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フィールド日記

2012.12.30

不二聖心のカシの木がDNA鑑定へ

 

 2012.12.30 Sunday

  12月27日に不二聖心で行われた植物調査の際に野口英昭先生が、生徒が間伐体験学習をした
森を見て、しっかり間伐の行われている立派な森だと言ってくださったことが、たいへんうれしく
心に残りました。その言葉に続けて野口先生は「間伐がしっかり行われているとこういう木が育つ」
と近くにあったアラカシの木を指さされました。その後も何本ものカシ類を確認でき、調査の大きな
収穫となりました。中でも最後の1本に野口先生は注目なさいました。その1本はアラカシとシラカシ
の交雑種だったのです。交雑の状態をより詳しく調べるためにDNAを調べることになりました。
これまで雑木の1本としか見ていなかった木が、専門家の目には貴重な研究材料として映ったわけです。
ものの持つ価値を見抜く目を持ちたいものだと切に思いました。
調査して以来、この木に注目するようになり、さまざまな生き物がこの木に集まってきていることが
わかってきました。写真に写っているツマグロコシボソハナアブはその一例です。

 

今日のことば

いったい自然は、日本百景とか近江百景とか優先させることからが、ケチくさい認識不足である。
自然とは、一つの森林が、土壌、水系、植物、野鳥、昆虫、爬虫類、両生類、各種下等動物、蘚苔、
岩石、気候などの一切条件を具備した相関関係の均衡であって、その均衡の成立しているところこそが、また美のたたずまいでもあるのだ。
「鳥も黙っていられない」(中西悟堂 1970年)より

 

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