のある場所の近くでよく見られると言われます。不二聖心の駐車場の縁には、かつて細い川があったと聞いたことがあります。このフキノトウはかつての地形の名残なのかもしれません。

  今日のことば

あなたの心のなかの未解決のものすべてに対して、忍耐強くなってください。たとえば鍵のおりた部屋のように、あるいは外国語で書かれた書物のように問いそのものを愛するように努めるのです。

ライナー・マリア・リルケ

2012.02.15

ヒラタヒメバチ亜科Scumbus属のヒメバチ

  2012.02.15 Wednesday

 お茶畑の横の雑木林で採集したクヌギエダイガタマバチの虫こぶからヒラタヒメバチ亜科Scumbus属のヒメバチが出てきました。タマバチに寄生していたものと思われます。
Scumbus属のヒメバチには、特定の生物にのみ寄生するという性質はないようですので、栗の大害虫であるクリタマバチなどにも寄生するようなら、益虫として人間生活にもプラスの影響を及ぼしているということになります。

 


今日のことば

時実利彦先生がおっしゃっていたことを思い出します。子どもに「考えさせる」ということをした人がいちばん教師としてすぐれている、……できるようになったか、ならないか、どっちでもよろしい。けれども、考えるということをさせた事実、「考えなさい」と言った人ではなくて、考えるということを本気でさせた人が、いちばん偉いとおっしゃったのです。それだけのために教師はあるぞと、先生はおっしゃったのです。

                              大村はま

2012.02.14

送別会  ヨコヅナサシガメ

  2012.02.14 Tuesday

 今日は高校3年生の送別会が行われました。下級生は劇や歌を通して高校3年生に感謝の気持ちを伝えました。

 

 お茶畑の横の雑木林のクヌギの幹の割れ目に体を潜りこませるようにしてヨコヅナサシガメが越冬していました。ヨコヅナサシガメについては2003年8月17日の神奈川新聞に神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員高桑正敏先生の興味深い文章が載りました。その一部を以下に引用します。 

 最近になって博物館への照会が目立つ昆虫の一つがヨコヅナサシガメである。急増した昆虫は他にいくつもあるのだが、照会が多いということはそれだけ人目について、かつ何か怪しげだからであろう。
この中国原産のカメムシは、一九二八年に九州で初めて発見された。積み荷にまぎれて日本にやってきたと考えられる。その後の分布拡大はゆるやかなもので、八〇年代までは東海地方でもほとんど発見されていなかった。ところが、九一年になっていきなり横浜市青葉区で発生が確認され、九五年には遠く栃木県で発見されるに至った。
県内ではその後、九五年に真鶴半島で追加発見されたのを契機に、小田原市をはじめ県西各地で多数が確認されるようになった。分布拡大の様子は東名高速沿いで顕著らしいこと、飛び火分布の傾向もあることから、分布拡大にはトラックなど輸送機関が大きく関与しているものと推測されている。

 以前に高桑正敏先生にお会いした時に、不二聖心にヨコヅナサシガメが多く見られるのは学校のすぐ近くを東名高速が走っているからでしょうかと質問したことがあります。高桑先生のお答えは、今やヨコヅナサシガメの数が増えすぎて分布拡大の経路の確認は不可能になってしまったということでした。大型の食肉性昆虫であるヨコヅナサシガメが不二聖心の自然の生態系に悪影響を与えていないか、懸念されます。


 

今日のことば 

朝の挨拶     菅原克己

さわやかな目覚めに
わが家に
朝陽がさしているのを見た。
それから
妻が野菜を切っている音を聞いた。
僕はささやかなことが好きだ。
くらしのなかで
詩が静かな不意打ちのように
やってくるというのはほんとうだ。
もうじき
風にのって
とぎれとぎれに聞こえてくる
丘の上の中学校の
いつものオルガンの挨拶さえ……

2012.02.13

ミズタマカビ

  2012.02.13 Monday

 理科の平本政隆先生によってミズタマカビの発生が確認されました。牧草地で採集した鹿の糞から発生した菌です。黒い部分が胞子のうで、周囲の小さな粒々は水滴です。
この菌は草食動物の糞からのみ発生する菌です。ミクロの世界の中にも生き物たちのさまざまなつながりを発見することができそうです。

 

