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フィールド日記

2019.03.29

マキノゴケ

裏道でマキノゴケが胞子体を伸ばしていました。日陰の湿った土や岩の上に生える苔類の仲間です。先端に黒い朔(さく)をつけて伸びる胞子体は、まるでマッチ棒のように見えます。朔の中には胞子が入っており、間もなく裂けて胞子を飛ばすと思われます。蘚類の胞子体は胞子を飛ばした後も比較的長く残りますが、苔類の胞子体は数日で朽ちてしまうことが多いです。苔類であるマキノゴケが、マッチ棒のような胞子体を伸ばす様子は今の時期しか見られない光景と言えます。