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フィールド日記

2012.08.03

第2牧草地  ジェミニ・ウイルスに感染したヒヨドリバナ

  2012.08.03 Friday

 今日は久しぶりに第2牧草地まで行ってみました。一時は外来種のメリケンカルカヤで覆
われてしまった草地も草刈りのおかげで元の状態に近く戻っていました。

牧草地に行く途中で、ヒヨドリバナの写真を撮りました。ただのヒヨドリバナではなく、
ジェミニ・ウイルスに感染しているヒヨドリバナです。万葉集には、葉の変色を黄葉と勘違
いした歌が載っています。その歌は、世界最古の、植物のウイルス感染例としてイギリスの
科学雑誌「Nature」に紹介されました。


 
 



  今日のことば

 西暦752年の奈良時代に、孝謙天皇によって詠まれた歌――
「この里は継ぎて霜や置く夏の野にわが見し草はもみちたりけり」
「もみちたりけり」とは「黄化している」という意味。この歌に登場するのが、ウイルス
で変色したヒヨドリバナではないか、とされています。ずいぶん歴史のあるウイルスなんで
すね。
この病気に感染すると、葉の光合成の効率が落ち、成長できずに他の植物に埋もれて枯れ
てしまうことが多いようです。
宿主を弱らせながらも、千年以上も前から生き残っているウイルスって不思議ですね。

                                野坂佑一