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フィールド日記

2012.08.26

青空とカンナ

 

 2012.08.26 Sunday
夏の青い空に映える色は何と言ってもカンナの赤です。
広島では、1945年9月、爆心地から800メートルのところでカンナが花を咲かせました。
朝日新聞のカメラマンであった松本栄一が写した「焦土に咲いたカンナの花」の写真が今も残っています。
この写真に感動したことがきっかけで、いろいろな平和のための活動を始めた人たちがいます。
カンナは多くの人にとって希望の象徴としてとらえられるようになっていきました。


 
今日のことば

 夏の夕暮れに、カナカナと物悲しく響くヒグラシの声は、耳を傾ける人の心に深く染み入る。
俳人の角川源義に忘れがたい句がある。「かなかなや少年の日は神のごとし」
幼子にとって、分け入る山野は神のごとき領域ではないか。昆虫や草花を見て生命の営みを感じ、
風に季節の移ろいを教えられる。自然の懐でこそ五感が磨かれ、生きる力も培われよう。
遊び疲れたら、木陰でヒグラシの声を聞くのもいい。小泉八雲が「名歌手揃い」と評した蝉の中
でもひときわ澄んだ音色は、行く夏の輝きを伴って記憶に残る。長じてもかけがえのない心の景色
になるだろう。
「編集手帳」(読売新聞)より

 

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