今日のことば

私たちの日常には確かに、自分の心が思い煩いや、ざわめきの足音で一杯になってしまうことがあります。そして、孤立感の中で行き詰って、身動きの取れない不安を抱いたりします。しかし、そのような時、自分に届いている何らかの呼びかけに気づくことは、生きていることの本当の奥行きをさりげなく開いてくれることになります。
時々、生きることに行き詰った時、「立ち止まって、ひとりになって、聴いてみる」という人生への注意深いあり方は、混迷の世界の中で祈りの心を整え、生きる道を開いていくように思います。

                                  中川博道

2012.02.12

シギゾウムシがクヌギのドングリにあけた穴

  2012.02.12 Sunday

 お茶畑の横の雑木林に落ちているたくさんのドングリは、農園の方々の草刈りのおかげで拾いやすくなっています。ただし、ほとんどのドングリは拾って植えても芽は出ません。シギゾウムシの仲間によって穴をあけられた上に、その穴を通して卵を産み付けられ、卵から孵った幼虫によってドングリの中身を食べられてしまっているからです。シギゾウムシの幼虫はある程度成長すると穴をあけて再び外に出てきます。そして土中で蛹になるのです。さて、写真の穴は親があけた入口でしょうか。幼虫があけた出口でしょうか。答えは出口です。拾ってみるとほとんどのドングリに同じぐらいの大きさの穴があいていて、中を割ってみると、そこにはもはや幼虫の姿はありません。
クヌギは、炭焼きなどの必要から人間の手でたくさん植えられてきました。それに伴い、シギゾウムシの仲間は数を増やしていったことでしょう。たった一つの穴からも人間とシギゾウムシとの長い関わりの歴史が見えてきます。



 

今日のことば

人が、絶望から生きる希望を見いだすために必要なのは、「働く場がある」ということと「愛する人がいる」ということである。

ジークムント・フロイト

2012.02.11

イヌツゲメタマフシとイヌツゲタマバエの幼虫

 2012.02.11 Saturday

 冬の牧草地を少し走ってみました。気持ちのよいランニングコースです。

 
イヌツゲメタマフシの写真を撮りました。イヌツゲタマバエがつくる虫こぶですが、信じがたいほどの硬さで、中を見ることはなかなかできません。中には2ミリほどの幼虫が硬い部屋に守られて越冬しています。

 

 

今日のことば

  あなた方の心が謙虚になった時、主はあなた方の心の中に新しいことを行われます。

                       聖マグダレナ・ソフィア・バラ

2012.02.10

オオシマザクラとイロハモミジの裸木  ボストンからの便り⑤

  2012.02.10 Friday

 オオシマザクラ(右)とイロハモミジ(左)の裸木の写真です。遠くには雪をいただいた富士山が見えます。

 
昨秋の台風の影響で折れてしまったクヌギの木です。葉がそのまま残っています。死んでしまった木は葉を落とすことすらできないのであり、裸木になれるということは生きていることの証なのです。


ボストンの姉妹校からの便りの5回目です。作成したのは小学校5年生です。

This picture is a picture of a flower budding. It has green leaves gathered together and folded up to form its shape. This plant was found on the side of the Sunken Garden. This plant makes our school look beautiful.  


Dear Friends in the Sacred Heart school,
The picture that I am showing you is a pink rose taken in our Sunken Garden. It smells really good and looks really pretty. Our Sunken Garden is a really pretty rose garden that is kind of sunken. A lot of pretty plants grow in America. I bet a lot of pretty plants grown in Fuji too!
-Sacred Heart Student


 
 

 


今日のことば

  ほんの一瞬でも、お互いの立場から世界を見ることができれば奇跡が起こるだろう。

                                  ソロー

2012.02.09

シロマキバイエバエ  ボストンからの便り④

 2012.02.09 Thursday


 下の写真は11月28日に撮影したものですが、時間をかけて調べた結果、シロマキバイエバエであることがわかりました。日本のイエバエ研究の権威で医学博士の篠永哲先生は、その著書『日本のイエバエ科』(東海大学出版会)の中で「In Honshu, I collected only in Imperial Palace grounds in Tokyo.」とお書きになっています。博士が皇居でしか見ていないハエが不二聖心で見つかったということです。

 


ボストンの姉妹校からの便りの4回目です。作成したのは小学校5年生です。

 This is a bird’s nest that a bird made. We found it in a bush near some flowers. It’s important because if this bird didn’t have this nest, the baby birds would die. I think that this picture is very pretty because everything is beautiful. 


 
 

 This is a coniferous tree which means it does not have leaves and it doesn’t die during the winter. I found this tree on the Upper Field where we play sports. It is important because it won’t die during the winter so it will last longer and it is very interesting. 


 
 


今日のことば

 単純なよろこびをよろこぼう
複雑なかなしみを消すために

             永瀬清子

2012.02.08

薩摩紅梅の開花  ウメノキゴケ  ボストンからの便り③

  2012.02.08 Wednesday

ついに薩摩紅梅が咲きました。今日は気温も上がり、暖房なしで過ごせた教室もあったようです。


 
築山の梅の木にはウメノキゴケがついています。ウメノキゴケは地衣類で、菌類と藻類の共生体です。重要な環境指標になっており、空気の汚れているところでは見ることのできない生物です。

 

 ボストンの姉妹校からの便りの3回目です。作成したのは小学校5年生です。

This is a pansy. It is bright purple on the outside, pitch black on the inside and neon yellow in the middle. I found these flowers next to a tree across the front field. This pansy is used for decoration as people drive or walk in and out of our school. 

 

These pumpkins were outside our school as decoration for Halloween. They are part of our Halloween celebrations. Pumpkins are big, round and orange with stems. Pumpkins can be grown in fields. 


 

今日のことば

私たちにはときとして、どうしても神様のなさることがわかりません。神様が、私たちに求められる試練の十字架のことをです。しかし、私たちは神の神聖さと深い知恵とを信じています。信仰をもって、神様のご計画を受け入れ、過去を振り返らないようにするとき、はじめて平和でいられるはずです。私たちは未来を希望する勇気を持っているからです。

エドワード・ケネディ

2012.02.07

クヌギカメムシの卵塊  ボストンからの便り②

  2012.02.07 Tuesday

 クヌギの幹の割れ目に産みつけられた卵塊を見つけました。専門家の方に見ていただいたところ、これはクヌギカメムシの卵であることがわかりました。30個近くの卵がゼリー状の物質に保護されています。まもなく孵化するものと思われますが、卵から孵った幼虫はこのゼリーを餌として成長します。不二聖心ではかつてお茶の生産のために炭焼きをしていた時代があり、雑木林にはたくさんのクヌギが植えられました。それ以来、雑木林のクヌギがクヌギカメムシの生息場所となり、今日に至っています。

 
 
ボストンの姉妹校からの便りの2回目です。小学5年生が校内の自然を紹介しています。


This is a picture of a squirrel. We found it on the Upper Field just outside our school. It’s a small mammal that likes to climb trees and eats acorns. We see squirrels every day and there are a lot of them. 

 

I call these “cabbage flowers.” If it’s lettuce or not, we don’t eat these. We use them for flower beds. There is a white cabbage and a purple cabbage. I chose these because they looked silly and I like the color. 

 

 今日のことば

神よ、あなたはわたしをあなたに向けて創ってくださいました。だからあなたのもとに憩うまで、わたしはやすらぎを得ません。

                             アウグスチヌス

2012.02.06

ネンドタケ  ボストンからの便り①

  2012.02.06 Monday

 お茶畑の近くの雑木林でネンドタケの写真を撮りました。よく知られた木材腐朽菌の一種で、不二聖心でもよく見かけるキノコの一つです。木材腐朽菌の木を腐らせる作用については、いろいろなかたちで研究がなされており、ネンドタケもその研究対象となってきました。「腐る」という現象は一般的には好ましくないことととらえられていますが、理想的な腐り方をすることで有効に使えるようになる材も存在するという事実は、多面的なものの見方の必要性を教えてくれます。

 

 昨年の秋にボストンの聖心から不二聖心の生徒に向けて校内の自然の紹介の写真と文章が届きました。今日から少しずつその便りを紹介していきたいと思います。作成したのは小学校5年生です。


This is a picture of a hydrangea. It is a flower growing in the Sunken Garden. The flower is turning brown because it is winter and it is cold but during the spring, the flower is blooming, bright and beautiful. 

 

 This is a picture of a maple tree that I found on the Upper Field. The leaves of this tree have 3 points on them. Now that the leaves are changing color, it looks like a lot of the leaves are yellow.

 

 今日のことば

今や感動させてくれるものを求めて人は次々に新しい刺激を追っている。しかしながら真に求めるべきものは、感動する心、価値を発見する心である。    

                                  渡辺和子

2012.02.05

イイギリの実  ウラギンシジミの死

  2012.02.05 Sunday

 裏道にたくさんのイイギリの実が落ちていました。イイギリの木にはたくさんの鳥が来ていて、写真を撮っている間にもたくさんの実が鳥によって落とされていました。イイギリの実は野鳥にとって冬季の貴重な餌となっています。

 

 裏道の林床に落ちていたのを救いだし、その後越冬を続けていたウラギンシジミがとうとう死んでしまいました。最近の寒さには、低温に強いウラギンシジミも耐えきれなかったのかもしれません。


 

   今日のことば

   最もリスクが高いのは、リスクを負わないことだ。

                          ザッカーバーグ

2012.02.04

オオカナワラビ  今日の薩摩紅梅

  2012.02.04 Saturday

 裏道の林床にはたくさんの種類のシダが生えていますが、その中には、どこでもよく見られる種類のシダもあれば、絶滅危惧種にも指定されるような珍しい種類のシダもあります。下の写真は後者で、名前はオオカナワラビ。東京都・埼玉県・山梨県・長野県で絶滅危惧Ⅰ類に、福井県・岡山県で準絶滅危惧種に指定されています。

  

 今日は立春。築山の薩摩紅梅の蕾も徐々にふくらみを増してきました。


 

 

今日のことば

朝、眼をさまし、私はあなたにいつも想いを馳せます。
でも父よ、あなたのほうがいつも先に私を愛してくださる。

                                                          セーレン・キルケゴール

2012.02.03

築山の池の氷  フユシャク

  2012.02.3 Friday


御殿場で-8.7度、三島で-6.1度など、静岡県東部も今朝はたいへんな寒波に見舞われました。築山にも氷が張り、正午を過ぎても消えずに残っていました。2枚目の写真は氷の間に浮く、フユシャクの写真です。冬に活動するフユシャクも昨夜の寒さにはかなわなかったのかもしれません。


 

今日のことば 

長い人生にはなあ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければならぬ
道というものがあるんだな
そんなときはその道を
黙って歩くことだな
愚痴や弱音を吐かないでな
黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんか見せちゃダメだぜ
そしてなあ
そのときなんだよ
人間としての
いのちの根が
ふかくなるのは


                                                                  相田みつを

2012.02.02

中学英語スピーチコンテスト The Daffodils(水仙)

  2012.02.2 Thursday

 今日は中学英語スピーチコンテストが行われました。中学生とは思えないような素晴らしい暗唱とオリジナル・スピーチをたくさん聴くことができました。

 個人の発表と団体の発表がありましたが、中学3年生は団体の暗唱でWilliam WordsworthのThe Daffodilsを暗唱しました。不二聖心でも今の季節、たくさんのThe Daffodils(水仙)が見られます。


 

今日のことば

私にとって木の「意味」は言語を超えたところにあります。いわば人間の考える意味を超えた「真」そして「美」として木は存在しています。それを散文的な表現で要約することに私はあまり関心がもてません。日々を暮らしていると、私は木の存在によって絶え間なく慰められ、励まされています。

谷川俊太郎

2012.02.01

マメヅタ

  2012.02.1 Wednesday

 今朝、中学校校舎の中庭でツグミの姿を見かけました。ツグミは、夏季はシベリアで繁殖し、冬に越冬のために日本にやってきます。ずいぶん遠方からのお客様ということになります。ツグミの姿が今年の冬も見られたということは、北方の自然環境が守られていることの証ととらえることができます。

 下の写真の植物はマメヅタと言いますが、「豆」でも「蔦」でもありません。立派なシダ植物です。2枚目の胞子葉の写真を見るとそれがよくわかります。静岡県東部では比較的よく見られる植物のように思いますが、新潟県と宮城県では絶滅危惧Ⅱ類、東京都、富山県、石川県では準絶滅危惧種に指定されています。
中国ではマメヅタのことを鏡面草と呼びます。一枚の葉を見て、豆をイメージするか、それとも鏡をイメージするか、そこにも民族性の違いのようなものが表れているような気がします。

    
 

今日のことば

カーテンを開いて 静かな木漏れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことはメッセージ

                          荒井由美

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